2003年12月2日火曜日

町直瑠璃釉

今岡町直の瑠璃釉の楕円鉢
窯傷が少々ありましたが、色彩が抜群なので手に入れました

盆栽鉢において瑠璃釉は非常に人気が有ります
平安東福寺、平安香山、市川苔州、佐野大助など代表的な鉢作家は
例外なく瑠璃の鉢を焼いています

ところが観察してみると、それぞれに釉薬の色合いが、作家によって
また陶器と磁器によっても微妙に発色が異なっています

町直の場合も、瑠璃釉の作品が陶器も磁器にも存在しますが
お互いに持ち味が違います

この楕円鉢は磁器で、透明感のある澄んだ色合いです
同じ町直の瑠璃釉の作品でも陶器の場合は、透明感はなく
渋い光沢のイメージです

胎土の違いにより釉薬が微妙な変化を起こすのでしょう
そのあたりに気を配ると、また一味違った鑑賞の仕方ができるでしょう


透明感のある明るい瑠璃釉の町直鉢
ぐるっと回った銀色の窯変(ようへん)も魅力を添えています


「町」の落款

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