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2003年12月22日月曜日

秀峰鉢(続)

長年盆栽屋をやっていると、時々おもしろい偶然に巡り会うことがあります
10月3日の盆栽つれづれ草でご紹介した秀峰鉢についての続報をお伝えします

最初の発端は、秀峰の焼き締めものでおもしろい鉢がある、との情報から
それは10月3日の紹介した鉢と兄弟作品ではないかと直感したことです


秀峰作 間口15cm
焼締外縁鋲打丸型樹盆(やきしめ・そとえん・びょううち・まるがたじゅぼん)

いらししてその鉢を買い求めてみると、やはり兄弟作品でしたし(1の画像)
この段階で、同じ形の釉薬ものもある、との情報も得ました

その結果手にしたのが2の作品です


秀峰作 間口15cm
緑釉窯変外縁鋲打丸型樹盆(りょくゆう・ようへん・そとえん・びょううち・まるがたじゅぼん)

以前に紹介した鉢と、形、大きさ、釉薬、すべて同じ兄弟作品です

陶芸家は注文制作するときでも、1鉢だけ制作することはありません
失敗したときに困るからです

少なくとも数個は同じ作品を焼くといわれています
その数個のうち、釉薬ものが2鉢と焼き締もの1鉢が私の手に入ったということです

最近の情報によると、この鉢はある人の注文により10数年前に作られたものだそうです
その作品が3鉢も手にできたということは、大変な確率ですね

つくずく情報をくれた人と偶然に感謝しました
そして嬉しくなって、思わずつれづれ草に載せた次第です

2003年10月3日金曜日

片岡秀峰

常滑地方には昔から知られた盆栽鉢の窯元があり
片岡秀峰も釉薬ものを中心に堅実な作風で知られています
しかし、常滑の窯元全体にいえることですが、名を知られているわりには
代表的作品が知られていません
作家物のように、これがこの窯元の代表作ですというのが見えてこない

これでは家業としては立派に成り立っていても、盆栽美術品として
後世に伝えられるべきものがないということです

惜しい、もったいない、常々そんな感想をもっていたところ
偶然↓の作品に巡り会いました


秀峰作 間口15cm
緑釉窯変外縁鋲打丸型樹盆(りょくゆうようへんそとえんびょううちまるがたじゅぼん)

緑色の釉薬が複雑に変化して発色がみごとです
一見ごつく見える縁や鋲も全体の雰囲気に溶け込んで
不自然さより力強さの表現になっています

秀峰窯の創業は対象12年で当代は4代目に当たるといいます
何代目の作品かは不明ですが、醸し出される使い込みの味もいいですね

おまけにサイズが15cmと秀峰の作品としては稀にみるほど小さいので
愛玩用としての魅力も備えています

この小鉢なら秀峰の作品として後世まで愛玩されること請け合いです

小鉢の収集を志す人は
平凡な作品の中から、このような素晴らしい作品を発見することも楽しみの一つです
自分の鑑賞眼を磨くことにもつながります

心がけ一つで今まで見えなかったものが見えてきます