2016年1月29日金曜日

バージョンアップ

それまで数年間ワープロだったのが、PCを使うようになったのが2000年
3月にいじり始めて8月1日にこのホームページを立ち上げたことを覚えています

当時、ウインドウズは98だったような記憶があり
機種はNECのバリュースターだったでしょうか、その後に富士通のFMVも使ったような気がします

10年ほど前から我が家のPCは2台になっていて
1台は茶の間にあってオーナーはカミサンですが、一応家族全員用

さわるのは遊びに来る娘や息子とその家族
もちろん孫たちのゲーム用にも使われます

そして、もう1台は応接間にある私専用のマシン、わが「みやもと園」のホームページも
ここで作られているわけです

ところで、今使っているその主力マシンはあの悪名高きノロマのビスタで
しかもかなり老いぼれで、最近はちょくちょくフリーズする始末でした

いつダウンするかわからないPCに身を任せているのは
まったく不安なものですね

そんな訳で最近、追い詰められて我慢できなくなった私は
ついにPCの乗り換えを敢行したんです



さて、エイトは慣れるまでちょっと時間がかかりそうですが
ボケかかった頭と心にカツを入れるいい機会、と言っておきましょう

もちろん正直に言えば
少々ノロマで遅れていても慣れたバージョンの方が楽ですがね

でも、ここは食らいついていかねばなりません
いま遅れれば、差は広がる一方ですよ、なにせ世の中はすでにWindows10が当たり前ですからね



ところがです、パソコンの操作の方で戸惑っているのはまだ序の口でした

HP作成ソフトのホームページビルダーは
バージョン6であったのが何と、すでに20にまでアップされているではありませんか

世の中知らないうちに進化してるんですね
閉じこもって楽してちゃいけませんね(つくづく実感と反省)

こうなると、ほとんど別物のソフト同然ですね
まったくの初歩的な段階から入門するって感じです(追いつくのたいへん)

その他、写真加工ソフトのAdobe Photoshopも同じくで
私が10年以上使い慣れたバージョンは、既に跡形もなくなっているのです

というわけで、この10日ばかり
PCとアプリのすべてが新しくなってしまって完全に四苦八苦状態の盆栽屋.comです

以上近況報告でした

では!

2016年1月28日木曜日

寒中の植え替え準備

寒明け(春分の日)を本格的な植え替え開始日と決めているので
物置状態に雑然と散らかっている小さなビニールハウス(4坪)の整理整頓を始めました

今まではハウスの中にトンネルを設けて二重に防寒していましたが
舞姫など背の高い取り木素材などは高さが足りずに頭がつかえてしまいます

そこで思い切って90㎝ほどの高さをとって
木枠に足をつけた形で長方体の簡易な保護室を作りました

作業の開始が午後やや遅めだったので夕方の寒さはこたえましたが
暗くなるころには何とか出来上がりました

過去の参照記事

2009/7/25  2013/1/14  2013/1/20  2013/2/14


足も奥行きも90㎝ですからサイズ的には申し分ありません
ただ体裁的にはトンネル状には適いませんが、まずは実用本位でいきましょう


ご覧のように内部から見ると、細い垂木でまるで簡易な作りですが
高さは90㎝もありますから使い勝手の面は心配いりません

数日前に試しに植え込んでみた舞姫素材(70~80㎝)は
今季に先端部を取り木して超ミニ盆栽素材(5㎝以内)をゲットする計画ですからピッタリです

2月の末ごろにはこのトンネルの中は
植え替えられたミニ盆栽たちでいっぱいのはずですよ

がんばりまーす!!

2016年1月26日火曜日

春待ちの盆栽たち

大寒が過ぎて2月4日の立春まであと10日
このところの本格的な寒さにもめげず、盆栽たちも健気にがんばっています

我が家の冬囲いのムロのようすをごらんください
このところ太陽の光線の強さが各段に強くなってきています


太陽の光りに輝く盆栽たち


芽はまだ動いてはいませんが
身体の内部では間近に迫った春に備え、徐々に活動をはじめています


毎年のことですが、この時期の盆栽たちを見るとき
私は何故かスタートラインに立つランナーの姿を思い浮かべるのです

雄々しく勇気に満ちたその姿
美しいものです


日の光りの輝きと日陰の濃さの対象が
春の近さを物語っています

さあみなさん
張り切っていきましょう

追伸

ところで石灰硫黄合剤の消毒
やりましたか?

2016年1月22日金曜日

真柏の掃除と化粧

冬の初めごろから暖冬だ暖冬だと騒がれいていたし
じじつ例年に比べて辛いなと思うほどの寒い日々はなかったですね

やっぱり、あのまますんなりとはいきませんでしたね
北陸から東北・北海道、あげくは九州まで荒れた天気になって列島中が震えています

まあ、1月の20日前後の大寒から2月初旬の節分くらいまでが
一年中で一番寒いのは毎年のことですね

ところが、盆栽界ではそろそろ春の作業の準備もしなくてはなりません
恒例の石灰硫黄合剤による消毒が済むと、こんどは植え替え用の鉢や用土の用意もあります

私も今年は大仕事が待っているんです
昨年取り木した舞姫もみじが100本近くあって、それらの根底の処理をせねばなりません

これから一人前の盆栽素材として育てていくためには
基本の骨格が大切なので最初に手抜きはできませんからね

さて、そんな毎日ですが今日はのんびりとした作業
真柏のジン洗いと石灰硫黄合剤での消毒とお化粧をしました

休眠中は水吸いが傷つきにくいので少々の手荒な作業も大丈夫
みなさんもやってみてください


掃除をする前に枝葉を水で濡らせておくと汚れが落ちやすいですね


水圧ポンプで掃除をすると効率がいいですね
でも、あまり無理をすると表皮を突き破って形成層を痛めないように


金ブラシや千枚通しなども併用して隅々まで汚れを落としてやりましょう


こんな感じです
あー、さっぱりした!


こちらもずいぶんきれいになりました


これから石灰硫黄合剤と水彩絵の具で本格的なお化粧が始まるわけです

2016年1月7日木曜日

スクール速報・超小実の姫柿新種

一年前の寒い時期
親しい同業者のムロの中にあったのを覚えています

姫柿としてはコンパクトな姿と力と変化のある足元からの幹筋の芸、が気に入って求めたのですが
実成りの時期になってフト気がつくと、成っている実のほとんどが直径1cm前後の超小粒でした

こんなに小粒な実は見たことない
詳しい同業者や愛好家さんに聞いても同じ返事でした

もちろん旧の持ち主にも問い合わせてみましたが、彼は在来の姫柿として入手したらしく
このような超小粒の珍品種であることさえ知らなかったのです

秋になって色づいてみると、ご覧のように在来の黄色系ではなく、赤味の強い系統であることも判明しました
昨年の夏ごろから新しい所有者はスクールの最ベテランのツカさんです

ツカさんは秋口に10本ほどの苗木を準備し
芽接ぎをかけて欲しい方にプレゼントしました

それに、この春には実生や根伏せという繁殖法も考えられますね
ツカさん~、みんな子供が殖えるの待ってるよ!

ところで私は、この新しい品種に命名することをツカさんと約束していたんですが
正月休みの間に、ない知恵とセンスを振り絞って考えついた名前は「小天狗」

天狗はイメージカラーは赤ですね
そこへ小とつければ、可愛らしくてしかもすばしっこい精悍なイメージもあると思います

ツカさん気に入ってくれるかな?
みなさんはどうお思いになりますか 「小天狗」?


2015/10/18撮影

盆栽としての正面はこちらでしょう


正面の拡大図


赤味が強い丸型の実


後ろ姿

今年の実成りはやや少なめにした方がいいと思います
実もの盆栽は一年おきに休ませるのが、樹形と樹勢の維持という点でお勧めですね

それでは

2016年1月5日火曜日

スクール速報・真柏のお化粧

スクールの常連さんの中では一番の若手、トリクン

27歳の時から通い始めて既に5年くらい経っているので
盆栽年齢はそろそろ中堅の入口というところでしょうか(笑)

集中力とその持続力が半端ではないトリクンのことは
水石の台座作りでご紹介した通りです

さて、昨年の最後のスクールでは、そのトリクンが所属している
住まいに近い他の盆栽団体の展示会へ、出品予定の真柏の化粧仕上げでした



樹高40cmくらい、味のいい真柏の文人調の古木

参照ページ         

展示会に出品するときには真柏の場合

1 枝葉の部分は枯葉や徒長枝を整理し、細かい部分は銅線で最小限の矯正する

2 ジンや水吸いのよごれを掃除する(金ブラシ・水圧ポンプ)

3 ジンやサバに石灰硫黄合剤を塗布する

4 つや出しのため口紅を薄く塗布してよく磨く

5 鉢の表面に苔を張る

などが化粧の一連の手順です

このように何時間もかけて準備して展示会に飾ってみると
ものすごく勉強になるんですね

というのは、一生懸命にやった人ほど反省点が客観的に見えてきて
ああすればもっとよかったのに!と思うものです

だから、その度に問題点が見出せて
進歩につながるんですね

当然トリクンも大きな収穫をゲットすることになるでしょうね
例の集中力と根気で何時間も頑張ったんですから

2016年1月4日月曜日

スクール速報・長寿梅

私が盆栽の世界に足を踏み入れた昭和40年代において長寿梅という樹種はまだまだ流行中の樹種という側面をもっていて、挿木などによる増産の最中でした

当時でも、名木と呼ばれるほどの逸品も稀に存在はしましたが
庶民が持っているのは下草程度のものがほとんどでした

ですから、とても今日のようなミニサイズでの逸品などは思いもよらず
骨組のしっかりした本格模様木などは、まさに夢のまた夢だったのです

さてそこで今日お見せするのは
若手ながらスクール歴ではかなりの古参になるベーちゃんの長寿梅

暮れに見えたときに見せてもらったとたん唸ってしまいました

1 やや斜めの立ち上がりの姿に迫力があってイイ

2 立ち上がりの根っ子の掴み具合がカッコイイ 

3 左へ差した枝に力があってイイ

4 小枝のほぐれがイイ

あまり褒めると褒めすぎになりますが
この長寿梅の適度な若さも魅力の一つになっているんです

盆栽は古色感をもっとも大切にするものですが
この長寿梅には、老いるはるか以前、つまり青年時代の命の輝きが溢れて見えます

だから、盆栽としてはまだ若い、つまり若過ぎるんだけども
そこに溢れる命の漲りは、将来性という意味で自身を強くアピールしているように感じらるのです

まあ簡潔に言えば、盆栽を鑑賞するとき、ましてや評価の要素を伴うときなどは
将来性の予測や予感は鑑賞者に強い影響力を与えるようです

というわけで、べーやん!
この長寿梅は夢のある樹ですから、頑張って育ててくださいね


樹高は約10cmほど
鉢は堀江美功さんの瑠璃釉丸

ちょっと鉢が大きいような気がしますね
植え替えの度に少しずつ小さくしていけば根に無理をさせずにサイズダウンできます


立ち上がりの力強さが一番の持ち味
間延びさせないようにしながら小枝を密に仕上げていきましょう

それではみなさん、今年もよろしく!!