2010年3月23日火曜日

真柏の植替え1

真柏は、春は2月から4月の上旬、秋には9月中旬から10月にかけてと
一年を通し長い期間の植替えが可能な樹種ですが

そうはいっても、秋の植替えは冬中の管理が大変なため
通常は、その後の管理が楽な春の植替えをお勧めしています

ということで、今日は3月23日
適期の真っ最中ですね

さっそく樹髙20㎝のやや完成に近い真柏を教材にして
植替えの基本からじっくりと勉強してみましょう

植替えは盆栽道のもっとも基本的で大切な作業の一つ
初心の愛好家さんはよく読んでしっかりマスターしてくださいよ


樹髙20㎝の真柏、ふつう松柏類の植替え間隔は、3年に1回くらいが目安といわれています
この真柏の前回の植替えは2007年ですから、今春が予定年になるわけですね

★ポイント1 3年に1回というのは中2年ということ(これが案外間違いやすい)
ちなみに、オリンピックは4年に1回なので中3年ですね


鉢底に廻した固定用の針金を外し、鉢から根を抜きました

同時に根の健康と生育状態を確認しておくことも忘れないこと、この真柏の根は健康そのものです
また、このようにゴツイ太根が見られず細かく分岐しているのことも盆栽として大切なこと


植替え間隔や鉢の形状により、楽に抜けるとは限りませんから
作業用の竹箸や根切り用のナイフや小鎌などを用意しておきましょう


あらかじめ鉢に底網を装着、固定用の針金も準備しておきます


今までと同じ鉢に、左右や高低の具合を同じように植付ける場合は
まず根元から根ほごしを初め、徐々に周囲を崩していきます

また、高植えになっていたものを低植えに直したい場合は、根の底部を最初に切り崩すなど
上部、側面、底部などの根ほごしの順番を変更するといいでしょう

★ポイント2 上部、側面、底部の根ほごしの順番はケース・バイ・ケース
新しく使用する鉢の大きさ、植付け角度、植付けの高低などにより各自が工夫すること


底部の根ほごしは、特にていねいに行います
そして、図のように底部を横に這っているやや太めの根はできるだけ切ります

初心の愛好家さんの多くは、この底部の根ほごしが足りないひとがほとんどです
慎重にやる作業ですが、大胆さも必要ですよ


このように底部に横に這っている根をすっかり取り除いて、この作業は完成です

★ポイント3 底部の根ほごしは、横に這っている太めの根を取り除ける位置まで攻め込むこと

つづく

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