2023年1月27日金曜日

平安東福寺・焼き締め鋲打ち太鼓胴丸

箱書きなどをするときには「平安東福寺・焼締鋲打太鼓胴丸」
と仮名を省いて表記した方が簡潔です。


東福寺の焼き締めものとしては
ごく傑作といえる作柄でしょう。

間口14×奥行14×高さ8.0㎝


胎土はやや明るい茶褐色
表面は長い使い込みの味が出て焦げ茶色に変化しています。


鉢裏から胎土と時代付きの様子を眺めてみましょう。
足と鉢裏には直接に水などがかからないので
時代感はつきにくいのです。


太鼓を模して鋲打ちの胴。
落款は小さなハンコウ落款です。
鋲の打ち方をよく観察しておきましょう。
手早い東福寺らしい仕事の技が見てとれます。
デザイン的にも優れたセンスがかんんじられます。


名鉢というものは、作られて使われて、少しずつ時代がついて
その良さに磨きがかかっていきます。
まるで生き物のようですね。

 

2023年1月13日金曜日

季節感を読む


姫柿  樹高12㎝

日本の伝統文芸である俳句において必須の約束事とされている「季節」の表現は、盆栽においても非常に大切な要素とされています。
それらは俳句の季語のように、ときに鮮烈に、ときにはさりげなく、さまざまな震度をもって観るものの心を揺さぶります。
盆栽を愛好する私たちは何よりもこの季節感に敏感であらねばなりません。
例えば↑に載せた一つ実の柿の木は、いつ頃の季節を表現しているのでしょうか?
柿はまさしく錦秋、すなわち秋の盛りを連想させさせてくれます。
ところが、このように一つ実の柿の木ななると、あらかた収穫し尽くした冬に限りなく近い晩秋の頃の寂しい農村の風景が眼に浮かんできますね。
このように、同じ秋でも深読みすれば、kかなりの季節の変化読み取れるはずです。



 

2023年1月8日日曜日

照り葉つる梅もどきの古木

 2022年6月17日の記事に載ってる照り葉つる梅もどきの半懸がい。

6月の写真では実も葉も色が同じ緑色で見栄えがしませんが、この季節になればこの通り実物盆栽の面目は躍如たるものがあります。

つる梅もどきの場合、照り葉の方が実が小さく枝葉も細かく、木肌の古色感も繊細です。

やはり秋から冬にかけてが鑑賞の適期といえましょうね。



もうしばらくすると、黄色い外側の実がはじけて奥の橙色の実がチラリとのぞいてきます。それから春までが本当の鑑賞期といえるんでしょう。
強い霜や凍結に気をつけて、じっくりと春を待ちましょう。
色のない季節に、チョピリ華やかで渋い季節感がこの樹種の持ち味ですね。




2023年1月1日日曜日

謹賀新年

 謹賀新年


新年明けましておめでとうございます。

旧年中はろいろとお世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願いもうしあげます。


2023年元旦


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