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2021年8月15日日曜日

天竜石仙の辰砂釉窯変

胴に独特の篆刻文字をあしらった作風で知られる天竜石仙の作品。形も多彩で用いる胎土も幅が広くて個性十分です。そんなわけで、天竜作品は地味ながらなかなか捨てがたい味があり、隠れファンも案外たくさんいるんですよ。
現在ヤフーショッピングの私のお店で販売中の辰砂の窯変ものも値段のわりに楽しめる佳品です。


間口8.0cmの天竜石仙鉢


うまい具合に辰砂釉が窯変して味わい深い色彩となっています


それにかなりの時代感


僅かながらの緑色の窯変が効果抜群です

 

2005年8月1日月曜日

傷発見のポイント

盆栽鉢の傷を発見するにはちょっとしたコツがあります
別に難しいことでありません

鉢を観る場合、慣れない人は外見、それも鉢の上側、つまり縁の付近に目が集中しています
しかし、外見の傷は別段の注意力がなくとも目に付きやすいものです


この天竜石仙も外見上からは傷っ気は見られません
ところがこのような外縁形は縁の下側に傷が付きやすく、また案外に見落とす箇所なのです

さいわいこの鉢の縁の下側にも傷はありませんが、その次ぎに注意するポイントは、この優雅な雲足です
出っ張っているためにぶつけ易い箇所なのです、それに細いので欠け易いですね


点検してみます
一見異常はないようです

ところが焼シメものと違い、釉薬ものでしかもこの天竜鉢のように時代がばっちりとのっているものは
更に入念なチェックが必要なのです

それには足の付け根が正常かどうかも大切なチェックポイント
足がとれて透明ボンドで付け直しをしている場合も多いのです

この天竜はその点では異常なし
それでは次ぎのポイント

足の裏側からチェック
釉薬が掛からず生地の露出している箇所を見ます


ほら、スジがありました
足が欠けてそれを透明ボンドで修理したのでしょう
かなり古い傷と見えます

このように、鉢の傷をチェックするには鉢を逆さにして裏側からの入念な点検が必要です

人生は裏からのかんぐりを捨て、表街道をまっすぐに正攻法に歩くことが望ましいけれど

鉢は、裏から見ろ!!

という教訓でした