2011年10月13日木曜日

スクール速報・山もみじ超ミニ

「この山もみじ、よくなったねー!」
「かわいいねー、いいよ、ほんとにいいよ、欲しくなっちゃうよ」

よっぽど私が物欲しそうな顔をしてたんでしょうね(笑)
クロちゃんは気の毒がってかしら、この小さな山もみじを置いていってくれました

でも、言い訳するわけじゃありませんが、私は譲ってくれとは言わなかったですよ
なぜって、立場上ですよ、生徒さんのものを欲しがるわけにはいきませんからね

とは言え、「欲しくなっちゃうよ」とは言ったような記憶はありますから
クロちゃんへのプレッシャーにはなった可能性は否定できない、クロちゃん、ごめんね\(_ _*)m(_ _)m(*_ _)/


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樹髙は葉先までわずか4.0㎝しかないんですよ
おなじく間口は7.5㎝で、鉢の間口だって2.6㎝の超ミニサイズです

ミニ好きの愛好家にはたまらない魅力ですね

ところで、クロちゃんがどうやってこの超ミニを作ったのか
みなさん、しりたいでしょ


この超ミニは株立ちからの株分けという、もみじの仕立方では珍しい方法によったのです
例えば↑のような6幹立ちがあったとすると、左右両端のどちらかは取って、奇数の5幹にしたいですね

クロちゃんは、そのような親木から不要な子幹を株分けしました
そう、もう4~5年前にもなるでしょうか


右端の子幹を取れば幹の数は理想的な5幹になりますね
その子幹から出ていたわずかな根ごとえぐり取ったのです

はじめは小さな小さな苗でしたが、それを根気よく丁寧に時間をかけて育て
今年の春に今の小さな鉢に植え込んだわけです

もっとも、はじめから超ミニをもくろんでいたクロちゃんは
大きな鉢には入れずに、ごくごく小さな仕立鉢で枝の徒長を抑えてきました

その数年にわたる我慢の段階が成功の秘訣です
太らすことに重点をおいた培養法では、こんなに小さなサイズの鉢にはとても無理ですね

またおそらく、取り木であったなら根張りがよすぎて
この鉢には収らなかったかもしれません


正面を拡大すると
こずんだ枝先の様子がよく見えます

立ち上がりの第一曲のところに、強い立ち枝があり
これがちょっと気になりますが、急いで切らない方がいいでしょう
もう1~2年我慢して、立ち上がりにもう少し力がついたら
枝元から外してもいいでしょう

予想される赤点の胴吹き芽を使うか使わないかは
その時点の全体像から判断すればいいことです

ということで、久しぶりのつれづれ草は
よだれの出そうなクロちゃん作の山もみじ超ミニについてでした

では