2023年12月24日日曜日

烏泥長方

烏泥隅切下紐段足長方
(うでいすみきりしたひもだんあしちょうほう)
30.5×奥行き15.5×1212㎝


中国製の盆栽鉢でも特別に優れた胎土
と言えば烏泥ということになる。




長い年月を経て醸し出された時代感が
素晴らしい。


内側の隅に修理の痕跡。
超高等技術。
 

安定した成型技術が発揮されている。

 

2023年12月1日金曜日

舞姫剪定

取り木素材の舞姫もみじ


剪定前の株立正面の図

適期は今頃(落葉期)



剪定前の後ろ姿



剪定後の正面の姿

樹高10×左右14㎝


剪定後の後ろ姿

 

2023年11月29日水曜日

水府散人

水府散人旧臓石
間口16.5×奥行8.8×高さ8.5㎝





裏書
斯石 平成30年水戸朝日町
水府散人居宅に秘蔵されたもの、
佐恵子夫人より市井に割愛された
夫人許諾の下散人押印とす
森前雨竹識
押印 押印


肌目が柔らかく品格に溢れたたたずまい。



優美な稜線が印象的です。


後ろ姿

       

2023年11月28日火曜日

安部川茅舎石

間口14.5×奥行10.5×高10㎝


安部川らしい寂のきいた石質の茅舎石。
持ち込みの古さも重要なポイントです。


正面やや上方より茅舎の屋根を検証する。


後ろ姿。

 

2023年11月23日木曜日

舞姫もみじ

舞姫もみじ
樹高25×左右27㎝



紅葉も盛りを過ぎて落葉が始まりました。

異状気象で一月ほど季節がずれていますね。



取り木からおよそ5年ほど持ち込みました。
根張り…立ち上がり枝付きの基本は漸く
できあがってきました。

来春には化粧鉢に入れて樹格の向上を
目指します。

 

2023年11月10日金曜日

陶翆絵鉢

間口24×奥行24×高さ17.5㎝

緑寿庵陶翆作
紅泥釉色絵山水図上下紐雲足丸




水野嗣賀男の絵付け作品としては
珍しくサイズがおおきいですね、珍品!


スケールの大きな山水図。


豪華な色使い。


小さめの足が印象的ですね。



落款は2つ。







 

2023年11月2日木曜日

舞姫もみじ培養のポイント

樹高20㎝×左右26㎝





取り木素材から作り始めて5年になります。
幹と枝の主要部分はかなりできてきました
ので来春は愈々小さめの化粧鉢に入れて、
小枝作りにかかります。
 



足元を拡大して見てみましょう。
大地を確り掴んだ力強い根張が
印象的ですネ。



紅葉前後の今の時期が、もみじの剪定の最適期です。
12月になってからでは、遅すぎます。



秋のもみじ剪定のポイントはここにあります。


 

2023年10月25日水曜日

古鏡型

海鼠釉外縁段足古鏡型水盤


間口44.6×奥行44.6×高さ6.2㎝



この形式は水盤として作られているが、
水穴をあけて鉢として使用している事がある。


間口44.6×奥行44.6×高さ6.2㎝


輪花型と似ているが、異なる形式です。



木賊など水辺の草もの盆栽によく似合います。






落款は葛明祥造






 

2023年10月24日火曜日

鉢の時代感

 間口39.5×奥行29.5×高さ5.0㎝

紫泥外縁切足楕円



惚れ惚れする程の美しい土目。これ程の時代感を
実現するには少なくとも30年くらいはかかる
でしょう。


紫というより紅泥(こうでい)に近い鮮やかな
色です。昭和初期の中国で造られた鉢です。



鉢底の水穴の白っぽいのは水道水
だったからでしょう。




この時代のものには、落款が無い佳品も
多々見受けられます。














2023年10月3日火曜日

加茂川遠山

間口24×奥行き15.5×高さ12.5㎝





主峰とそれに控えた副峰のバランスが悠大な
景色を見せて秀逸。



石質は加茂らしく高雅なり。



 

2023年9月22日金曜日

鞍馬石連山


黄葉に染まる晩秋の連山。

間口19.5×奥行11×高さ12㎝


主峰に力が有り、三峰のバランスも良い。




山深い晩秋の景が美しい。




台座は高級唐木製です。







2023年9月19日火曜日

萬留平水盤

焼き締め丸水盤


間口30㎝

 


萬留平印


日本の古い窯元で、精妙なろくろ技術で作られた
水盤作品に定評があります。


無傷完品



野趣味溢れた草もの盆栽が良く
似合います。

2023年9月17日日曜日

筆洗(ひっせん)

文房具の一種で戦前から戦後の期間に
中国で作られたものでしょう。間口
約20㎝くらいの寸法で、胎土はい
わゆるよく吟味された紫泥です。


筆洗・ひっせん


蓮の花蕾その実が表現されています。
作られた時代は、中渡りよりやや新しく
新渡よりもやや古い時代のものと
見受けました。









 

2023年9月16日土曜日

鴻陽外縁長方鉢




黄釉外縁雲足長方鉢

間口25.4×奥行き19.5×高さ10.6㎝


中国の愛好家さんは紅い釉薬の鉢を好み、日
本の愛好家は黄色を好むといわれます。


鴻陽が中国の中渡り外縁鉢に倣いました。


鴻陽独特の黄色が使い込みによって渋い
時代感を伴ってきました。
無傷完品でーす!