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2021年4月23日金曜日

一陽水盤


平安東福寺や平安香山と時をやや同じくして、戦前から戦後にかけ小鉢界に大いなる貢献のあった三琇一陽。その才能は作陶だけでなく企画・流通・販売までを視野に入れたコーディネータとしての分野にも及ぶ陶芸界には稀有な人物であったといわれています。



三琇一陽蕎麦釉切立丸
間口35×奥行き35×高さ3.5cm

その一陽が、陶芸界においてあの植松陶翠さえ一目おかざるを得ないほどの高い評価を得ている水盤。やわらかな温かみに包まれた雰囲気の蕎麦釉は、一陽水盤作品の根幹をなす代表的な釉薬です。まさに水盤作家としては植松陶翠と双璧をなす三琇一陽と云って過言ではありません。


ゆがみや狂いのないのも一陽水盤の特徴です。


楕円と長方が多く、このような丸型の水盤は珍しい。


鉢裏の様子。





落款「三琇一陽」

 

2006年10月16日月曜日

思い出の銘鉢(11):三琇一陽 月白均釉六角鉢

盆栽屋.comの「思い出の名鉢」シリーズ(お客様にご購入頂きましたが)思い出深い名鉢をみんさまの鑑賞用に復刻致しました。また、この場をお借りして愛蔵者の方々に感謝申し上げます。どうぞ小鉢の勉強にお役立て下さい。


間口3.6×奥行3.6×高さ3.2cm

平安東福寺、平安香山とならび昭和の名工として知られる三琇一陽
渋い茶褐色の土目と温かみにある釉薬に定評があります

月の光に例えられる青味がかった白色の釉薬は
月白均釉(げっぱくきんゆう)と呼ばれ珍重されています

豆鉢のコレクターとしてまりに有名な窪寺一郎氏がこよなく愛したこの逸品
時代感よく無傷完品です


冴え渡る月光のような釉薬がみごと


鉢裏のようす

2003年6月9日月曜日

小鉢(三琇一陽)



平安東福寺や平安香山と並んで、昭和の小鉢名人(三琇一陽・さんしゅうーいちよう)の作品です
緑かかった青色の釉薬は独特のもので
下半分は使い込みの時代がついて真っ黒です

撫角(なでかく)の長方で、胴に紐が二本入って
柔らかい曲線で全体にゆったりとしています
このぬくもり感が一陽鉢の特徴です



土は褐色で肌触りはやや粗い感じで
その形とあいまって、一陽鉢をぬくもりのあるものにしています

作品は戦前と戦後ではやや違っており
戦前のものは土がこの鉢のように、褐色ですが
戦後のものはもっと白っぽい土を使っています