2015年5月29日金曜日

取り木の切り離し(舞姫もみじ)

やや暖かい冬だったせいで春の訪れが早くなり芽の動きも急だったので
3月の中頃には焦り気味に取り木作業を急ぎました

前年から針金で結束しておいたのや、いきなり環状剥皮をしたのもありますが
気候のせいか総体に発根の状態は良好で、特に5月に入っての気温の上昇がさらに発根を促しているようです

参照 20014/05/23  2013/10/02  2013/06/20  2013/05/28


今年一番の親木からの切り離しは5月5日
ちょっと早いけれど、それはそれなりに利点もあります

ちなみに、この枝は上下二段に取り木をかけていますが、
このような場合には、枝葉が多く成長の著しい上段の方が先に発根します


円錐形のビニールを切るときれいな根っ子がいっぱいに張っています


シメジのような感じですね

これくらいたくさん発根すると水苔を除去できないので
このまま仕立て鉢に仮植えしておいて、来春になってからヘソの部分を削り直して本植えする


ん!?ちょっと発根の状態がイマイチのようですね


でも、切り離してしまったので、ヘソの部分を思い切り処理しておきます
環状の半分以下、おおよそ三分の一くらいしか発根していませんね

これでもダイジョブ!
切り離された子供は生き残りをかけて必死に根っ子を出そうとするんです

まず枯れるようなことはありません
人間の子供と同じで、大切なので独立心です(笑)


これもやっと数本、申し訳程度の発根ですが、十分でしょう!


きれいな瑞々しい根です


超ミニを作るのであればこのように数本の発根があれば十分


来春まで仮植えしておき赤線から上は切り捨てて超ミニのボディーができ上がります


このように植えた苗がぐらつかないように、麻紐でしっかり縛る


根の極端にすくなかった苗もしっかりと固定して動かないように養生します
一週間くらいは半日蔭で風当たりの少ない場所におきましょう

今日は、早めの取り木の切り離しのお話でした
それではよろしく

2015年5月1日金曜日

舞姫三年生苗を育てる

昨年の秋に【舞姫挿木苗・育て方】として書いた記事から約半年
一年生の挿木苗は二年生となり、元気に新芽が展開して15~20cmほどになりました


来春までは移植をせず、また剪定もせずに
このままで育てます


当歳から二年生にかけては移植をしない方が育ちがいいようです
水と肥料をたっぷり目で伸ばしっ放しで育てましょう

かたやこれらよりも一年上のクラス、つまり三年生となった挿木苗は
今年の春に各々仕立て鉢に入れられて既に独立しております

そこで、それらの中からランダムに14鉢を選り出して
何年間かの将来の姿を追跡してみることにしました

現在の姿からどのように変化していくのかは、今の段階ではまったくわかりませんが
とにかく番号をつけて出来るだけの追跡をするのも興味深いものがありますね

2013年3月もしくは5月に挿木されて現在三年生となった舞姫もみじ苗
太さは直径で2.0mmから太いもので5.0mmくらい

樹高も大きいのから小さいのまで
形もなるべく似いていないものを選びました

どのように成長していくのか折にふれてみなさんへご紹介いたします
どうぞよろしくご声援ください


No,1 樹高約10cm No,2 樹高約15cm


No,3 樹高約17cm No,4 樹高約18cm


No,5 樹高約25cm No,6 樹高約30cm


No,7 樹高約 23cm No,8 樹高約15cm


No,9 樹高約28cm No,10 樹高約25cm


No,11 樹高約25cm No,12 樹高約40cm


No,13 樹高約40cm No,14 樹高約30cm

★今から入梅前あたりにかけての培養管理のポイント

とにかく当分は枝葉を伸長させて幹の充実をはかりたいので
日当たりのいい棚で水を多めにやりながら管理する
そして5月初旬に油粕の個形肥料を施す