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2016年9月7日水曜日

五葉松病気発症か!?

私の盆栽友達のAさんが15年ほど前に取り木したもので
その後数年間スクールのベーヤンの所有だった九重(八房五葉松)

この2年間ほどは再び私の所有になっていて
毎日見慣れた常連として我が家の棚をに賑わしてくれている一品です

八房とはいえ小品盆栽のいい木が極端に希少な市況です
私もこの木には大きな期待をかけているんです


5年ほど前に我が家へ来た時よりも
枝数は減ったけれど、形は格段に整いました

特に足元の力強さが見どころで
取り木のために四方に踏ん張った根張りが圧巻です


ところが、昨年のやはり今頃
ある気がつくと、突然に葉が赤らんで傷んでいました

水を切らせた覚えはなかったものの、あまりの突然に、やはり水を切らしたのかと思っていましたが
その後も何となく釈然としない感じでまた今年も同じ季節が来たわけですが

するとどうでしょう、樹勢回復のために春に仕立鉢に入れかなり調子が上がってきていたのに
またも葉が赤らみ枯れ葉がいっぱい出ているではありませんか


側面より眺めた図

全体にマダラ模様に枯れ葉が発生
まったく影響を受けずに青々した枝先も存在します

赤線で囲ったブロック右上のブロックには枯れ葉がいっぱいで
後ろ枝にあたる左の二本の枝は枯れ葉は出てません


枯れ葉の出た枝の拡大図
どうも・・・単なる水切れの感じではなく病気に罹った感じですね・・・

昨年同様残暑の季節、それに蒸し暑くて
病原菌のはびこり易い陽気ですからね


ともかくカビ類の病気に効果のあるトップジンで根と枝葉を消毒
半日蔭に置いてしばらく様子を見ることにする

さあ、どうなる!!

2015年10月8日木曜日

幹に這い上る悪い苔

一言で云えば苔や盆栽にとって必須のアイテムですが
中には是非とも除去しなければならない悪い苔があるのも事実です

↓は気に入って求めたミニサイズの黒松ですが
足元付近では木肌の割れ目にまで苔がびっしりと食い込んでいます

おまけに、それらの苔が湿性なので
足元が乾きにくくいつもジメジメした感じですっきりしません

またピンセットで苔を取ろうとすると
せっかくの荒れた皮を?してしまうので、何とも始末が悪いですね

過去のつれづれ草にも書いたように
まったく湿性の苔は百害あって一利なしです


足元の下部半分くらいが湿性の苔に覆われているので
常に幹が濡れた状態になっており、木肌が腐食してしまうことさえあります


ピンセットでコケを丁寧に取り除く
木肌を傷めないようにていねいに作業しましよう


苔を取り除いた部分に石灰硫黄合剤の1~10倍くらいの溶液を塗る
木肌の割れ目の奥まで溶液が届くように、丹念に塗り込む

数日これをよく乾かすと
ジメジメした苔もいっしょに乾いて、やがて剥がれ落ちます


硫黄合剤を塗った足元の拡大図


後ろ姿

この方法は驚くほど効果があります
是非試してください

では

2015年10月1日木曜日

真柏・石灰硫黄合剤

盆栽人にとってなくてはならない消毒薬であり
また盆栽のお化粧用にも使われる石灰硫黄合剤

2010年に少量包装品の製造と販売が禁止されて以来
500mlの普及版にはお目にかかれなくなって、盆栽人にはとても不便になりました

まあしかし、ウチに見える愛好家さんたちも、知り合いを頼ったり友人同士で融通をつけたりなど
それぞれにうまく調達しているようで、代用品の薬剤に頼るほどではないようです

話は横道にそれました

今日はしばらくぶりに真柏の中品を教材にして
ジンの掃除とお化粧をしてみましょう

参照したい過去のページ(必須)      


硫黄合剤用と水彩絵の具用との皿状の器を2枚
ハケはナイロン製のもの2~3本(動物性のハケはすぐに傷んでしまう)


まず最初は石灰硫黄合剤の原液を塗ります
ジンに硫黄合剤を塗るのは木質部の腐食を防ぐのが第一の目的だからです

ポイントは、水圧ポンプやブラシで幹の掃除を丹念にやっておくこと
また、硫黄合剤が水吸いの方へ滲まない程度に乾してから塗るのもコツの一つです


ハケの毛は動物性でなくビニール製のものを、大中小の3本くらい欲しいですね
使用後によく水洗いしておけば長持ちします


硫黄合剤を塗り終わったらよく乾かすこと
現役の場合は黄色く変色しますが気にしない


次に、水彩絵の具の白(ホワイト)をホンの少々の水で溶きます
硫黄合剤をホンの少し混ぜてもいいですが、仕上がり後にやや黄色っぽさが残りますよ


水吸い部分に絵の具がはみ出さないようにていねいに


こんな具合ですね
木目の割れ目にも絵の具を染み込ませること


でき上がりました
葉の緑と真白なジンと水吸いの紅色の対比が際立ってきれいになりました

それでは過去のページも参考にしながらゆっくりマスターしてください

参照したい過去のページ(必須)      

2015年9月11日金曜日

秋の長雨と病害予防

半世紀近くも同じ業界にいると日本中といっては大袈裟ですが、少なくとも関東周辺であれば
その土地土地で名のある盆栽屋には一度や二度はたいがい訪ねています

今回台風18号の大雨で氾濫して甚大な被害が出た茨城県の常総市にも
業界最古参と自他ともに認めるTさんという業者がおられて、今年の春ごろ私は何十年ぶりに訪ねたばかりでした

鬼怒川が決壊した場所は、Tさんのところとはかなり距離があるようですが
とにかく何事もないことを祈りながら、テレビでニュースを見ていました


千葉県松戸市内でも、一時は大雨・洪水警報が発令されましたが
私の町は高台なので雨には強い


それに、今回の台風は雨の量は多かったですが
盆栽人のもっとも嫌う「風」は案外弱かったですね、これには助かりました


ご覧のように遮光ネットの乱れはなし、よかった!!


ところで、おおよそ一週間ほど秋の長雨が続きました
このように低温で多湿の環境は盆栽たちにとってあまりうれしくはありません

整理活動は鈍ったところへ、病原菌の活動は活発になりますから気をつけなければなりません
トップジンMやベンレートなどで殺菌消毒しておくといいでしょう


病気予防の消毒のポイントは、図のように枝葉がぐっしょりと濡れて
消毒液の滴(しずく)がたれるほどにタップリやることです

回数の目安は落葉までに2~3回
是非ともお勧めいたします

それじゃあ!

2015年9月3日木曜日

五葉松病害予防の消毒

昨年の04/24に「五葉松復活大作戦」という題名でご紹介した五葉松
その後に請われて今ではトリクンの所有物です

さて、その五葉松がとても調子がいいんですよ!

今年は植え替えもせず、そーっと水をかけているだけですが
葉数も格段にふえて色つやもかなり濃くなってきました

ちなみに、肥料は春から油粕の固形を2回、虫害の消毒はを数回やった程度で
置き場は50%の遮光率の寒冷紗の下です


2015/09/03撮影


春の写真と比べると全体にかなり葉数が増え、緑も濃くなっています
ただ、下枝の一部はまだ弱いところもあって来季への宿題が残っています


白線で囲った部分が弱いんですね
葉の色も冴えないし、芽の力が十分ではありません

さて、この衰弱の理由は「葉ふるい病」とは思えませんが
やはり一応、病原菌予防の消毒もしておいた方がいいと思います

ところで、薬剤は何を使いましょうか?
五葉松の病気はほとんどカビ菌類によるものですから、それらに効きそうな薬剤を選びましょうね

それでは

五葉松の病害用消毒薬の一例
トップジン
キノンドール
ダイセン
ボルドー
アグリマイシン

2015年9月1日火曜日

水切れ出猩々その後

水切れで全ての葉が落ちてしまったが、幸い急性だったために再び新しい葉が展開し
ご覧のようにすっかり回復しました

その後は前項の最後でお話ししたように
高温多湿の時期にもみじ類がかかりやすいうどんこ病などから守ってやることが大切です

消毒薬は、私はトップジンを使いましたが
ダコニールなども一般的によく使われますね


入梅期から夏にかけての高温時期はうどんこ病などが発生しやすい
新しい葉が展開しはじめたら、根や鉢土も含めて秋までに数回の消毒をお勧めします


消毒のおかげで新芽や新葉がこのようにきれいに展開しています


このようなきれいな葉が展開しているときもちがいいですね!

よろしいですか?

うどんこ病などの消毒薬は「カビ菌」に効くやつを選んでください
「カビ菌」に効く農薬はたくさんありますよ

それじゃ、よろしく

2015年8月26日水曜日

水切れの症状の見分け方

水切れは、急性よりも慢性の方が症状がひどく、回復しにくいことは既にご存じですね
(この場合の急性とは1~3回分、慢性とはそれ以上の水やり回数を目安とします)

08/21 急性水切れ・出猩々 でお話ししたように症状から判断すると
短期間に葉の大部分が落葉するようなら、案外に助かることが多いんですね

ところが、今日お見せする(↓の山もみじ)ように
まるで造花のように枯れたままの葉が落ちずにずーっとついている

こんな場合は症状に似合わず
ほとんど命は助かりません


葉の枯れた山もみじの超ミニ



指先で触ったくらいでは葉は落ちませんが・・・

先日の猛暑日が続いた数日間
日蔭に取り込んでおいて油断したんですね

気がついたら水が切れて葉がチリチリ
翌日あたりに葉の落ちた他の鉢は、その後に再び芽が吹いて助かりましたが

この鉢だけはご覧のように10日以上葉がついたままです
そして、木はとっくに枯れてしまっています(涙)



枯れ葉の拡大図

このようなかわいそうなことにならないよう
水切れには気をつけましょうね

2015年8月21日金曜日

急性水切れ・出猩々

昨シーズンからお二人で通っていらっしゃるIさんご夫妻
お二人の今季の課題は、昨年手に入れたこの高級品の出猩々もみじを何とか維持することでした

でした・・・というのは、途中でその出猩々にひと破乱あったからですが
正直、Iさんから「葉が徐々に枯れ落ちてしまいました」とメールを頂いたときはドキっとしました

Iさんのお住まいが高層(13階)とうかがっていましたし
何よりも、まだ二年目の超新人さんですからね


8/20撮影

16日のスクールでお目にかかるまでは
半分くらいは諦めの境地というか、もしものときの覚悟はしておきました

その段階では今ほど新葉は展開されていず
枯れ葉もいくらか残って、もう少し惨めな姿でしたが


さすがベテランのツカさんやヒーさんなどはこの出猩々の
枯れ葉の縮れぐあいや落葉の度合いなどから、おおよその予想はされていたようです

「大丈夫、生きられそうだ!」

もちろん経験の浅いIさんご夫妻には、これから先の成り行きは読めるはずもありませんが
これから盆栽をやっていく上でいい経験になったと思います


入院から4~5日
新葉が力強く展開してきました(枝葉の乱れは改めて剪定しましょう)

よかった!助かりましたね
初めて診察したときに、葉の枯れ方と縮みの症状から見て、これは急性の水切れだと判断しました

大まかに分けて水の切れ方も
徐々に慢性的に水不足が繰り返された場合と、急激ではあっても一時的な水不足による障害とがあります

ちなみに、慢性的水不足の繰り返しによる場合、縮れた枯れ葉がいつまでも落葉せず
急性の場合はゾロっというか、いっぺんに大量の葉が落ちるのが特徴的な症状です

そして、急性の水切れの方が比較的回復しやすく
慢性的な水切れによる葉ふるいは、なかなか立ち直るのが難しいんですね

急性の方がダメージが深部に達していない
そのように判断してよろしいでしょうね

というわけで、Iさんご夫妻の大切な出猩々はどうやら急性の水切れによるもので
もうしばらくの養生により何とか回復しそうな感じです

やれやれ、よかった!!

初期の段階で高級品を枯らすと、それがトラウマになって
その後の趣味人生で足を引っ張られますからね(笑)


出猩々もみじの春の新葉はすべて落ちてしまって
これから出揃うのは新しい葉です

高温多湿の時期は「うどんこ病」などが発生しやすくなりますから
トップジンなどで根と枝葉をしっかりと消毒してやりましょう

2015年8月20日木曜日

くちなし、その後

新芽の裾葉が黄変するピンチにみまわれ
急きょ「トップジン」で消毒して棚下へ避難させたくちなし

あれから約10日ほど経過したので
その後のご報告です


本日(08/20)の写真

相変わらず黄変した裾葉が発生していましたので
それらを掃除してからの写真です


枝葉の拡大図


しかし現在、裾葉が黄変しているとはいえ、10日前のこの写真ほどではありません
このときの消毒とその後の置き場所のお陰で、症状はいくらか改善している感じです


そこで今日も「トップジン」で消毒(ただし、今日は噴霧器で)
バケツへ根を浸すのではなく、霧状の液をたっぷり散布しました


トップジンの消毒液

というわけで、あと一週間ほどこのまま経過を観察するつもりです
枯らすわけにはいきません

では

2015年8月7日金曜日

くちなし、ピンチだ!(続)

再びくちなしのことですが
今の状態で一番の気がかりはやはり裾葉の黄変です
だって

1 水切れなしで
2 強い日当たりを避けたいい環境に置いてあるし
3 鉢穴から白根がはみ出すほどに根の状態はいい

それでも、裾葉が黄変して新芽の伸びもイマイチで
樹勢はややジリヒン状態なんですからね、どうしちゃったんでしょうね?

普通であれば、置場を棚下の日蔭にしてしばらく様子を見る
そんな感じで楽勝の感じなんですが、今回だけは気になって心配でたまりません

ということで、念のためにトップジンの溶液に根を浸すという方法で
しっかりと消毒をすることにしました


トップジンのゾル状の薬品が使いやすい
水で希釈して800~1.000倍液を作ります


枝葉はもちろん鉢ごと2~3時間溶液に漬けておきましょう


このくらい裾葉が黄変するってことは
やっぱり何かしらの病原菌に侵されているのかもしれません


ポイントは最低でも2~3時間浸しておくこと


くちなしの消毒を終わった残りがもったいないので
五葉松もついでにしょうどくしておきました(笑)

この後の経過はまたお知らせします
どうぞよろしく

2015年8月5日水曜日

くちなし、ピンチだ!

庭の盆栽たちが大切で可愛い自分の子供だとすると
盆栽人はみな、とてつもない大家族の生活をしてるわけですね(笑)

そして主人は、まさしく封建時代の家長よろしく
自分の盆栽の隅々まで気を配り、あらかたの状態は把握しているものです

大金をはたいて手に入れたお宝からクラスから、末は実生や挿し木から面倒見てきたものまで
まずは家の子郎党全員が健やかな日常を送れるように気を配っているのですね


さてそんなわけなんですが、現在我が家ではちょっと心配ごとがあるんです

この画像のくちなしクンが衰弱気味で、その原因がはっきりしないので
従って有効な対処法がみつからない中途半端な状態なんです


昨年から我が家にいるんですが、今年の春(4月下旬)に植え替えた後
新芽の伸びがイマイチ鈍くって、新葉の緑色もやや呆けたっきりです

その上に、新芽の裾葉が黄色く脱色して、画像のように生気が出てきません
このまま急に下り坂を転がり落ちるような感じでもないが、Vの字に回復する感じもありません


新芽は鈍いながらもまあまあに上がっていますが
裾葉は順次脱色して落葉しています

緑の色彩色彩も薄いですね
暑さが大好きなくちなしですから、今の時期は深い緑色に輝いていなければいけません


後ろ姿

くちなし特有の形成層が腐る病気の兆候はありません


春の植え替え後の根の成長も順調なようですが・・・


寒冷紗使用の棚上に置いて管理していましたが、入梅明けの激しい暑さが続いているため
この数日は棚下の1時間ほど朝日のあたる場所で様子を見ています

水は過多にならないように
ただし、水切れは絶対だめですね

まずは、裾葉の黄変がおさまってくれることが第一
第二は新芽がもう少し元気よく徒長してくれることです

このままだと「ジリヒンギミ」でかなり苦しい
打つべき積極的な有効な手がない感じ

どうしましょう?

それでは、またご報告いたします