2015年6月13日土曜日

楓株立ちの葉刈り

お気に入りの改作中の楓株立ち
昨年は強く切り込んだせいもあって軽めの葉刈りで済ましたような記憶がありますが

今年は植え替えのさいに根っ子の状態もよく確かめておいたので
自信をもって肥培できるし全面葉刈りも2回行う予定でおります

参照   2015/3/21  2014/6/6  2014/7/14


とはいっても、取り木をして寄せ植えしたばかりの左端の小さな株の部分は
今年一年は芽摘みや葉刈りを避けて、できるだけ勢いをつけてやります


楓の葉刈りの3つのポイント

1 葉を直接に指でつまんで引っ張ってはいけません(けやきは大丈夫)
  小バサミでていねいに一名ずつ葉柄の部分から切り落とす

2 葉刈りの10日ほど前に必ず肥料をやっておきましょう
  葉刈り後の芽の吹き具合がいいのでその後の管理が楽です

3 葉刈りと同時に芽先の追い込みも忘れずに実行しましょう
  軽く姿を整える程度でもかなりの効果があります

おれでは、実行!!

2015年6月9日火曜日

けやきの葉刈り

今年の5月は気温が高かったですね
まるで早めに夏がやってきたようで、水もよく乾いて忙しかったですね

そして、この一週間はやや気温が落ち着いてきたと思っていたら
関東地方でも梅雨入りしたとのニュースが流れました

梅雨に入れば水は楽になりますが
手入れの方は芽摘みや葉切り、それに葉刈りと、息を抜く暇はありません

2014/6/4   2012/6/4


けやきの葉に触れてみると、いくらかこわばってガサガサした感じがします
この感触が作業の時期の目安に用いる盆栽用語の「葉が固まったころ」というんですね

葉刈りの適期は「葉が固まったころ」に実行するです


けやきはもみじや楓と違って、葉を指先でつまんで引っ張っても大丈夫
葉を引っ張っても、葉柄の元に用意された次の芽を傷めることがないからです

私はもみじや楓は指でつまんで引張ることはしません
けやき以外は必ず小バサミで葉柄の部分からていねいに切り取るようにします


作業の手順として、葉がさのあちこちから手をつけるのではなく
木帳面に片隅からきっちりやった方が早いようですね


すべての葉を取り除きます


葉刈り後に併せて行う軽い剪定は
盆栽にとって大切な作業です

どうせ2週間もすれば枝は葉で覆われてしまいますが
ここで丁寧に小枝の整理をしておくと、その効果は絶大です


拡大図

それではみなさん、雑木類の葉刈り
がんばってくださーい

2015年6月5日金曜日

もみじのボディー作り(舞姫)

昨年の秋ごろに手に入れて以来
大幅な切り込みのチャンスを狙っている舞姫の優良種木があるです

10cm以内の超ミニサイズの本格模様木を目指したいので
やはり足元の力と一曲目の模様が重要なポイントになります

そして、この箇所だけはあとから矯正するのではなく
最初から全力を注いでおくべきですよね


手にれて以来、一ヶ所だけ取り木をしてからと思って、幹の切り戻しのチャンスを引きのばしていたんですが
ちょうどいい時期になってきたので我慢が出来なくなってきました


左上の針金で結束した箇所が取り木予定位置だったんですね


取り木をした後に赤線のように切り戻してボディーの基礎作りの予定でした
でも、ここで取り木をかければ最低でも30日間は待たなければなりません


しかし、こんな感じのボディーの姿がチラつい頭から離れない!


ちなみに、立ち上がりの幹径は約4.5cmで、向って左の模様の赤点までの高さは約2.5cm
その上の赤点までが約3.0cmで、ボディー全体では約5.0cmくらい

舞姫としてはなかなか得難いボディーです


というわけで、ずいぶんと迷ったですが
えーい、もう我慢できない! バッサリと切り落としまたした!

さあ、もう後戻りはできません!


傷口に直径は1.8cmほどで、かなり大きい
切りっ放しにしないでカッターナイフで周囲を削り直すことが肝心な作業となります


ペースト状のカットパスターをたっぷり塗っておく
とにかく傷口に早く肉が巻くことが第一


肝心なことは、傷口の上方の新しく芯になる部分に勢いをつけて
傷口付近の活動を活発にすることですね

ですから、徒長させた新しい芯となる幹筋は
しばらくは葉数を減らせたり芽摘みなどはせずに肉巻きを第一の課題として培養します


3年で幹と枝の基本を作り、5年で風格が出るように努力したいですね
このような感じの本格模様木を目指してがんばりまーす!

それまでの途中経過も順次お知らせいたします
どうぞよろしく