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2019年4月25日木曜日

舞姫の葉の特徴

舞姫もみじと出会って間もなく10年近くになり、その切れ長の小葉の様子や端正な葉形の美しさについて機会あるごとに語ってきたつもりなのに、いざその文章を探してみるとどこにも見当たりません。
そこで改めてこの新芽の時期に、パソコン机の前に何鉢かの舞姫のミニを置いて、しみじみと葉の形や色彩などを眺め回してみました。

一箇所からの芽吹きの数は八房性ほどには多くないので、盆栽として作りやすい。それでも芽数が多過ぎないように、つねに芽欠きをこころがけます。あらかじめ先端の一番長い芽を大雑把に摘んでおくとよい。

芽の固まらないうちに、爪の先で新芽の先を摘む。細い小さな美しい葉先を摘むのは少々もったいない。舞姫は山もみじの系統であるが色彩はピンクがかって愛嬌たっぷりです。

八房性よりも枝先は伸び伸びしている。大雑把に伸びた枝先を摘んだようす。

葉がやや固まりかけてくるとピンク色の新芽が緑色が濃くなってくる。この時期(若葉)も葉がしまって変化のある色彩が楽しめます。

葉全体が緑色に変色してさわやかな落ち着いた雰囲気になってきました。

舞姫の葉形の特徴は、端正な細葉、小葉、五つの切れ込みとその深さなど。さらに秋季には燃えるような紅葉を堪能できます。

2018年5月15日火曜日

ナイスボディー(舞姫)

この二ヶ月ほど公私ともにいわゆる「野暮用」続きで、肝心の仕事(盆栽とブログ)がちっともはかどらないのでかなり焦っています。そして焦りは焦りを呼び、さらに焦りを増幅させるという悪循環にはまってしまったようです。そんな訳でこんな時には、フラストレーションの塊となった自らの気持ちをほぐすためには、大好きなもみじ、それもただ今熱中している舞姫をいじくりまわしてみるのが一番です。

徒長させた頭の部分を除いき将来の芯を予想した樹高が約5.0cmくらいのとびっきり優秀なボディー。芯の候補は他にも数本ありましたが、とりあえず1本だけ残して他は1節残して詰めてました。

一度倒れた幹がむっくりと頭を持ち上げが強い生命力を表現しているような姿です。芯の候補の芽を1本だけ残して他は追込んでやらないと、先端が強くなり過ぎて太ってしまう恐れあり。

この舞姫は親しい友人の同業者が作っていたものの中にあったのですが、何十本の中のピカイチ。足元の根張り、動き、模様など、力感溢れたボディーです。

後姿だって負けてはいませんよ。

すでに幹に古色感が出ていますから、年代もかなり経ているようです。取木から作った素材を持ち込んだものには間違いありませんが、もしかすると根接ぎなどの二次的な手術を施した可能性もあります。種木としてはそれほどに完成度が高い感じがします。やさしさというよりも逞しい骨格の模様木をめざしていきたいと思っています。

樹高5.0cm×6.5cm


2018年4月23日月曜日

取木から作る・舞姫もみじ

葉が小さく枝の先が細く仕上がる舞姫もみじは、ご覧のように葉も細身ですから、ミニ盆栽に作ったとき、姿に重苦しい感じがなくあっさりとしたさわやかなイメージです。
そんな雰囲気が気に入って5~6年前からポチポチと取木を主体にしてミニ作りに励んできましが、まだ満足の半分も行かないレベルですが、ともかく盆栽らしい形をしたものがやっと少しずつできてきました。
主幹の左に副幹が寄り添っており、反対の向かって右に細い2本の副幹が添っており合計4本立ちの株立ちとなっています。右のどちらかの1本を切って3幹にするか、2本とも切って双幹とするかの選択が考えられますが、最終結論は少なくとも今年一年くらいは様子を見ながら猶予したいとおもっています。

盆栽仲間でよく言われる迷ったときの格言では「切るのは何時でも切れるが、一度切ったものはもうつながらない!」、と言います。


というわけで、しばらくはこのまま4本立ちの変則樹形のまま様子を見ていきます。盆栽界には3幹に名木なしとの格言がありますが、この場合は三幹立ちを選択するのが順当な気がしますが・・・・
最後になりましたが樹高は11cmくらいです。

姿のどこにも無駄な力の入っていない、樹高約14cmの自然体の樹形がもみじらしくて好感が持てます。↑の作品も同じですが昨年の3月に取木をかけ入梅に親木から独立させ、今年の春先に化粧鉢にいれてやったばかりです。


自然体の樹形のため、ほとんど骨組みは現状のままで行きたいと思っています。このような盆栽は「木は木なりに作る」といわれるように、持って生まれた素直さを尊重して「もみじらしく」仕上げていきましょう。

2018年1月11日木曜日

小葉性もみじ舞姫取木超ミニ

取木素材の成長を順を追って説明します。

2016(平成26年)の入梅前に取木して約1ヶ月で台木より取り外し。その後半年間は仮植え。
2017(平成27年)の春に根元の処理と根さばきをして仕立て鉢にて養成する。秋に大雑把な骨格作り。
2018(平成28年)の春に剪定後化粧鉢に移して骨格の適性の見極めをしながら培養期に入る。

こうしてみると、取木をかけるまでの台木作りまででも数年かかるので、今日ご紹介する超ミニ(樹高5~6cm)クラスでもちょっと楽しめるまでには最低5~6年はかかりそうです。

両方とも樹高が5~6cmの株立ち状ですが、もうこれ以上は大きくしてはいけませんね。
超ミニ盆栽としてのかわいさがなくなってしまいますね。

台木の芯にあたる頭の部分を約2シーズンにわたり摘み込んでおきました。ですから足元はわりと成長しているので力強く見えます。 
















細幹の株立ちです。春から入梅ごろまで力をつけておいて、5月半ばの葉刈りに時期にやや強めに追い込んでみたら面白いでしょうね。その時にしっかりと将来の構想を練っておきましょう。













                                                              
   
                       

2017年9月10日日曜日

舞姫ボディー作り

昨年の9月中旬に同じ題名で舞姫のボディー作りを紹介しましたが
さらに読み返してみると、おなじく6月の初旬にも同テーマのページがあるようですね

参照してください

2016/9/17  2016/6/1  2015/6/5

さて、今年の舞姫のボディー作りの進み具合を申し上げますと
まずは、第一に肥培して太らせること、そして第二に個性ある樹形作りを目標にして出発しました

今年の夏はかなり変則な気候でしたが
さいわい日照の少なかったぶん、葉焼けは少なかったようです

さらに、入梅から夏にかけての強い剪定は控えめにした効果で
新芽はまあ順調に伸び、現在は秋に入り枝葉の充実が外見にも現れております

夏場の葉焼けや入梅以後の強い剪定は、秋口にかけての肥培を一時的に休止させてしまうので
種木作りの場合などは特にはこの点に気をつけてやる必要があります

個性的な樹形については、入梅前後の剪定を控えたため
思わぬ箇所や方向に不定芽が暴れたりして、予想外の効果をもたらしているのが楽しみです

それでは見本の素材をみながら
近未来の姿をシュミレーションしてみましょう


5~6年生の挿木苗

針金で結束したあたりで直径は2.3㎝ほどなので
来春に取木をして独立した時点では約2.5㎝以上の堂々たるボディーになっているでしょう


針金で結束したあたりが根張りになります
その上の切り返しによる模様部は肉巻きが完了しています

上の赤線を切り返して次の模様を作ります(来春以降の作業となります
上の赤点の枝が新しく芯となります


ボディーの形

ここまで来ると盆栽作りの基礎はああらかた7割の道程は過ぎています
焦らずにじっくりといきましょう


独立への手順

取木(来春3月)→ 取木外し(入梅ごろ)→ ボディー作成(夏ごろ)→ もう一度根さばき(翌々春)


参考画像(後姿)


参考画像(後姿)


もう一鉢

今度は個性的な変わり木です
取木をした痕に出た不定芽が自由に伸びて変てぐちゃぐちゃです


余分な枝葉を消して骨格部分だけ見てみましょう
なんとか形になりそうですね


さらに小さくボディーだけを取り出して見ると
足元がモッコりした株立状の超ミニが取れそうですね


こんな感じです
案外面白いかもしれませんよ

それでは

2017年7月8日土曜日

スクール速報・舞姫もみじの取木

3週間前に取木をかけたクロちゃんの舞姫超ミニ
ためになる話題なので皆様にご紹介いたしましょう

クロちゃんが超ミニをゲットする目的で素材の2箇所に取木をかけたのが6月11日
この写真を撮ったのが3週間後の7月2日です

今までの経験から、発根が始まるのが3週間くらいとおおよその目途を立てておいたのでしょうね
クロちゃんが発根もよく確かめずに案外無造作に水苔を取り去ってしまうと

ご覧のように当然発根はまだまだ状態ですから
水苔部分はもろくも簡単に崩れ去って施術箇所が剝き出しになってしまいました


そして、まだカルスが未分化状態のこの時期に
親木から切り離して挿木をするような感じで植え込んでしまいました


ありりり、発根まだじゃん、ちょっと気が早すぎじゃん
とみなさんは思うでしょうが、あまり心配することはありません


環状に剥皮した箇所のカルスが形成されています
そこから数本の根が分化しています

すでに分化した立派な根ですから
親木から切り離しても十分に生きいけるでしょう


発根部分の拡大図


矢印の先が分化した根です
根数を増やして生き残ろうと必死に頑張っています

他の場所からも再生のための新しい根が
続々と出てくるはずです


仮にもしこのあと2週間ほど放置したとすると、このように発根過多となり
立ち上がりの整理に手間がかかると同時に、きれいな仕上がりが難しくなると思います

ゆえにクロちゃんは、根の数よりも後々の段取りと仕上がり具合を考慮して
あまり根が出過ぎないうちに親木からの切り離しを敢行したのです

舞姫のように根の出やすい樹種では、発根の時期を逆算して推測し
あまり発根数が多過ぎないうちに親木からの切り離しを図ることも大切な技術の一つです

それによるメリットは先ほど申し上げたように
仕上がりのきれいさ、作業の段取りなど、計り知れないものがあります

では!

2017年6月29日木曜日

舞姫もみじ超ミニ(本格模様木)

舞姫もみじに出会ってすでに5年ほどになります

そしてこの数年、挿し木と取木に励んだせいで量的にはかなり殖えましたが
しかし、仕立て中の素材の質となると、前途にやっと微かな明かりが見えてきたという段階です

挿木苗も取木でゲットした素材苗も、ある種の癖というか個性がほしいのですが
面白さが感じられるものは案外にすくないのが実情です

ですから、わずかにでも何かが感じられる素材には積極的に手を出して
その癖なりをいい意味での個性として伸ばしてやることが盆栽作りの道といえるでしょう

というわけで、昨日も目についた一本の舞姫もみじを
超ミニの本格模様木にすべく手を加えたところです


切り戻しによる新しい模様木の樹高は約6.0㎝.
足元の幹径が約1.8㎝くらいの舞姫もみじの超ミニ模様木の素材です


拡大図

足元に一曲ありますね
挿木苗などではこの程度の一曲ですら希少ですよ

足元に一癖ある素材はありがたい
その理由は↓をごらんください


上に不定芽があって新しい芯になりそうです
思い切りよく赤線で切り返す


これで二曲目の模様ができました
ちょうどいいところに一の枝がありますね


表と裏を取り換えてみました
こちらが正解にようです


向かって右に一の枝で緑色は裏枝となります
赤点の箇所に二の枝があれば理想的ですね、後日呼接ぎなどで補充するつもりです


予定の樹高は約6.0㎝以内です
超ミニでも本格的な模様木です

ポイント

超ミニの利き枝は一とニ
曲は二曲あればいい

2017年3月25日土曜日

芽を切り替えて樹形作り

特にミニでは、限られた大きさの中でサイズを短縮したり樹形を作り込んでいくわけなので
小さな一つの芽がその木の可能性に大きな影響を与えることがしょっちゅうです

みなさんにも経験がおありのことと思います
あの枝切らなきゃよかったとか、あそこに芽が吹けばなー、とか

盆栽すべてに言えることですが、とにかく10㎝以下の超ミニの世界では
一芽たりともおろそかにはできないのです

そののことを肝に銘じ
注意力と洞察力を持って盆栽に接していきましょう


樹令6~7年の舞姫もみじ(樹高4.0㎝)

樹形の骨格は出来上がりつつありますから
今後は枝の輪郭線をあまり大きくしないでもう一段の枝分かれをつけたいね


正面から枝分かれを観察してみましょう↓


1の赤矢印  一の枝(利き枝)の節間が長すぎるので
         可能なら将来2の枝と交換したい

確かに一の枝の節間が長いですねね
計画通りに奥の締まった枝に切り替えができればぐーんと締まった枝になりますね

3の赤矢印  芯と考えられる頂上の芽が2本用意されているので
         片方は切って、可能なら将来4の芽を芯にしたい↓

現在の芯の元に色づいた芽があります
この芽が動いてくれれば現在よりサイズの短い適切な芯になるでしょうね↓


2本の芯の片方を切りました
その元の芽が動いてくれて徒長しなければ、新しい芯の候補になります


樹齢10年になる山もみじ(樹高5.0㎝)

葉性の優れた山もみじです
枝分かれと芽吹きのいいのが特徴です


節間短くよく締まった作りです
拡大して検証してみましょう


1の赤矢印  節に力がつきすぎてこのままではゴツクなる恐れありですね
         芽を切らずに搔きとって数を減らします↓

2の赤矢印  この節も数が多いですから使わない不要芽は搔きとります↓

3の赤矢印  前枝ですが奥行きを表現するために必要な小枝です

4の赤矢印  この付近にも芽数が多いので搔きとります↓


かなりの芽を爪で搔きとりました

2017年3月21日火曜日

舞姫もみじ超ミニ取木素材

この数年に力を入れている舞姫もみじの取木用の素材がかなりの数になりました
数を増やすと雑な仕事になりやすが、やや手に余るくらいの数は欲しい

ある程度の数が揃っていれば、よくもわるくも例証なども得やすいし
気持ち的に張り合いも出るからだ

というわけで、これからはやや手に余る数の素材と格闘することになるが
ここで早くも気持ちのスイッチだけは少数精鋭へと切り替えておくことにします


まっすぐに伸びた頂上の芽(芯)を摘まみ込んで
節間を短く詰めてから取木をしました

昨年の入梅前に施術、夏ごろに親木から外して仮植え後
今春に正式に根さばきして本植えします

根の下部にはまだ台木がついてままですから
これから↓のように処理します

植え方など参照して下さい


樹高は4.0㎝で鉢の直径も4.0㎝
足元は水苔で隠れていますが、思ったよりもガッシリしていますよ


根の底の黒い棒状が取木の台木部分
↓のように切り離します


このように枝先まで柔らか味のある素材もあります


台木の先端を取木したのでこのようにやわらかい姿がすぐに見られるんですね
樹高は5.0㎝、鉢の間口は約3.5㎝ほどです


木のヘソにあたる部分
短めに切り込んで肉巻きを促進させましょう


根の切り込みは勇気をもってやや強めに
小さい鉢に収まらなくては超ミニ盆栽の資格はありませんよ


植替え後の管理さえ間違わなければ
このくらいの根の切り込みは大丈夫です

それではみなさん、舞姫もみじは超ミニに向いた優れた性質を持っています
取木や挿し木で繁殖して可愛い超ミニ盆栽をたくさん作ってください

植替え後の管理

1 一週間ほど半日蔭
2 水切れは厳禁
3 肥料も厳禁(二ヶ月間)