さて、根さばきがおわったら植え込みにかかりますが
その前に、松柏類の用土(植え土)についてポイントを箇条書きにまとめてみましょう
ポイント4 用土(植え土)について
1 赤玉土は硬質で品質のいいものを使おう、少々高価でも盆栽の健康には代えられない
2 混ぜる砂は、矢作砂、桐生砂、富士砂など個人や地域によって好みがあるので自由です
3 赤玉土と砂の混合の割合もかなりの個人差がありますが、基本的には6:4~7:3くらい
4 フルイは絶対の必需品です、網目のサイズ 2、3、5、7、9ミリの5種類は最低必要
5 用土は、ゴロ土、植え込み用、化粧土の3種類にふるい分けます
その粒の大きさは、鉢のサイズや深さによって異なってきます
6 ふるい分けて市販されている赤玉土でも、2ミリのフルイでミジンを抜いてから使います(必須)
高品質のものでも保存や運搬の課程で、けっこうミジンが出るんですよ
鉢底にゴロ土を敷く、一重(ひとかさね)から一重半(ひとかさねはん)くらいの層の暑さ(鉢の深さにより調節する)
この場合のゴロ土の粒の大きさは、7ミリのフルイを通してから5ミリ網目に残ったもの
植え土を適度な厚みに敷きつめる
粒の大きさは、5ミリの網目を通してから2ミリのフルイでミジンを抜いたもの(赤玉土7:桐生砂2:竹炭1)
木の据え付け位置が決定したら、その後は絶対動かさないこと
針金でしっかり締めて動かないように固定する(道具はペンチよりもヤットコの方が使いいい)
ポイント5 固定用の針金について
針金が細すぎると緩みやすい
また、固定する位置が斜めで緩みやすいときなどは、画像のようにズレ防止のクサビなどを工夫する
鉢の半分くらいまで植え土を入れてる
竹箸の使い方の悪い例
このように竹箸を立てて突くと土は奥まで入っては行くが
奥の根を浮かせてしまったり、かえって土が落ち着かない傾向がある
竹箸の使い方のいい例
竹箸をやや斜めに寝かせてながら前後に揺すり
奥に空洞のないように土を落ち着かせるようにします
植え土は鉢の縁まで満タンに入れないこと
八分目ほどにしてあとの一文目は、3ミリの網目を通して2ミリ目に残った化粧土を入れる
植替え作業終了
表土を落ち着かせるための水苔はごく薄目に使いましょう
ポイント 水苔の使い方
化粧土が入ったら鉢穴から抜ける水がきれいになるまで灌水し
細かくほぐした水苔を表面に薄く散らし、余分は息を吹きかけてて飛ばしてしまうといい
ポイント 植替え後の置き場と管理
春の気候は変動しやすいので、1週間から10日くらいは風当たりの少ない置き場で管理する(日には当てた方がいい)
植替え直後の水切れは厳禁、葉水をやりながら気を遣ってやりましょう
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