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2020年9月18日金曜日

山もみじ懸崖再生

この古い山もみじの懸崖がうちの棚へやってきたのは昨年の秋ごろだったような記憶があります。東京のベテラン愛好家さんが入院を余儀なくされて、次の居場所を探しているときに私と出会ったというわけです。


一度は完成に近い線まで行った古い木で。骨格はほとんど決まっていました。問題は樹勢がやや弱っていたのと、足元の古傷でした。


正面の足元がややえぐれた様になっていますが、附近に小根もあって元気さえ出れば復活の見込みは十分に感じられました。


やや大きめの仕立鉢に高植えして、水も肥料もたっぷりめ。


元々衰弱していたわけではないので、意外に早い復活のようす。夏の暑さも難なく乗り越えて、足元あたりの充実感はなかなかです。


裏正面から見ると、この山もみじの古木感がよくわかりますね。


来年一年はこのまま仕立て鉢で培養します。根に力がああるのでおそらく見違えるほどに太るでしょう。
再来年の春を目標に化粧鉢に入れるつもりで頑張りたいと思っています。

 

2019年10月4日金曜日

山もみじの改作(続)

前編で取り敢えずは幾つかの画像と解説をしてみましたが、やはり見どころのある素材ではあるし、好みの樹種でもあることなので、もう一歩踏み込んでこの種木の魅力を解析しておくことにします。


昨日の正面と反対側から見ると、前方の根張りがやや弱い感じがします。ただボディーの模様はかなりいい感じになって、変化と奥行きが感じられます。


そして模様もさることながら、幹のコケ順もよくなって、全体に優雅な雰囲気がでてきますね。つまり、もみじらしい柔らさが滲み出てくるということです。


こうして足元をじっくり観察すると、どちらの正面もいいところがあって、なかなか一発では決まらなそうです。


正面の根張りのやや弱いところは、貫通式の呼び接ぎ法で3本くらいの根接ぎをします。三年もすると落ち着いた根張りになるでしょう。この根接ぎはどちらを正面に選んでもやる必要がありますね。


昨日の正面を裏にしてみます。


こちら側は完璧の根張りです。ただこちらの正面では幹模様にやや物足りなさがありますね。柔らかさというか優雅さというか、雑木らしい雰囲気がイマイチです。
来年の春先に根洗いをして本格的な改作を始めます。それまでにじっくりと考えておきましょう。あなたならどっちを正面にしますか?

では!