盆栽において一番大切なこと、それは「古さ」です
折に触れてお話していることですが
盆栽の究極の目的は「古さ」の表現なのです
もちろん超初心の方に「古さ」をと真っ向から理屈っぽくいうと
何か盆栽が非常に難しいことのように感じられて、煙ったがられそうですが
私も超初心者のころ、ある著名な盆栽業者に尋ねたことがあるんです
盆栽で一番大切な頃は何かと
その時の答えが「古さ」でした
もちろんピンときませんでした
期待していた答えは、他にあったのです
根張りとか幹模様とか、枝ぶりなどがそれであったようです
経験を積むうちに、その根張りや幹模様、枝ぶりなどは
すべて「古さ」を表現するための「要素」であることが理解できるようになりました
盆栽の「古さ」はおもにその幹肌から判断しますが
せんじつめれば、根張りがイイということは、ただ単に格好がイイというだけではなく
古木感の表現なのです
野山に自生する樹木でも若木は根張りの発達が未熟ですね
古木になるほど根張りが発達し露出してきます
そのような自然界の姿が手本になっているんです
よろしいですか
根張り、幹模様、枝ぶりなどはすべて盆栽の古木感つまり「古さ」を表現するための要素です
江戸から明治へかけての文人趣味の影響を強く受けている現代の盆栽では
この「古さ」が命とされています
宮様楓の石付
古い木です
また石に付けるのも古さを表現するための一つの手段です
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