当時でも、名木と呼ばれるほどの逸品も稀に存在はしましたが
庶民が持っているのは下草程度のものがほとんどでした
ですから、とても今日のようなミニサイズでの逸品などは思いもよらず
骨組のしっかりした本格模様木などは、まさに夢のまた夢だったのです
さてそこで今日お見せするのは
若手ながらスクール歴ではかなりの古参になるベーちゃんの長寿梅
暮れに見えたときに見せてもらったとたん唸ってしまいました
1 やや斜めの立ち上がりの姿に迫力があってイイ
2 立ち上がりの根っ子の掴み具合がカッコイイ
3 左へ差した枝に力があってイイ
4 小枝のほぐれがイイ
あまり褒めると褒めすぎになりますが
この長寿梅の適度な若さも魅力の一つになっているんです
盆栽は古色感をもっとも大切にするものですが
この長寿梅には、老いるはるか以前、つまり青年時代の命の輝きが溢れて見えます
だから、盆栽としてはまだ若い、つまり若過ぎるんだけども
そこに溢れる命の漲りは、将来性という意味で自身を強くアピールしているように感じらるのです
まあ簡潔に言えば、盆栽を鑑賞するとき、ましてや評価の要素を伴うときなどは
将来性の予測や予感は鑑賞者に強い影響力を与えるようです
というわけで、べーやん!
この長寿梅は夢のある樹ですから、頑張って育ててくださいね
樹高は約10cmほど
鉢は堀江美功さんの瑠璃釉丸
ちょっと鉢が大きいような気がしますね
植え替えの度に少しずつ小さくしていけば根に無理をさせずにサイズダウンできます
立ち上がりの力強さが一番の持ち味
間延びさせないようにしながら小枝を密に仕上げていきましょう
それではみなさん、今年もよろしく!!
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