2014年6月10日火曜日

けやき9年生・追跡

2007年に2年生から手がけているけやき
今年の冒頭のつれづれ草でしばらく振りにみなさんにご紹介しましたね

参照 20014/01/03のつれづれ草

さて、今年で9年生になった春に植え替え
数回の芽摘みを経て樹勢もまあまあで育っています


2014/05/30撮影

植え替え後1ヶ月ほど経過してから油粕の固形肥料を少々
また、芽摘みを数回繰り返し軽い葉透かしをやりましたが

現在は葉がかぶさってフトコロに日も風も入らない状態ですね
入梅近くなって葉も固まっているので、そろそろ葉刈りの時期です



もみじや楓と違って、けやきのは指先で引っ張って葉を取っても
丁寧にやりさえすれば、葉柄の元にある芽を損なうことはありません



輪郭線を形成する外側の葉のあらましを取り除きました

この状態を半葉刈りといい
これでも葉刈りの目的はかなり果たせていますから

手の廻らない人は最低限
この状態まではやっておきましょう



フトコロ芽など気になるひとは
以後はピンセット使って(フトコロ芽を傷めないため)すべての葉刈りを完了させましょう



葉刈り完了



葉刈り完了後に小枝を軽く追い込む

深く本格的な剪定は落葉後に行います
理由は、この時期に深切りすると根と枝葉のバランスが崩れ枝先が徒長しやすいからです

また、けやきの葉刈りは年1回だけにしましょう
あとは芽摘みと葉透かし、葉切りで調整します

木に負担のかかる葉刈りをやり過ぎると
冬場の枝枯れの原因になりますから、くれぐれも気をつけましょう

では

2014年6月6日金曜日

楓の葉刈り

ふつう専門家に、雑木類の葉刈りの適期と尋ねれば
「葉が固まったころ」という答えが返ってきます

その「葉が固まったころ」とは、おおよそ5月下旬から6月の始めにあたりますが
樹種や鉢によって春の芽出しに差がありますから、生育の状態から適期を判断するんですね

春の芽出し後に数回の芽摘みを繰り返しているうちに
葉の緑が深くなり、手で触れるとガサツイタ(ザラツイタ)感触になってきます

そうなったら、さあ、葉刈りにかかります


作業日は5月25日


春の芽出し後、数回の芽摘みを繰り返していますが
樹勢がいいので早くも輪郭線はかなり乱れてきています


楓の葉刈りは、葉柄を小バサミで一枚一枚切り取っていく根気のいる作業ですが
葉柄を手で引っ張って刈るのは禁じ手です

葉柄の元に隠れた芽を傷めてしまう恐れがあるからです


枝が細かくほぐれているので時間がかかりますね
でも、もっとも大切な作業ですから、根気よく丁寧にやりましょう


外側の葉はほとんど刈り取りました
鉢数がたくさんある方はフトコロにこの程度の葉を残しても差し支えありません

すでにフトコロにじゅうぶん日光が当たるし
通風もよくなっていますね


しかし、細部にわたって樹形の点検を行うためには
やはりこのようにすべての葉を刈り取ったがいいでしょうね


本格的な剪定は落葉時に行うのが普通ですが
不要枝の整理にはいい機会ですから細部の点検も欠かさないこと


主要枝の先端の拡大図

ちなみに、輪郭線の出来上がりつつある楓の場合
生育期の芽摘みの外に、年2回の葉刈りは欠かさないようにしてください

専門家の中には3回も敢行する人がいるほどですが
私は樹勢を考慮しながら、2回半くらいを心がけています

では