『人気樹種の紅千鳥もみじの記事はこの盆栽徒然草で幾編も書いていますから、検索機能を使って過去の記事も探し出してみてください。』
さて、我が「宮本園」の庭にじかに庭木として植わっているのは、紅千鳥もみじがたった1本のみです。あとはすべて鉢に植わった盆栽やその素材だけです。理由は簡単、盆栽置き場があまり広くはないので、庭木を植える余裕がないからということになります。
この紅千鳥は10年以上前に親指くらいの苗木を、将来の種木にするために私が植えたもので、今では樹高が2メートルで足元の太さが二の腕くらいの立派な庭木に成長しました。
今までにも僅かの数ですが、途中の枝に取り木をかけて小品盆栽の素材をゲットしてきましたが、昨年度はそれをせずに伸ばし放題にしておいたので、この入梅ごろには10ケ所ほど取り木ができそうです。
盆栽の枝の先端から採取した小枝
紅千鳥のもみじとしての特徴をざっと申し上げますと
① オレンジ色がかった紅色の美しい新芽。
② 端正な葉形。
③ よくほぐれる小枝。
④ 持ち込むほどに白くなる美しい木肌。
⑤ 山もみじと同じく取り木や挿し木が可能。
庭木から採取した小枝
こちらは庭木の元気よく徒長した枝の先端付近の小枝です。いかがですか?
こちらの方が色彩もやや濃く葉の勢いもいいようですね。
上が庭木から採取した小枝
下が盆栽から採取した小枝
庭木の方が勢いが葉の色彩が濃いことが歴然としています。このように樹勢が強壮であったり肥料がよく効いている場合の方が、葉の色彩が濃かったり芽の勢いもいいようです。
左が庭木から採取した小枝
右が盆栽から採取した小枝
やはりこの場合も庭木の方が葉の色彩が濃いようですね。このようにおなじ種類であっても時と場合によって色彩や形が異なる場合もあります。種類の真贋などが問題になった時などは役に立つ知識ですから、覚えておきましょう。
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