2013年10月25日金曜日

スクール速報・山もみじ

10月最後のスクール(10/20)は終日土砂降りの悪天候
それにも関らず、最年少のトリくん、ベテランのクロちゃに、これもベテランのツカさんとターさんのコンビ

そこへ午後から、新人のアオちゃん(女子)もやってきたので、合計5人の出席となりました
いやいや、あの強い風雨にもめげないみなさんの攻めの姿勢、内心強い責任感に押しつぶされそうな盆栽屋.comの小父さんでした

さて、今日紹介するのは、ターさんの山もみじの模様木
葉先までのサイズは約10cmくらいですが、幹筋のしっかりした堂々たる風格です


じつは、この山もみじの前の持ち主はターさんの年上の親友・ツカさんでした
かれこれ6~7年前に私からツカさんの手に渡り

ツカさんが1~2年持っていたんですが
その後に、ターさんが譲り受けたんです

盆栽って、1~2年では変化がわからないことが多いんですが、5年以上の歳月を経ると
さすがにその変化がはっきりと見てとれるようになりますね

ここまでつれづれ草を書いてきて
「もしかして、昔の画像があるかもしれない!?」と思いついたんです

探しました、探しました、約一時間も
それでとうとう見つけましたよ、あー疲れた!外付けのハードディスクに保存してありましたよ


2006/11/16

7年前にはまったくの素材でしたが、今ではすっかり完成度が上がって
予備知識がなければ、同一品であることには気がつかないでしょうね

いい素質を持っていたとはいえ、この段階でこれを最初に手に入れたツカさんの慧眼と
その後のターさんの繊細な管理の共同作業が実を結んだ結果です

現在の画像をこの素材とよく見比べてください

根張りの形や一の枝の位置は昔のまま
その他、目立ったところは、枝数が極端に少なくなっていることです

そして、一番の相違点は木肌の時代感でしょうね
山もみじ特有の縦縞が入った古木へとすっかり変身しています


足元の拡大図


やや下方よりフトコロを覗いて幹筋と枝付きを見ます

この新旧の画像を見比べれば、素材の間は枝をやや多めに付けておき
仕上げの段階で、少しずつ枝数を減らしていった過程が読み取れますね


後ろ姿

昔の画像が見つかったので、いい参考になったでしょう
やっぱり盆栽は手入れと持ち込みの年数が大切なことを改めて感じますね

ところで、この山もみじはまだまだ出世の余地を残していますよ
まず、来春には是非とも二回りほど小さな鉢にいれてもらいたいですね

そこでさらに3年ほどがんばれば
小枝のほぐれや風格など、一段と際立って来るはずです

がんばれ、ターさん!!

2013年10月1日火曜日

舞姫・根が出ちゃった

この徒然草の前々回、9月7日にご紹介した舞姫の追加種木たち
一本残らず根が出ちゃいました!

今年の残暑が長引き気温が高かったので、ひょっとするととは思っていたんですが
まさか水苔で養生した全部の箇所に発根するとは、思っていませんでした


ところが、ご覧ください
わずか20日間くらいでこんな状態です

入梅に取り木をかけて7月に外した時は
もっと発根状態が少ない段階で親木から切り離していますから

今でも切り離しは十分可能ですが、来春に傷口の処理をしながら正式な植え込みをすれば
一回の手間で済みますし、越冬の管理も楽ですね





水苔が覆っていない上の幹からも発根していますね
このような場面に出くわすと、改めて植物の再生能力なるものに感動してしまいますね

いかがですか、みなさん

取り木をかけるにあたっては、あらかじめ針金で結束して養分を蓄積したおくことの大切さ
おわかりいただけましたね

それでは、また