盆栽屋.comの「思い出の名鉢」シリーズ(お客様にご購入頂きましたが)思い出深い名鉢をみんさまの鑑賞用に復刻致しました。また、この場をお借りして愛蔵者の方々に感謝申し上げます。どうぞ小鉢の勉強にお役立て下さい。
2006年10月16日月曜日
2006年2月7日火曜日
石州・香山鶏血釉の比較
長らく休筆しました
ごめんなさい
さて
石州と香山の他には陶翠の鶏血釉もよく知られていますが
東福寺の作品ではあまり見かけません
しかし、一口に鶏血釉といっても作家によってその持ち味はかなり違いますね
今日は市之倉石州と平安香山の作品を比較してそれぞれの特徴を見てみましょう

市之倉石州 間口7.7×奥行7.7×高さ3.6cm
こってりと量感のある釉薬
鮮やか過ぎるほどの鮮やかさです
しかし、石州はその鮮やかさに少々の黒っぽい釉薬をもってアクセントをつけ
陰影の効果をねらっています

平安香山 間口12.3×奥行12.3×高さ4.5cm
石州とはやや異なった色彩です
釉薬の量感もさらっとしていますね
このように、香山の鶏血釉には白っぽい窯変がよく見られます
これも鶏血釉のくどさを和らげるための作者独自の工夫なのでしょう
このように作家は独自性を表現するために心血を注いできたのです
鑑賞する側のみなさんも釉薬鉢の微妙な相違や変化を見逃さないように
平素から色彩に敏感になる心がけが大切ですよ
では
ごめんなさい
さて
石州と香山の他には陶翠の鶏血釉もよく知られていますが
東福寺の作品ではあまり見かけません
しかし、一口に鶏血釉といっても作家によってその持ち味はかなり違いますね
今日は市之倉石州と平安香山の作品を比較してそれぞれの特徴を見てみましょう

市之倉石州 間口7.7×奥行7.7×高さ3.6cm
こってりと量感のある釉薬
鮮やか過ぎるほどの鮮やかさです
しかし、石州はその鮮やかさに少々の黒っぽい釉薬をもってアクセントをつけ
陰影の効果をねらっています

平安香山 間口12.3×奥行12.3×高さ4.5cm
石州とはやや異なった色彩です
釉薬の量感もさらっとしていますね
このように、香山の鶏血釉には白っぽい窯変がよく見られます
これも鶏血釉のくどさを和らげるための作者独自の工夫なのでしょう
このように作家は独自性を表現するために心血を注いできたのです
鑑賞する側のみなさんも釉薬鉢の微妙な相違や変化を見逃さないように
平素から色彩に敏感になる心がけが大切ですよ
では
2005年9月29日木曜日
市之倉石州鑑賞
大正14年多治見の陶家に生まれた市之倉石州
磁器の土目の清潔感、成型の正確さ、そしてお得意の絵付けと
文字通り三拍子揃った、まさに名工と呼ぶにふさわしい作家です

わずか4.8cmのミニサイズの初期作品
石州の描く絵画は奥深く幽玄で、哲学的な雰囲気さえ感じられます
そういう印象を持つのは私だけでしょうか?
ところで、このミニ鉢のテーマは
紀元前の4世紀~3世紀のころ楚の国王に仕えた政治家・詩人「屈原・くつげん」が政治の陰謀により国を追われ
洞庭湖のほとりを彷徨う様を描いたものです
(屈原はこの洞庭湖に身を投げて死ぬのです、かの横山大観が同じテーマを描いた名作があります)

同じく失意の屈原が望郷の念に駆られながら、死に場所である洞庭湖のほとりを彷徨する様を描いています
(みなさんも、どうりで寂しい雰囲気の絵だと思ったでしょうね)
また、このような歴史的な画題を選んだ石州の教養と見識にも恐れ入ります

側面には「汨羅屈原」と書かれています
ただし、石州は汨(べき)という文字を泪と書いていますね、まあ、大目に見ましょう
汨羅は(べきら・洞庭湖のほとり)の地名で屈原(くつげん)は主人公の名前です


このように、絵鉢を鑑賞する場合、描かれているテーマや詩文の解釈
そして、作者の人間性や教養までも踏み込んでみると違った面白さも味わえますね
ところで、この名鉢を【屈原・くつげん】と命名することにしました
もちろん、この鉢に描かれた悲劇の政治家・詩人である主人公屈原の史実に依ったものです
磁器の土目の清潔感、成型の正確さ、そしてお得意の絵付けと
文字通り三拍子揃った、まさに名工と呼ぶにふさわしい作家です

わずか4.8cmのミニサイズの初期作品
石州の描く絵画は奥深く幽玄で、哲学的な雰囲気さえ感じられます
そういう印象を持つのは私だけでしょうか?
ところで、このミニ鉢のテーマは
紀元前の4世紀~3世紀のころ楚の国王に仕えた政治家・詩人「屈原・くつげん」が政治の陰謀により国を追われ
洞庭湖のほとりを彷徨う様を描いたものです
(屈原はこの洞庭湖に身を投げて死ぬのです、かの横山大観が同じテーマを描いた名作があります)

同じく失意の屈原が望郷の念に駆られながら、死に場所である洞庭湖のほとりを彷徨する様を描いています
(みなさんも、どうりで寂しい雰囲気の絵だと思ったでしょうね)
また、このような歴史的な画題を選んだ石州の教養と見識にも恐れ入ります

側面には「汨羅屈原」と書かれています
ただし、石州は汨(べき)という文字を泪と書いていますね、まあ、大目に見ましょう
汨羅は(べきら・洞庭湖のほとり)の地名で屈原(くつげん)は主人公の名前です


このように、絵鉢を鑑賞する場合、描かれているテーマや詩文の解釈
そして、作者の人間性や教養までも踏み込んでみると違った面白さも味わえますね
ところで、この名鉢を【屈原・くつげん】と命名することにしました
もちろん、この鉢に描かれた悲劇の政治家・詩人である主人公屈原の史実に依ったものです
2005年6月28日火曜日
大助・石州合作
佐野大助が亡くなって何年になったでしょうか、まだ10年にはならないでしょう
生前から小鉢の絵付師としての彼の技量は高く評価されてはいたのですが
作品の評価価格はイマイチでした
ところが没後数年が過ぎた頃からの人気の高騰はものすごく
今や市場では引っ張りだこの勢いです
人気と価格の急騰期には、えてしてこういう現象が起こるのですが
市場全体では非常な品薄感があるにもかかわらず
一方では、今までに見たこともないような名品が突然に市場に売りに出されたります
この現象は、収集家により密かに収集されていた愛蔵品が
値段の高騰につられたり抗い切れなくなったで、市場に放出されているのです
あまり響きのいい言葉ではありませんが
業界では業者が愛好家の収集品をしつこく粘って買い出すことを「引っ張り出す」といいます
つまり、市場価格が高騰すれば「値段で誘って」収集家をその気にさせ「引っ張り出す」というわけですね
まあ、これは市場の原理というやつで、このようにして品物が出回らなければ
大助鉢の人気も価格も上がりようがないわけです
ただ、ありていに言ってしまえば、手放した収集家が再び同じようなものを求めようとしても
なかなか同じ価格では無理だということです
ですから、収集家が愛贓品を手放したときには、その金額にお小遣いをプラスして
さらなる名品を求めておくことをお勧めしますね
お金で持っていると、いつの間にかなくなっちゃいますよ

佐野大助・ 市之倉石洲(光峰)合作鉢 ・麒麟・落ち雁赤絵一対
さて、この合作の一対鉢なども、収集家の放出品です
もちろん、このような珍品が出まわるということは、私達業界人にとってはありがたいことですし
市場の活況にもつながるわけですから、これは大歓迎です
大助、石州ともに脂の乗り切った全盛期の合作鉢で
ロクロ名人である石州のボディーはさすがに精巧を極めています
青みがっかった上品な白釉に、綿密に描き込んだ赤い釉薬がよく映っており
巨匠同士の個性がぴったりとかみ合った魅力に溢れています
大助は絵付け専門の鉢作家であったので、心山、一蒼など、多くの作家のボディーを使っていますが
石州との合作は数が少ないため、この一対鉢の評価価値には希少性も加味されてきます

体は鹿、尾は牛、ひづめは馬、額は狼という想像上の麒麟をみごとに描き切っていますね
石州の完璧なボディーを得て、大助の筆も精巧かつ躍動感溢れるタッチを示しています

人物や動物の絵は顔が生命です
みごとな描写です

蹄(ひづめ)の部分まで気を抜かずに描き切って緊張感があります

鉢裏の様子

石州独特の足の作り

「夜の雁や 葛飾の野に みな落ちぬ」 秋桜子
大助は好んで落ち雁の図を描いています
小さな画面をいっぱいに使った巧みな構図からも大助の類稀な絵画力が窺われます

哀愁を帯びた画題を鉢の縁のギリギリまで使った、スケールの大きな構図です

全体に余韻の感じられる画面ですね

鉢裏の様子

石州独特の足の作り

石州のボディーの見本

光峰の落款
生前から小鉢の絵付師としての彼の技量は高く評価されてはいたのですが
作品の評価価格はイマイチでした
ところが没後数年が過ぎた頃からの人気の高騰はものすごく
今や市場では引っ張りだこの勢いです
人気と価格の急騰期には、えてしてこういう現象が起こるのですが
市場全体では非常な品薄感があるにもかかわらず
一方では、今までに見たこともないような名品が突然に市場に売りに出されたります
この現象は、収集家により密かに収集されていた愛蔵品が
値段の高騰につられたり抗い切れなくなったで、市場に放出されているのです
あまり響きのいい言葉ではありませんが
業界では業者が愛好家の収集品をしつこく粘って買い出すことを「引っ張り出す」といいます
つまり、市場価格が高騰すれば「値段で誘って」収集家をその気にさせ「引っ張り出す」というわけですね
まあ、これは市場の原理というやつで、このようにして品物が出回らなければ
大助鉢の人気も価格も上がりようがないわけです
ただ、ありていに言ってしまえば、手放した収集家が再び同じようなものを求めようとしても
なかなか同じ価格では無理だということです
ですから、収集家が愛贓品を手放したときには、その金額にお小遣いをプラスして
さらなる名品を求めておくことをお勧めしますね
お金で持っていると、いつの間にかなくなっちゃいますよ

佐野大助・ 市之倉石洲(光峰)合作鉢 ・麒麟・落ち雁赤絵一対
さて、この合作の一対鉢なども、収集家の放出品です
もちろん、このような珍品が出まわるということは、私達業界人にとってはありがたいことですし
市場の活況にもつながるわけですから、これは大歓迎です
大助、石州ともに脂の乗り切った全盛期の合作鉢で
ロクロ名人である石州のボディーはさすがに精巧を極めています
青みがっかった上品な白釉に、綿密に描き込んだ赤い釉薬がよく映っており
巨匠同士の個性がぴったりとかみ合った魅力に溢れています
大助は絵付け専門の鉢作家であったので、心山、一蒼など、多くの作家のボディーを使っていますが
石州との合作は数が少ないため、この一対鉢の評価価値には希少性も加味されてきます

体は鹿、尾は牛、ひづめは馬、額は狼という想像上の麒麟をみごとに描き切っていますね
石州の完璧なボディーを得て、大助の筆も精巧かつ躍動感溢れるタッチを示しています

人物や動物の絵は顔が生命です
みごとな描写です

蹄(ひづめ)の部分まで気を抜かずに描き切って緊張感があります

鉢裏の様子

石州独特の足の作り

「夜の雁や 葛飾の野に みな落ちぬ」 秋桜子
大助は好んで落ち雁の図を描いています
小さな画面をいっぱいに使った巧みな構図からも大助の類稀な絵画力が窺われます

哀愁を帯びた画題を鉢の縁のギリギリまで使った、スケールの大きな構図です

全体に余韻の感じられる画面ですね

鉢裏の様子

石州独特の足の作り

石州のボディーの見本

光峰の落款
2004年10月16日土曜日
日本盆栽作風展
さる12日(火)、日本盆栽作風展の審査が上野グリーンクラブで行われました
全国のプロが技を競う唯一の全国規模の展示会です
みなさんが大好きな小品盆栽部門の今年の優勝者は、なんと女性盆栽師
長野県の山本千城子さんに決まりました

受賞作品の前でニッコニコの山本さん
昔アイドル系のすてきなおば様ですよ
作品のなかで特記すべきは、下段の向かって左の山もみじの入った鉢
市之倉石州の「狐の嫁入り」です
審査の前に、山本さんに「ねぇ、宮ちゃん、この鉢いまいくらくらいする?」と尋ねられたので
もしかして「売り物」ならラッキーと内心思ったのですが
「売り物」ではありませんでした
とにかく石州のこのての鉢は「幻の名鉢」となってしまいました
ということで、なんやかやの忙しくも楽しい一日でした
それでは、新春早々に東京駅大丸百貨店で開催される「日本盆栽作風展」、観にきてくださいね
全国のプロが技を競う唯一の全国規模の展示会です
みなさんが大好きな小品盆栽部門の今年の優勝者は、なんと女性盆栽師
長野県の山本千城子さんに決まりました

受賞作品の前でニッコニコの山本さん
昔アイドル系のすてきなおば様ですよ
作品のなかで特記すべきは、下段の向かって左の山もみじの入った鉢
市之倉石州の「狐の嫁入り」です
審査の前に、山本さんに「ねぇ、宮ちゃん、この鉢いまいくらくらいする?」と尋ねられたので
もしかして「売り物」ならラッキーと内心思ったのですが
「売り物」ではありませんでした
とにかく石州のこのての鉢は「幻の名鉢」となってしまいました
ということで、なんやかやの忙しくも楽しい一日でした
それでは、新春早々に東京駅大丸百貨店で開催される「日本盆栽作風展」、観にきてくださいね
2004年2月5日木曜日
市之倉石州鉢
近年人気高騰中の市之倉石州(いちのくらせきしゅう)のミニ鉢をご紹介します
石州は大正14年多治見市に生まれています
30歳前後で光峰窯(こうほうがま)を興し、昭和47年頃から小鉢の製作を始めました
「光峰」の落款は彼の経営する「光峰窯」で作られたもの
「市之倉石州」と落款のあるものは、彼個人の一品作品と理解したらいいでしょう
したがって、「市之倉石州」の方が圧倒的にその評価が高いのは当然です

市之倉石州作 染付丸型樹盆 間口5cm×高さ1.8cm
石州鉢はその絵付けのみごとさにあり
ロクロ技術も高度で、極薄の生地に精妙な呉須絵が施されています

その作風はスケールの大きな山水などの画題に挑んでいるときにでも
なぜか哲学的な雰囲気を持つ、幽玄で静かな世界が感じられます
見えにくいですが、向かって右の足のやや上は湖水に浮かぶ舟影を描いています
じつに細かい神経の行き届いた作品だと、感服します

中央からやや向かって右も舟影ですね
静かな世界です
石州は大正14年多治見市に生まれています
30歳前後で光峰窯(こうほうがま)を興し、昭和47年頃から小鉢の製作を始めました
「光峰」の落款は彼の経営する「光峰窯」で作られたもの
「市之倉石州」と落款のあるものは、彼個人の一品作品と理解したらいいでしょう
したがって、「市之倉石州」の方が圧倒的にその評価が高いのは当然です

市之倉石州作 染付丸型樹盆 間口5cm×高さ1.8cm
石州鉢はその絵付けのみごとさにあり
ロクロ技術も高度で、極薄の生地に精妙な呉須絵が施されています

その作風はスケールの大きな山水などの画題に挑んでいるときにでも
なぜか哲学的な雰囲気を持つ、幽玄で静かな世界が感じられます
見えにくいですが、向かって右の足のやや上は湖水に浮かぶ舟影を描いています
じつに細かい神経の行き届いた作品だと、感服します

中央からやや向かって右も舟影ですね
静かな世界です
2003年10月22日水曜日
六角鉢正面1
丸鉢の正面は足を基準にすることの意味をわかっていただけましたね
さて六角鉢ですが、この場合も丸鉢に倣(なら)って足を正面にするのが定石です
やはり足が左右に開いた位置は、足の正面が見えませんね
「足の正面が鉢の正面」です
六角鉢の場合はこの角度ですと、角が正面にきてしまいますが
それを気にすることはありません
あくまで、足が正面から見える位置を鉢の正面にしていくのが、伝統に倣った作法です
1)薩摩香炉丸の鬼面足の部分
下の伊万里鉢の真ん中は丸鉢で、左右は六角鉢です
2)伊万里三態
これが正しい正面です
3)小糸泰山六角
この小糸もこの位置が正面です
4)市ノ倉石州六角
問題の六角鉢の六本足の場合も胴ではなく、足を基準にして正面を決めます
上が正しい正面
5)市ノ倉石州六角
足が4本見え、安定感と広がりを感じる角度ですが
ここは正面ではありません
みなさんが一番迷うところですが、自信を持って4)の角度を正面にしてください
もしここが正面とすると、丸鉢の「足の正面が鉢の正面」という基準が
他の形、すなわち輪花式や古鏡型において解決が付かなくなります
それらの形においてはすでに「足の正面が鉢の正面」という原則は盆栽界の常識として定着しているからです
わかっていただけましたか?
6)紫檀丸卓
以上の常識は卓台についても同じです
この丸卓も足を正面にするの定石です
足の形と細工がよく見える角度ですね
7)紫檀丸卓
この丸卓も五本足ですが、その一本の足の正面が卓台の正面です
8)紫檀丸卓
珍しい六角の卓台ですが、鉢に倣って足を正面にします
以上、著作権の問題もあって写真集からの引用はままならない現状なので
現時点ではこのすくないサンプルでご勘弁願います
1)、4)、5)以外は権威ある展示会の写真集より引用させて頂いてものです
また、六角鉢もしくは八角鉢については、足が角ではなく胴の中ほどについている例外もたまには見かけます
その場合も「足の正面が鉢の正面」という定石は守っていきましょう(この場合は胴が正面にきますね)
ですから、六角鉢は角が正面というより「足の正面が鉢の正面」という表現の方がより適切ですね
改めて訂正して確認しておきます
わかりやすいサンプルが手に入ればこの項は順次続けてお話していきます
さて六角鉢ですが、この場合も丸鉢に倣(なら)って足を正面にするのが定石です
やはり足が左右に開いた位置は、足の正面が見えませんね
「足の正面が鉢の正面」です
六角鉢の場合はこの角度ですと、角が正面にきてしまいますが
それを気にすることはありません
あくまで、足が正面から見える位置を鉢の正面にしていくのが、伝統に倣った作法です
1)薩摩香炉丸の鬼面足の部分下の伊万里鉢の真ん中は丸鉢で、左右は六角鉢です
2)伊万里三態これが正しい正面です
3)小糸泰山六角この小糸もこの位置が正面です
4)市ノ倉石州六角問題の六角鉢の六本足の場合も胴ではなく、足を基準にして正面を決めます
上が正しい正面
5)市ノ倉石州六角足が4本見え、安定感と広がりを感じる角度ですが
ここは正面ではありません
みなさんが一番迷うところですが、自信を持って4)の角度を正面にしてください
もしここが正面とすると、丸鉢の「足の正面が鉢の正面」という基準が
他の形、すなわち輪花式や古鏡型において解決が付かなくなります
それらの形においてはすでに「足の正面が鉢の正面」という原則は盆栽界の常識として定着しているからです
わかっていただけましたか?
6)紫檀丸卓以上の常識は卓台についても同じです
この丸卓も足を正面にするの定石です
足の形と細工がよく見える角度ですね
7)紫檀丸卓この丸卓も五本足ですが、その一本の足の正面が卓台の正面です
8)紫檀丸卓珍しい六角の卓台ですが、鉢に倣って足を正面にします
以上、著作権の問題もあって写真集からの引用はままならない現状なので
現時点ではこのすくないサンプルでご勘弁願います
1)、4)、5)以外は権威ある展示会の写真集より引用させて頂いてものです
また、六角鉢もしくは八角鉢については、足が角ではなく胴の中ほどについている例外もたまには見かけます
その場合も「足の正面が鉢の正面」という定石は守っていきましょう(この場合は胴が正面にきますね)
ですから、六角鉢は角が正面というより「足の正面が鉢の正面」という表現の方がより適切ですね
改めて訂正して確認しておきます
わかりやすいサンプルが手に入ればこの項は順次続けてお話していきます
2003年9月9日火曜日
市ノ倉石州鉢

市ノ倉石州作
紫泥外縁象嵌額入絵付長方樹盆(しでい・そとえん・ぞうがん・がくいり・えつけ・ちょうほうじゅぼん)
月ノ輪湧泉(つきのわ・ゆうせん)
宮崎一石(みやざき・いっせき)
藤掛雄山(ふじかけ・ゆうざん)
佐野大助(さの・だいすけ)
月香(げっこう)
(抜けている作家の方はごめんなさい・思いつくままなので)
等は絵付け鉢の作家として知られています
市ノ倉石州もその精緻な画風で知られた鉢作家です
作品はそう多くはありません
それだけに貴重な存在です
↑の鉢の象嵌というのは、絵を描く額の部分に磁器をはめ込む技法です
陶器に部分的に磁器をはめ込むので窯に入れた場合に
収縮率が違い失敗の確率が高いといわれますが
石州はこの象嵌技法により幾多の名品を世に出しています
鳥羽僧正の鳥獣戯画から題材をとったものです
うまいでしょ
この動的な絵がみごとに描かれています
相撲に勝ったほうのカエルの得意げなポーズがこっけいですね
登録:
投稿 (Atom)


