みなさん、自分の盆栽たちが、思いのほか成長していることに
ふとしたときに気がついて、改めてビックリしたり喜んだりしすることがありますよね
棚に置いて毎日水をやって、毎日のように観察していると
かえって目が慣れてしまって、案外その成長に気がつかないものなんですね
私のような業者は、愛好家さんに買っていただいて
その盆栽に何年ぶりにお目にかかったときなどによく経験します
そんなとき、「ずいぶん太ったねー、よくなったよ」と大感動して本気でほめても
持ち主さんはあんがい気がついていないで、慰めや激励と感じる愛好家さんもいらっしゃる(笑)
そんなわけで、みなさん、やっぱり写真ですね
折々に手持ちの盆栽たちの写真を撮ってやりましょうよ
参考関連の過去のページ(重要です)
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2012/11 撮影 樹髙13㎝
この春に2年連続の根張り矯正を兼ねた植替えを行い
主に葉刈りと芽摘みを励行したけやき
ちなみに、昨年は葉刈りはせずに
芽摘み、葉透かしを主として培養しました
↓の画像は2年前の姿
どうです、かなりの成長ぶりでしょう
えッ?同じけやきですかって?
もちろん同じですよ、枝分かれなど細かいところを見比べればわかりますよ
2010/12撮影
この時点から2作(にさく)したんですね
ちなみに、この時点の幹元の直径はおおよそ1.0㎝
現時点は3.0㎜太って1.3㎝になっています
さて、ここでおもしろい計算をしてみましょう
幹の太り具合を直線の距離で測るとたったの3.0㎜で30%増しです
ところが、これを幹の輪切りの円の面積で計算すると
π×半径の2乗で
2年前 π×0.5×0.5=0.785 (平方センチメートル)
現在は π×0.65×0.65=1.326 (平方センチメートル)
となり、2年前の数値を現在の数値で割ってみると
1.326÷0.785=1.69
となるので、このけやきは何と2年間で約1.7倍も成長したことになるんですよ
面積が1.7倍ということは、体積も1.7倍増量したことになりますからね
どおりで、↑の2枚の画像を見て下さい
まるで大人の子供の胴体ほどに印象が異なっていますよね
こんなわけで幹の太りは、たとえ1~2㎜であっても
幹の輪切り面の面積や体積は、その半径の2乗に比例しますから凄いですよ
このけやきも、あと1年も培養すれば1~1.5㎜くらいは太るでしょう
そうすれば、2年前に比べて幹の輪切り面の面積や幹の体積は、2倍以上になっちゃうんです
もちろん、毎年同じ割合で成長するわけではありませんが
この数字を見れば、あらためてがんばりたくなりますね
現在の画像
↓の2年前の枝先と見比べて下さい
2年前の枝先
現在の画像
↓の2年前と見比べると、すっかり逞しくなった骨格と自然な枝分かれ箇所が目につきます
2年前の画像
立ち上がりから枝分かれのまでの太りが十分でないため
枝分かれの箇所の方が太く見えて、まだまだ幼い感じが残っています
成熟した古木感が漂ってきている現在の画像と見比べて
印象が一番異なるのはこの箇所ですね
それでは、今日は2年間のけやきの成長を観察しました
みなさんもご自分の盆栽を見てやって下さいな
それでは、よろしくー!
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