ラベル ピラカンサス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ピラカンサス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年2月16日火曜日

ピラカンサ葉刈り

今日の教材であるピラカンサはジャンルでいうと
雑木類の実物盆栽に属します

外来種のためか、一昔前では園芸品種として盆栽界での格がやや低く見られていましたが
培養技術の進歩などもあって、今では実物盆栽の中でも不動の人気樹種となっています

培養を重ねるにしたがって古雅な趣を見せる木肌の味わいや
細かく密な様相を呈する小枝など、盆栽向きの優れた要素に恵まれているからでしょう


樹高9.5×左右16.5㎝

今までの芯(頭)の位置が気に食わなかったので立て替えているところ
左右の利き枝の力に弾みが感じられなくなったので、いちど葉刈りをしてみよう

ピラカンサの葉刈りは他の雑木類と同じ時期
つまり新芽の固まりかけた5月ごろが適期ですが

樹勢さえよければ、春を前にした今ごろ
剪定を兼ねてやれば効果的です


常緑ではあるが葉の元に隠れている冬芽を大切に扱う
指で取れない葉は、ハサミを使って元からていねいに切り取る

枝先の微妙な調整を目指している場合は
葉刈りをしながらの剪定は避け、まずは葉をすっかり落とすことに専念しましょう


枝先と全体のバランスをじっくりと観察する

1 一か所にいくつもの芽が寄ってしまった枝先
2 勢いがつき過ぎている枝先
3 流れに逆らった枝先
4 上向きに徒長ぎみの枝先
5 下向きの徒長ぎみの枝先

などをていねいに一芽一芽よく確認しながら剪定する


調和と統一感が出たようです
5月にもう一度やってさらに追い込むつもりです


後姿

ピラカンサは挿し木、取り木などが簡単で非常に強壮な樹種です
是非ともチャレンジしていただきたいですね

それでは

2004年11月16日火曜日

添配・東福寺茅舎(くずや)

添配というのは文字どおりの添え物で
盆栽飾りの具体的なイメージを表現するための道具類のことです

それらは船、筏、五重塔、茅舎、橋、釣り人、牧童など
素材も木製、銅製、鉄製、陶器など多彩です

茅舎の場合は、水石部門の茅舎形の石が有名ですが
ご紹介する茅舎は東福寺の作品ですから、もちろん陶器です

東福寺は余技として煎茶セットや抹茶湾、置物の狸など
いろいろなものを作っていますが、この茅舎は珍しい作品です


飴釉(あめゆう)茅舎(くずや)一対 平安東福寺作


茅葺屋根(かやぶきやね)のイメージをおおづかみに捉え、まるで童話の絵本に出てくるよな愛らしさが印象的です
東福寺の童心が表われていると言えましょう


側面の姿です
屋根の形が面白いですね
戸らしきものもあります


大きな屋根です
煙抜きが僅かにアクセントを添えています


東福寺の作家として面白いところは
落款を押す場所に対する感覚が、ちょっと他の作家と違っています

この茅舎も底(屋根)の部分に押しています
他の作家であれば、茅舎の裏手か横手でしょうし
底であればこの角度より見て縁に当たる部分が一般的でしょうね



さて、茅舎の添配となれば、実際に使ってみたくなります
略式ですが使い方についてお話しましょう


注意Ⅰ 柿木のある田舎屋の風景

晩秋の日本の村落の風景としてはぴったりですね
しかし、茅舎の比べて柿の盆栽が大き過ぎるようです、惜しい


注意Ⅱ  宮様楓の下垂した枝先の流れを受ける、添えとしての役目を担った飾り

大きさはぴったりですが、宮様楓の鉢の色が茅舎と同系統の色彩です
これではどちらも引き立ちません、色彩も考慮に入れましょう


注意Ⅲ 山深い山村の秋の情景を表した飾り

大きさもまあま釣り合っています
色彩面でも、実の赤と鉢の緑が渋い茅舎の飴色に引き立てられています

前の2例よりもベターです
しかし、何かそぐわない感じがぬぐえません、何故でしょう?

ピラカンサの実が鮮やか過ぎて、茅舎のもつ晩秋のヒナビタ感じとしっくりしない
そんな印象がしませんか?

このように、添配を使うことはけっこう難しいんですね
細身の姫柿などが最も似合う感がします

みなさんのご意見お聞かせください!

2004年10月4日月曜日

実物の四季

7月1日に撮影したピラカンサが、秋の深まりとともにオレンジ色に色づいてきました
夏の間の実もの盆栽は、実が葉の色と同じ緑色なので目立ちもせずに脇役に甘んじています

ところが秋の陽射しに実が照り輝く今の季節になると、俄然盆栽棚の主役に躍り出てきて
他の盆栽たちはしばらくは脇に追いやられてしまいます


7月1日に撮影したピラカンサのミニ盆栽懸崖 樹高10×左右14cm


夏から秋の強い日差しにあたった実は、早くも色づき始めました
論より証拠、見比べてください、みごとに主役の座が廻ってきました


こうなればしめたもの、裏面から眺めても立派にえになっていますね

2004年4月24日土曜日

取り木の位置

 1)
ピラカンサスの取り木をしたいと思う
素材を前にして計画を練る
横に延べた棒より上が将来の樹形です
1)の場合は、右に張り出した枝を根連なりの状態にして地面に伏せて
株立ちを作る構想です

 2)
この場合は、親幹と子幹の一本を活かして
双幹に仕立てる
ですから右に張り出した枝は取り木の手術をする際に切り取ります

3)
全体を左に傾けて三幹を作ることもできます

取り木をかける場合、このようにその位置と角度により
仕上がりの樹形がまったく異なってきます
素材を慎重に吟味してよりよい樹形をゲットしよう!

2003年10月21日火曜日

黄実ピラカンサ

黄実のピラカンサ

ピラカンサは、いまではなくてはならない実物盆栽の人気樹種になりましたが
数十年前には園芸的な品種として、一段低い地位に置かれていたこともありました

やはり一つの樹種が盆栽樹種として盆栽界で評価を得るためには
一流の盆栽展示会へ作品が出品され、その樹種の魅力が認められることが一番ですが
ピラカンサは、人気が有りながらも、長い間盆栽人を納得させるだけの名品が存在しなかったために
低い地位に置かれていました

名木が少なかった理由の一つは
古い太幹ものを畑から鉢に入れて盆栽に仕立てようとしても
ピラカンサの根が粗く活着率が悪く、その上肌が荒れるまでにかなりの年月を要することが考えられます

いまでは培養技術の進歩などにより幾多の名木が存在し
実物盆栽として不動の地位を確保しています

さて、ピラカンサの実にも赤、橙、黄とあり
また同じ色でも微妙に色彩が異なります
品のいい色彩の実で、枝の性質が細かく、木肌の荒れやすい性質のものを選んで盆栽に仕立ててください

ピラカンサは実成りもよく性質も丈夫なので、初心者の方でも簡単にこなせる素材です

2003年9月8日月曜日

取り木の魅力

名木への近道として取り木の技法を活用しましょう

ピラカンサの取り木物です
おそらく取り木後3年くらいは経っているでしょう

親幹と右の子幹のバランス、また全体の流れが非常にいい
それに幹の古さが申し分なく、取り木の技法のありがたさを感じます

挿し木の苗からこれだけの古さまで持ち込む年月を節約できるんですよ
何十年の節約!
有限な時間です、大切に使いましょう


ピラカンサの取り木は根張りが大きく発達します
この根元はまだ未発達です
そのあたりから判断して取り木後3年くらいと判断しました

取り木は時間の節約です
取り木をしよう!

2003年7月4日金曜日

ピラカン取り木発根す

6月14日の盆栽つれづれ草で実演したピラカンサの取り木が発根しました取り木をかけてわずか20日間です
早いでしょ!





白いモヤシのような根が3本見えますね
これが根です

今後の管理
もう5~6本根が見えたら親木から切り離すか
今の状態で網の外側にビニールを巻いて根を保護し
秋もしくは来春にに切り離す(どちらでもよい)

肥料はやりません

とにかく取り木は成功です
ばんざ~い!!

2003年6月14日土曜日

ピラカンサ取り木

取り木の適期です
ピラカンサの取り木に挑戦してみます

ピラカンサは簡単に発根します
発根した根元は年とともに発達して盤状になるという特色があるので
取り木の効果が最大限に生かせる樹種です


単幹ピラカンサの素材から株立ちを目指します
環状剥皮(かんじょうはくひ)の幅は、幹の直径の1.5倍くらいです(重要)


盆栽用の小型ノコで上下に筋目を入れます


環状に皮を剥きます
上の部分(発根する場所)は改めて鋭利な小刀でていねいに皮を削りなおします(重要)


木質部まで削り取り、形成層が残らないようにします(重要)


鉢底用の網で土手を築きます


赤玉土7:桐生砂3の用土を入れます
まだ削った部分が見えますね
削った部分が埋まるまで用土を入れます(重要)


用土を入れたら水苔(重要)で表面を保護して完成です
ピラカンサの場合は早ければ一ヶ月で発根します
そこで親木からはずしてもいいし、秋になって外しても
どちらでも可です
まず失敗はない樹種です

2003年6月5日木曜日

ピラカンサ



昔から、ピラカンサスと呼ぶ人とピラカンサと呼ぶ人がいます
私はなんとなく疑問に思いながらも、今までピラカンサスと思っていました
広辞苑を引いてみたらですね

花は白くて小さな花です
実は黄色、橙色、真っ赤などいろいろあります
葉や枝、幹肌の性質も少しずつ異なります

なるべく小葉で枝の徒長しにくいもの、また幹肌の荒れやすいものを選びましょう
実も小さめのものの方が盆栽向きです

樹勢は非常に強いので、初心者でも安心して育てられます
取り木も簡単ですから、持ち荒らした素材などから株立ちなどを作るのもおもしろいでしょう

お勧めの樹種です

秋になると鳥が盆栽の実を食べに来ますが
梅もどきなどは特においしいらしく一番ねらわれやすいんです

ピラカンサの実はまずいんでしょうね
一番あとに鳥が手(口)を出します