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2014年11月10日月曜日

地元の盆栽会・創立45周年記念展示会

さてさて、月日の経つのはまさに早いもので
私の住む千葉県松戸市の盆栽会が創立45周年を迎えました

私も相談役的な立ち場でずーっとお付き合いさせていただいたおかげで
中には家族ぐるみの交流をするなど、切っても切れない親友関係の方々もたくさんいらっしゃいます

ともかく盆栽が取り持つすばらしい人間関係ですが
年を経るごとにその有難さが身にしみて感じられます


11月1日に行われた懇親会
真中の赤いネクタイが会長の真嶋誠一さん

会員数は30名(女性2名)
懇親会への出席は20名、料理もおいしくて賑やかで盛り上がりましたよ


さて、45周年を記念しての展示会
30名中、27席の展示です

松戸市の施設なのでたった2日間の開催だったのが
ちょとばかり惜しかった!

ちなみに、この記念展示会での私の役目は展示の責任者
第一と第二に分かれた会場のコーディネートは難しいけど楽しませていただきました


入口には草もの盆栽を飾ってお出迎え


第一展示室には正面に真柏の大物を飾り
梅もどきの中品と菊花石を左右に配しました


展示室の中央にやや大きめの草もの盆栽を置いて季節感を演出しました


特別招待出品された水石2点


松戸市内の浮ヶ谷勝利さん愛蔵の加茂川糸掛石(いとかけいし)
水石界でもその名を知られた名品です


さて、盆栽に戻りましょう

中央の山もみじは国風展入選経歴をもった名木
落葉後の枝先の柔らかさが見られないのが残念ですが・・・


第一展示室から第二展示室へ移動しながら
小品や中品を見られるように工夫してみました


松戸市内の愛好家さんは大物サイズ盆栽中心の方が多いのですが
小品から中品専門の方も3名いらっしゃって、これがなかなかレベルが高いんですよ


第二展示室


第二展示室


第二展示室のメインは、順路の最後となる赤玉石を配した五葉松2点


右の根連らなり五葉松、佐渡赤玉石をはさんで左に五葉松吹き流し

ちなみに、盆栽飾りの基本から見ると、同じ樹種が隣同士にならないようにするのですが
次のような理由から並べて飾ってみました

1 他の出品物に両者と一対に配する適当なものがなかった
2 同樹種ではあったが、両者とも樹形がかなり個性的だったので、それほどの違和感がなかった
3 順路の最期の飾り席を力強い感じにまとめて、見終わった観客のみなさんの心に余韻を残したかった

以上、速報でした

2010年4月21日水曜日

地元の盆栽会

私の住む松戸市に日本盆栽協会の支部が結成されて40年
今年の2月に40周年を祝して記念展示会と式典を行いました

その続編として、収益(売上げの10%)を記念事業費の足しにするため
会員の親睦も兼ねた盆栽交換会を4月4日に開催しました

アマチュア同士の交換会は、参加者がセリ方式に慣れていないため
えてして雰囲気が盛り上がらす、なんとなく低調になってしまうことも多いのですが

松戸支部の場合はその心配はご無用!
(その道のプロのプロである私がいるからです・エッヘン)

出品物(盆栽や鉢類)の評価鑑定力や、売り手と買手の折り合いをつける説得力やタイミングなど
会場の雰囲気作りはセリ人の腕にかかっています(プロ専門の交換会だっておなじです)

そういう訳で、参加者約35名ほどで盆栽を囲んでワイワイガヤガヤ
会員同士の親睦と資金補填の目的を十分に果たせた有意義な一日でした



終了後に役員会を行い、その後に主だったメンバーで記念撮影(宮本撮影)
前列中央が支部長(会長)の真嶋誠一さん、交換会場は真嶋支部長宅のトラックのガレージだから雨天でも心配なし

ところで、画像をご紹介するにあったってよくよく眺めていたら
あれれ、撮影者の私を含めて16名のうち、50代以下の会員はわずかに3名で、あとは全員60代から70代です

全員で40名ですが、残る会員の中にも50代以下は数えるほどだ
30代が1名いるけど、うーむ、ここでも高齢化がかなり進んでいます

才能はもちろんですが、経験がものをいう盆栽界だから、高齢化は問題外とする見方もありますが
それにしても若い層が少ないことは後継者がいないということで、心細い限りですね

創立当時、私を含む数名は20代だったし
30代から60代、70代まで、年齢層はまんべんなく揃っていたはずなのに、いつのまにか・・・・

こりゃいかん
これじゃあ10年先が思いやられてきました

今回のように、当たり前のことに気がついて改めて唖然とするのは
私が小品盆栽やミニ盆栽を通じて、普段から若い愛好家さんに接しているせいでしょう

私のところの盆栽フリースクールには
30代の方が5名もいるので

自分の年を忘れちゃってるんですね、ミニ盆栽のおかげです

そして、この平均年齢の差が、普通サイズの盆栽界と小品盆栽界の元気の差となり
それが盆栽価格などに反映されているのでしょうね

この数年、しょうじき普通サイズの盆栽は値下がり気味なのに
中品サイズ、小品サイズ、とくにミニサイズはずいぶんと値上りしてます

ということで、今日は少々湿っぽいお話でした
みなさんの周囲はいかがですか? 若者はいますか?

今日の一言

高齢化、高齢化と言われているけど
高齢者が長く盆栽を楽しみ経験を積み重ねてきたことを誇るべし

ただし、その伝統を受け継ぐべき若者がいないことには、後が続かない
そして、後継者を育ててこなかったのは、まさしく高齢者の責任ではある

盆栽界においては、特にその責任は業者にあることは一目瞭然で
私もその一員であるからには、なんらかの責任を果たしたいと考えています

2008年9月12日金曜日

是好さの色紙より

先日市内の愛好家さんの数人と一杯飲んだとき、是好さんの話が出ました
是好さんが健在だったころに、市内の盆栽展示会へ度々私が案内役をしたものです

あれからどれほどの月日が経っただろう、20年か、いや25年は経つよ、などなど
ひとしきり昔の懐かしい話に花が咲きました

私の年齢は、業界(日本盆栽協同組合)においては、平均年齢を少しばかり上回っています
かなり上の年齢の先輩たちも大勢いるのですが、後継ぎのいる園では息子さんの名義になっていることが多いせいでしょう

しかし、市内の愛好家団体(日本盆栽協会・松戸支部)の一員となってみると
まだまだ下から数えた方がはるかに早く、若造の部類に入っています

しかし、改まって周囲を見回してみると
当時青年から壮年に差し掛かっていた私が親しくしていた方たちの多くが、今はすでにいらっしゃらない

また存命であっても、車椅子やら要介護の生活となっていて
盆栽を楽しむことはすでに無理となっているではありませんか

そんなわけで一杯飲みながら、あの人もこの人もと指を折りながら
懐かしさとさびしさにいつしか深い感慨を覚えてしましました

湿っぽい話になったなーとは思わないで聞いてください
これからが本番なんです

私は、20年も30年も前に亡くなった人たちの思い出話は
盆栽をやってなければ、ダアレもしてはくれませんよ、と常々思っています

あの人の持ってた○○、いまは○○さんが持ってて、よくなってるねー
△△さんが可愛がってた△△、オレのところ来てからずいぶん太ったよ

あの人は管理もよかったし腕も確かだったね
□□さんは目利きだったぜ、贋物なんか一発で見破っちゃったよ

盆栽は愛蔵品を人から人へと受け継ぐ文化であり
さらにそれを愛した人の人柄や精神性も、次代の人へと末長く語り継がれていくのです

まさに、「人生は短し、されど盆栽は長し」



是好さん直筆の色紙
山水図は当時としても珍しかったようです



裏の為書きの年号を見て驚きました
1978年と記されています

もうあれから30年経ったんですね、人の記憶ってやっぱりいい加減でした

2005年9月9日金曜日

雄山鉢の見ずっこ買い大成功

盆栽仲間の取引で、電話などの話だけでもの(鉢の場合が多い)を買うことを「見ずっこ買い」といいます
「見ずっこ」すなわち実物を「見ないで」買うこと
私はこれが好きで、よくやるんす

寸法や作柄や傷の有無、それに時代感など(もちろん価格も)を聞いただけで
「よーし、見ずっこ買おう!」と約束するわけです

なにしろ写真1枚見ていないわけですから、後日実物に接するときの楽しみはまた格別で
想像していたより上質だった場合の喜びは格別ですよ

え?当たり外れの確立はですって
そりゃあすごいもんで、95%以上の確率で「大当たり」、ホントですよ、「外れ」なんてめったにありませんよ

なぜそんなことするの?ですって
それは、いいものを早く押さえるためと、時間の節約のためです
更に言えば、それを重ねることにより、相手との信頼関係を確率したり一層深めるためでもあるんです

商売相手の鑑定の力量と人柄、それに説明表現の癖や好みなどを熟知していれば、ほとんど大丈夫
そんなに心配することはありません

ただし、みなさんにはお勧めしません、誤解しないでくださいね
これはプロ同士、それも一部の信頼関係のある仲間同士で行われている取引の方法ですからね

そんなわけで、今回もこの雄山鉢を「見ずっこ買い」しましたが
ほら、この通りの上作でした

 
藤掛雄山作 染付山水図外縁長方 間口14.5×奥行11.8×高さ4.5cm


昭和の末ごろ某盆栽園主により国風展、雅風展など一流盆栽展示会用に特注された実用銘鉢

当時の作品は10~12cmくらいまでのサイズが主流であったため
本格的外縁長方鉢を熱望するファンの期待に答えた雄山の力作です

良質な磁器土、ボディーの風格、呉須絵の筆致と鮮やかさなど
雄山円熟期の高度な業が発揮された実用銘鉢です

2005年1月15日土曜日

国風展裏話2

この1月12日で国風展の応募は締め切られました
この締め切りがまた厳しいんです(当たり前のことですが)

こう言っては誤解されるかもしれませんが、まあ、世間話と思って聞いてください

私くらいの「古狸」の「顔」になりますと、同じ釜の飯を食ってる盆栽界のことなら
たいがいのことは融通がきくんです、けっこう強力なコネクション、持ってるんですよー!

いわゆる族議員ではないですが、顔パスとか揉み消しとか
常連さんといっていいでしょう
(自慢することじゃない! いけないことでしょ!)(ハイ、すみません、つい調子に乗りました)

しかし、国風展の締め切りに関しては、まったくダメ!
郵送の場合も当日必着でなくてはなりません
配達証明付、そう、これっきゃない

ですから扱い者はピリピリです
ギリギリの人は心配で、たいがい自分で上野池之端の日本盆栽協会の事務所まで足を運んでいます


第一回国風盆栽展写真帖より・吉村香風氏の展示品  左 真柏 右 蝦夷松 (於・昭和9年東京都立美術館)

さて、写真は大昔の第一回の国風展の展示品ですが
この出品者は世田谷の吉村香風園さんの先代さん

盆栽界ではそれと知られた名門中の名門
何せ大三菱の岩崎家お抱えの盆栽園なんです

申し上げたように、現在の国風展には盆栽業者(日本盆栽協同組合員)の出品は許可されませんが
草創期にあっては、愛好家の数も少ないため、業者も(数合わせのためにでしょう)このよう参加しています

いよいよ審査のための搬入1月23日と迫り
審査は翌24日、入選作品の写真撮影が25日となっています
この続編まだ続きそうです、お楽しみに

2004年1月18日日曜日

売店風景・日本盆栽協会展示会より(1/12取材)

上野グリーンクラブは全三階の建物です
約10年ほど前、日本盆栽協同組が建てたものです

組合員全員が特別出資金といって、まあ、寄付のような形でお金を出し合い
戦前からの古い建物から、今の姿にしました(もちろん私も出しましたよ、50万円・トホホホ涙が出ました)

ほとんどの盆栽展示会には売店がつき物です
みなさんも展示会だけだと何か物足りないでしょうね

事実、売店のつかない盆栽展示会は入場者数が少ない傾向にあるんです
盆栽趣味の方は買い物が好きなんですね(堀出し物ないかなー)

今回の日本小品協会の展示会にも、一階ホールに約20店の小品盆栽園が店を出しました


二階の展示室同様、お客さんが多いようですね
ドレニシヨウカナ?

売店会場を5廻りする人もいます
堀出し物探すにはけっこう根気と体力勝負です


佐藤文雄さん

この方は最近までサラリーマンの盆栽愛好家だったようです
盆栽経歴が古いだけに新人業者にしては、けっこう商売達者

根っからの盆栽屋よりソフトですね


佐藤幸雄さん

豆鉢業者として知られた人、かなりの目利きです(私といい勝負・また戦いましょう、な~に負けはしませんゼ))
親しい鉢友達で好敵手(たまにちょくちょく衝突)

お客さんの視線はウインドケースの中の豆鉢にジーット釘付け
ガラスに穴が開いちゃいそう

2004年1月13日火曜日

日本小品盆栽協会1(1/12取材)



日本小品盆栽協会主催の展示会の最終日

搬入の日には売店目当てに行きましたが、展示会の取材はまだ
最終日は何が何でも行かねばならない

そう盆栽屋として最終日はおいしい日
売れ残りを値切る日

展示会のおいしい日は、初日か最終日です


まずご紹介するのは

左から二番目、副会長の岡崎紀さん
その右は事務局長の土屋憲三さん
右端が常任理事の小野良任史さん

最後に左端が、おなじみ内海二郎・上野グリーンクラブ館長

この会の歴史を語るのは、現代のミニ盆栽界を語ることにもなるでしょう
輝かしい歴史をもった純粋のアマチュアイズムで活動する会です

かっては中村是好さんが会長を務め
佐野大助や今岡町直も、この会があったからこそ鉢作家として育ったといっていいでしょう

現在の会長は元参議院議員の阿具根登さんですが
実質的には、副会長の岡崎さんを中心に、全国に支部をもって運営されています

みなさん仲がいいですよ、ベテランがよく初心者の面倒見てますね
展示会も再爆発して、この数年レベルが上がっています


土屋さんの席  左より野ばら・百日紅・山もみじ・杜松・草・雪柳

さすがベテランの席は渋い
この山もみじがよかった、持ち込み古く秀逸です


数日かけてジックリとご紹介します
お楽しみに

2003年12月9日火曜日

友達紹介

自己紹介の欄でお話したように、私は神奈川県の生まれで
小学一年生で東京足立区に引っ越しそこで育ちました

19歳で親元を出奔し御徒町の友人宅に下宿すること4年余り
23歳の春に単身で松戸に移り住み、とうとう下総松戸の住人になってしまいました

ですから、子供時代の同級生や遊び友達が身の回りにいないんですね
あるときフトそのことを思い出すと、やや感傷的になることもあります
幼友達が身近にいたら、これも楽しいことだろうな・・・

それはさておきまして、現在の私にはいい友達がたくさんいます
上がりこんで一杯やるようなお付き合いをしているご近所友達だって、10人はいますよ
この10人だって、100メートル以内の「向う三軒両隣」の範囲でですよ
これって案外自慢できるんじゃない

もちろん盆栽を通じての市内のお友達もたくさんいます
私は業者で相手は愛好家ですが、何十年も気持ちよくお付き合いしていると
商売抜きの友達です

幼友達が身近にいない私には、何十年前の思い出話ができる間柄になった友達は
自分の生きてきた軌跡を確かめるためにも、何者にもかえがたい存在でもあります

前置きはこのくらいにして、きょうは私の大事な盆栽友達
芦田孝夫さんをご紹介しましょう

芦田さんは私と同じ年の施設園芸家で
今の時期はシクラメンの出荷時期で大忙しです


家の前の温室の一部
このような温室が10数棟あります
都市化された松戸市ですが、ここは別世界


芦田さんの作ったシクラメンの群れ
今年は天候に恵まれ、株の成長もよく開花も順調です


芦田さんご夫妻
ごらんのとおりきれいな奥様も働きものですよ
ご主人と一緒に男並みのお仕事も手伝います

誰にでも分け隔てなく接する公平無私な人柄は、信頼感十分
名実ともに松戸市の盆栽界のリーダーです
私もこのつれづれ草で、芦田さんの所蔵する小鉢を引用させてもらっています

2003年11月19日水曜日

小品盆栽オークション速報(全国小品盆栽組合)

小品盆栽の大オークションが上野グリーンクラブで開催されました
第一日目の11月18日は下見会(一般愛好家の観覧日)
第二日目のの今日がセリです

出品点数はなんと2,400点が全国から集まりました
参加者は150人ほどです
開始は午前8時(ちなみに終了は午後9時でした・12時間労働)

それではセリの後半午後7時ごろの会場の雰囲気をお伝えします


朝8時から11時間経過
みなさんさすがにお疲れですが一生懸命です
盆栽見るのもういやだ~なんて人はいません、がんばってますよ
セリ人を努めるのは大阪の谷端さん


セリ人は7~8人が交代で勤めます
今度は橋本さんの番です
小鉢のセットがセリ台に乗っているようですね

音声入りならもっと雰囲気をお伝えできるのに惜しいな
けっこう緊迫しています

あれ!写真を撮っているがばれちゃった
とたんにこれ↓ですよ
いままで真面目にやってたのに、たちまちノリノリ状態
これが小品盆栽界のチームワークのすごいところ


ご紹介しましょう

1 セリ人の大阪の橋本さん ただいまお仕事中、一人だけ真面目顔(小鉢の鑑定名人・小品盆栽界の夜の帝王)

2 大阪の谷端さん 小品盆栽界のノリノリリーダー(朗らかな人柄で抜群の推進役・怪獣みたいに笑う)

3 東大和市の広瀬さん ご存知小品盆栽界の大御所(真面目な顔してけっこう冗談うまいよ)

4 三重県の太田さん 盆栽にかける情熱は特別(水曜会旅行記で紹介しましたね)

5 平塚市の小宮さん 小品盆栽界のお世話役、若手が慕ってますね、小宮パパー!(好みは高級志向です)

6 相模原市の今井さん 盆栽界の若きエース、通称チーちゃん(盆栽のセンス技術とも抜群・ゴルフもプロ並みの腕)

以上速報でした

2003年8月24日日曜日

盆栽用語の2

私らが無意識に使っている盆栽用語も
こうして思いつくままにならべるとけっこうありますね

[ふところ]        内側、なかがわ
              ふところ枝、芽ー輪郭線より内側の枝や芽のこと

[ききえだ・利き枝]   構図を形つくる重要な枝のこと

[こやす・肥す]      肥培すること肥料をやって太らせること

[こまる・困る]      弱ること、樹勢がおちること

[ふっこむ・吹っ込む] 小枝が細かく密になりふえること

[さばく]          整理すること  根さばき・枝さばき

[ニュー]         割れ傷のこと

[ホツ]          ぶつけた傷のこと

[カマキズ]        窯のなかで焼いている最中に火の加減でできた傷のこと

[さく・作]         培養のこと 作がいいー培養管理がうまくいっていること

[やまい・病]       病気のこと 

[ねむる・眠る]     冬眠するなど活動しれいない状態のこと この盆栽は眠ったままだー冬眠から醒めずにいること

[かぜ・風邪]      寒がっていること この木は風邪をひいている

[しょうき・生木]     実生木のこと

[つぎ・接]        接木で仕立てた木のこと

今日のところはこのくらいにしておきますが
まだまだ出てきそうです

2003年8月20日水曜日

盆栽用語

盆栽界には特有の用語があります
用語辞典を作るほどではないけど、中には解説しないとわかりにくいものもあります
今日はそのなかから思いつくままに幾つかとり上げてご紹介します

[からい] 少ないこと
      水がからいー水やりの量が少ないこと
      
[がれる] やせること・弱ること
      この木はがれているーやせて弱っていること

[たっぱ] 背の高さ・寸法・サイズのこと
      たっぱが高いー背が高い

[きせい・樹勢] 木の元気さのこと
          樹勢がいいー元気がいいこと
          樹勢がわるいー元気のないこと

[追い込む] 切りつめること
        枝を追い込む・一の枝を追い込む

いかがですか?

ちょっと紹介しただけでも幾つかわかりにくいものがあります
こんな盆栽界にだけ通用する言葉を使うと、ベテラン気分ですね
機会があればもっとまとめてと紹介しましょう

2003年7月22日火曜日

夜の交換会


(竹本隼太・たけもとはやた)作 飴釉下方鉢(あめゆうげほうはち)
間口2.8×2.8×高さ3.4cm

夜の交換会を夜会(やかい)といい
朝早くから始る通常のオークションと違って夕方に集まり
一杯飲んで夕食を食べてから始るので、遊びの雰囲気が濃厚です

みなさんがテレビでナイターでも観ながら晩酌している時間ですから
盆栽屋だって、浮かれて売ったり買ったりしてしまいます

今夜は東京で夜会でした
セリ人は私

通常は会費(食事込み)で¥1,000が通り相場ですが
この夜会は¥3,000で飲み放題、食事は特上のばらちらし寿司
いける人はけっこう飲んでご機嫌さん
(飲酒運転する人はいませんね、飲みたい人はそれぞれに工夫してます)

私はセリをやるときはアルコールはやりません
飲んで大きな声を出すと、商売道具の大事な喉がつぶれてしまうからです

遊びでの雰囲気ですから、相場もけっこうめちゃくちゃな時もあって
それがかえって楽しいもんです
冗談(ほとんど駄洒落ですが)と笑いが絶えません

盆栽屋もたまには採算を度外視して、道楽したいんですね
夜会の雰囲気をみるとつくづくそう思いますし
我々は盆栽や小鉢を愛しているんだなーと実感するのも、こんな時です

↑の写真の小鉢は今夜の夜会で買ったものです
竹本隼人は大身(4千石)の旗本で、維新後は陶芸家として活躍した変り種で
彼の作品は珍品として盆栽界の古典として非常な人気があります

夜中の帰宅でしたが、夜会の雰囲気のよさと
この珍鉢を買えたために、酒も飲まずにご機嫌さんの私でした

2003年6月29日日曜日

日本小品盆栽協会1



今日は年に数度開催される日本小品盆栽協会の交換会
(上野グリーンクラブ・第五日曜日))

前にもご紹介したと思いますが
伝統ある愛好家団体です

かっては中村是好さんなどのスターがズラーと顔を揃え
佐野大助さんなどもこの会を地盤に鉢製作をしていました

この会の特徴は、盆栽サイズが国風展や雅風展やより一回り小さいことです
いわゆるミニ(昔は豆)盆栽です

第五日曜日に行われるので
年に数回、新旧の愛好家が素敵なミニ盆栽を持ち寄ってきます

どなたの顔も輝いていますよ
ミニ盆栽大好き人間ばかりなんですね

セリ人は中田武山(なかだぶざん)さん
栃木市の人で、小品盆栽鉢作家です

私も中田さんとはかなり昔からの知り合いなので
彼の番のときには特別にセリ人を頼まれます

写真でわかりますね
皆さんが熱心なことと素敵なミニが出品されていることが

今日は楽しい一日でした
今度の第五日曜日が待ち遠しいーッ

日本小品盆栽の展示会風景はこちら、参考になるよー!
      

2003年6月26日木曜日

忘れえぬ人々4(岸総理大臣のお気に入り盆栽屋)

昔は盆栽を愛好する大物政治家がたくさんいました
吉田茂総理大臣はあまりにも有名です

岸信介総理大臣もそれと知られた盆栽愛好家で
日本盆栽協会の会長も長く勤められました
そして私邸の庭には盆栽棚があり、たくさんの盆栽が培養されていました

その岸信介総理大臣の大のお気に入りの盆栽屋はMさんという人で
私達が若造のころ、すでにかなりの年配の爺さんでした

盆栽道具を包んだ色のあせた唐草模様の風呂敷包みを小脇にして
いつもよれよれの作業服を着て、風貌もさえないし無口でした

どうみても大物政治家お気に入りの盆栽屋にはみえません
Mさん人気の秘密は何だったのでしょうか?

或る夜、突然台風がやってきました
盆栽にとって風の被害は一番恐ろしい

一夜が明けて岸邸は大騒ぎ
なんと、庭中の盆栽という盆栽がすべて消えていました

てっきり盗難にあったと思った執事さんや女中さんたちは
警察に通報しようとしました

そのときMさんがのっそりと庭へ現れたではありませんか
「たいへんだよ、Mさん、盆栽がみんな盗まれちゃッたよ!」
居合わせたみなさんは口々にうったえました

ところがMさん少しも騒がず
広い庭の隅に立つ物置用の建物を指差すではありませんか

女中さんたちが戸を開けてみると
盗まれたと思い込んでいた盆栽たちがどっさり詰め込まれていました

Mさんが、急速な台風の襲来から盆栽を守るため
夜中に一人で非難させたのです
さすがMさん、またもや人気はうなぎのぼりです!

そのころにはこの屋のあるじ、岸総理大臣もお出ましになり
一部始終をご覧にになっていました

総出で盆栽を棚に戻し終わると、たちまちこの屋のあるじがいいました
「おいッ、執事クン、Mさんにおこずかいをやりたまえッ!」

Mさんの人気の秘密は、この徹底的な奉仕の精神、それと不言実行にあったのです
弟の佐藤栄作総理大臣の盆栽もMさんがしっかりと守っていました

以上折り紙つきの実話です

2003年6月21日土曜日

忘れえぬ人々3

鉢作家の佐野大助さんも忘れられない人です
私が過去につれづれ草でお話しています

佐野大助のページへ

大助鉢の解説のページへ


佐野大助さんの作品では「東海道五十三次」シリーズが有名ですが
私も8年ほど前に、そっくり揃っているいるのを手に入れたことがあります
絵は安藤広重の「東海道五十三次」の写しです、いい出来でした

そのときにおもしろいことがありました
届けてもらって床の間に並べてみると2個足りないのです
53個しかないのです

「東海道五十三次」は江戸と京都の間の宿場駅の数ですから
作品として表す場合は55個になります

世話をしてくれたその旧い友達は「おれ知らなかったよ」とビックリしていました
案外そんなものかもしれませんね

絵付師佐野大助の名は、その作品とともに小品盆栽界に長く伝えられるでしょう

2003年6月19日木曜日

忘れえぬ人々2(中村是好さん)

戦前からの俳優でミニ盆栽愛好家の中村是好さんは
「昭和の花咲じじい」とも呼ばれました

晩年にはよく松戸に見えて、例の軽妙な話し振りは
さすがに年季の入った芸に裏打ちされたものだと思いました

住まいのあった東京葛飾の堀切から向島、浅草あたりの
ミニ盆栽愛好家の人気者で
あちらこちらの愛好会に呼ばれ、終生退屈している暇はありませんでした



「盆栽は 作るも楽し 見るもよし 侘び寂びありて 心常に豊かなり」
まさに是好さんの本音だと思います

是好さんはこのように、俳句や和歌、また盆栽を讃えることばに
洒脱な絵を添えた色紙をたくさん書き残しました

文字はすべてマッチの軸で書きました、署名もです
絵は二三本の小さめの筆を使って、瞬く間に書き上げます

行列を作って待っていても少しも慌てません
独り言をつぶやき頭をふりふり調子をとって、それは早いものでした

晩年の70歳を越して一回り以上年下の女性と再婚されたことを
私達に冷かされても
「そりゃーあんた、心配ご無用、私は現役ですゾ」といたずらっぽく笑ってました

是好さんがミニ盆栽界に残した足跡は
計り知れない大きなものでした

ちなみのこの色紙の裏に1977.6.22とあります
歳月が過ぎ去るのはじつに矢の如しですね

2003年6月17日火曜日

盆栽屋志望の2

盆栽屋志望の青年から電話相談を受けたことがきっかけで
自分の遠い昔を思い出しました

やはり私もあの青年と同じく盆栽屋志望の”迷える子羊”だったのです

20歳をちょっと過ぎたころ松戸に移り住んだ私は、たちまち盆栽の魅力の虜になりました
動機は、そのころはまだ色濃く残っていた松戸の野山の自然に接したからでしょう

近所の野山を歩き回ったり、時には東京の縁日に出かけ盆栽をあさったりの毎日でした
そのころの私は、盆栽の専門店があることを知らず、盆栽は縁日でのみ売っているものと思っていました(のんきと無知))

そんなことをしているうちに、盆栽を通じいろいろな友人や先輩もでき(いくつもの幸運に恵まれました)
ともかく盆栽屋の道を歩むことになったのですが、最初はわからないことだらけでした

盆栽界の環境という面から考えると、私のころは日本が高度成長期の真っ只中で
盆栽人口も飛躍的に伸び、盆栽ブームとさえいわれる時代でした

そんな恵まれた時代背景のおかげで
私のように、市内はおろか盆栽業界にも地縁血縁のない世間知らずの若造でも
何とか盆栽屋としてやってこられたともいえます

もちろん現在の方が盆栽趣味は社会に浸透し、日本の伝統文化として世界中に認知されており
国風展をはじめ小品盆栽の雅風展などの入場者数は増え続けています

ところが日本社会の経済状態が悪すぎます
それと、盆栽愛好家のレベルも上がり
プロの盆栽屋は非常に高度なものを求められている現状です

生半可な技術や鑑識眼は通用しません
この数十年で盆栽界は飛躍的に進歩しまた成熟しました

私達の年代では、独学でたたきあげの盆栽屋がけっこういます

ところが、若い世代で盆栽屋志望で修行中の若者のほとんどが二世達です
そのことは、この業界に縁を持たない若者がやっていくには
情熱だけではとても通用しない世界になっているためだと思います

現在の政治家やタレントにも例えられるでしょう
二世三世の国会議員の多いこと!

どんな職業でもその志願者の層は時代を反映してしているといえますね

付け加えますと、私はあの青年から相談されたときに、はじめは趣味としてやってみたらと暗に勧めましたが、それは無駄でした

2003年6月15日日曜日

盆栽屋志望

「あのー、僕、盆栽屋になりたいんですけどー、どうしたらいいか教えてくれますか?」
若い人の声でこんな電話が入りました

「-んとーッ、ぼ、ぼ、ぼんさい屋になりたいって、ほ、本気ですか?」
「ハイ、本気です、盆栽が好きで、好きで、たまらないんです」

その青年の話をよく聞いてみると
盆栽歴はないが、盆栽が大好きで、プロになりたい
外国語が得意なので将来海外で活動したい
盆栽修行をさせてくれる適当な盆栽園を紹介してもらえないか
そのような内容でした

彼は雑誌で知ったのでしょう、関東一円のこれと知られた盆栽園の名を上げ
その園の特色などを盛んに知りたがっていました

私は直に各盆栽園を訪ねて園主と会ってみることを勧めました
なにせ、盆栽屋の修行期間は5年間というのが相場です
園の規模や技術の特色や営業形態なども大切ですが
その園主との信頼関係を築くことができるか、まずそこが一番のポイントです

その後にも数回電話があました
いろいろな盆栽園を訪ね歩るいた結果
自分なりにフィーリングの合う園主にも巡り会えたそうです

最後の電話から10日ばかり経ちました
あの青年はどうしているでしょう
いい園主に巡り会い、5年間の修行に耐え、首尾よく一人前の盆栽屋になれるよう陰ながら祈ってます

2003年6月13日金曜日

プロのセリ 2

100人以上のプロが集まる大オークションで
手のひらに乗るような小鉢の傷や真贋をどうやって見分けると思いますか?

一つは事前のチェックです(下見という)
もう一つはセリ人への信頼感です

セリ人がある程度の高値からセリ始めると、後ろの方にいる人も
その小鉢がホンモノで傷のない上物と認めて、安心して買いに入ります

いい加減のようですが、多いときは1,000点もの品が集まるオークションでは
目当てのもの全てを覚えていられないし、下見での目こぼしもあります

ですから、セリ人の責任は非常に重たーいッ!
のであります

10年ほど前の大オークションでのことです

あるセリ人が平安東福寺の贋物(がんぶつ)をホンモノと見誤って
高値からセリはじめ、おまけに自分で落札してしまいました

脇にいた私は、贋物であることを初めから見抜いていましたが
口出しはできません、「目違いその場限り」の不文律があります

そのセリ人は後で誰かに言われたのか自分で気がついたのか
とにかくこっそり出品者に強談判して、返品してしまいました


それはたちまち知れ渡り、そのセリ人が信頼を失ったのはもちろんです
偽物とホンモノと見誤ったからだけではありません
(間違いはつきものです)
何よりも「目違いその場限り」の原則を自ら覆したからです

2003年6月12日木曜日

プロのセリ

プロのセリには「目違いその場限り」という厳しい不文律があります

例えば盆栽なら、冬場には雑木の枝枯れなど注意しないと見落とす場合がありますし
株立ちと見えても寄せ植えだったり、根張りの一部が傷んでいたりなど
ちょっと見では気がつかない欠点もあります

鉢類なら真贋や傷の有無はその価値に決定的な問題となります

しかし、セリ台は鉢類の傷の有無のみ手短に説明しますが
出品物の欠点や真贋について事前に説明しないのが習慣です

盆栽類や鉢類の欠点や真贋については自己責任で落札しなければならないのです
それはプロとしては当然のことと考えられています

もちろん価格も自己責任!

落札した品物のクレームをいちいち受け付けていたらきりがありません
なかには弾みで高く買い過ぎたと思って、無理やり欠点を指摘してくる場合だって考えられます

どんな場合でも「目違いはその場限り」
プロはプロらしく自分の評価鑑定眼に責任とプライドを持て、ということなんです

たまには「これ偽物ジャン」などと泣きを入れるのもいますが、相手にされません
自分の眼力がなかったのですから、笑われてオシマイ

プライドを持った業者は「しまった!」と思っても決していいません
自分の失敗を口に出すことは、自分の眼力のなさを認めることにつながるからです

ジッと我慢と反省です
これが男を強くする(辛いけどネー、やせ我慢は)

以上プロ同士の取引について