2016年3月23日水曜日

舞姫もみじ挿し木

毎年3月の中旬を目安に挿し木を実行するようにしていましたが
今年は特別な暖冬だったので早めの実行を予定していました

挿し木をするにあたっての心がけることや注意点は
思いつくまま箇条書きにしておきましょう

1 鉢や用土は清潔なものを使う(細菌予防)
2 乾燥もいけないけれど過湿にも気をつける(べと病予防と自立の促進)
3 挿し木をした直後に一回、その後は週一で2~3回
  トップジンで殺菌消毒する(ベと病予防)
4 挿し木床(鉢)を直接地べたに置かず
  地上30㎝以上の棚や箱の上で管理する(細菌予防)
5 挿してから10日ほどは密封状態を保つが
  それを過ぎたあたりからハウス内少しずつ外気を入れる(自立の促進)
6 2週間ほど経過してやや芽が動き出したころから
  ハウス内の明るい場所に移動し、少しずつ日に当てるようにする(自立の促進)
7 一ヵ月を経過したころから直射日光に当て始めるが
  なお過湿に陥らないように心がける

過去の参考記事

2013/05/29   2014/10/22


今年はちょっと多めに挿し木しました
用土は赤玉土と鹿沼土を5割りづつ混ぜました


挿し木鉢は直接地べたには置きませんよ
高い処へ置いたほうが細菌が鉢に入りにくいですからね


植替えたものは根があるので地べたに直接おいても
ちょっとはそっとでは病原菌に負けませんが

挿し木の穂は根がない状態ですから
切り口から腐敗菌などが入らないように、置き場所と消毒で守ってやりましょう

ちなみに、べと病などの病原菌は
おもに地中で生息しているんですねー

では

2016年3月4日金曜日

植替え回数の目安

植替えの間隔について、「何年に一回やるの」「何年おきがいいの?」とか
盆栽人たちの間でかわされる大切な情報l交換の会話はよく耳にしますね

私もこの手の質問はよく受けます

そんなときは、一般的マニュアル本にもあるように
雑木や実物花物は隔年(一年おき)、松粕類は二年おき(あいだ二年)が目安とお答えしますが

じっさいには樹勢や根の回り具合など、さらには用土の疲弊具合などを
総合的に考慮に入れて決めるのがよりよい方法だと思います


例えばこの山もみじの超ミニですが、二年前に植替えており
基本通りにやってきたわけですが

根の回り具合、用土の疲弊の度合いなどを検証してみると
ちょっと根詰まりぎみだし土もやや傷んでいます

まったなし、今年は植替えをすべきだ!!
とそく結論が出ました


次に手にしたのはこの楓ですが、おそらくあいだ三年くらいは植替えを怠けた感じで
このように根がびっしりと幾重にも回ってすごい状態

しかし、色はきれいで根腐れの兆候はまったくありません

もちろんこの楓も、植替えの時期はとっくにきているんですが
ちっとも不健康な感じがしないから不思議ですね

このように、根の健康状態は一概には決めつけられず
各鉢によって千差万別ともいえるのです

つまり、植替えの回数や時期はマニュアルよりも
実際の観察を優先させて行うべきなんですね


というわけで、今年も植替えの季節がやってきました
もう保護室がなくとも大丈夫ですね

一鉢一鉢の健康状態を確かめながら
植替えに励んでください