2003年7月22日火曜日

夜の交換会


(竹本隼太・たけもとはやた)作 飴釉下方鉢(あめゆうげほうはち)
間口2.8×2.8×高さ3.4cm

夜の交換会を夜会(やかい)といい
朝早くから始る通常のオークションと違って夕方に集まり
一杯飲んで夕食を食べてから始るので、遊びの雰囲気が濃厚です

みなさんがテレビでナイターでも観ながら晩酌している時間ですから
盆栽屋だって、浮かれて売ったり買ったりしてしまいます

今夜は東京で夜会でした
セリ人は私

通常は会費(食事込み)で¥1,000が通り相場ですが
この夜会は¥3,000で飲み放題、食事は特上のばらちらし寿司
いける人はけっこう飲んでご機嫌さん
(飲酒運転する人はいませんね、飲みたい人はそれぞれに工夫してます)

私はセリをやるときはアルコールはやりません
飲んで大きな声を出すと、商売道具の大事な喉がつぶれてしまうからです

遊びでの雰囲気ですから、相場もけっこうめちゃくちゃな時もあって
それがかえって楽しいもんです
冗談(ほとんど駄洒落ですが)と笑いが絶えません

盆栽屋もたまには採算を度外視して、道楽したいんですね
夜会の雰囲気をみるとつくづくそう思いますし
我々は盆栽や小鉢を愛しているんだなーと実感するのも、こんな時です

↑の写真の小鉢は今夜の夜会で買ったものです
竹本隼人は大身(4千石)の旗本で、維新後は陶芸家として活躍した変り種で
彼の作品は珍品として盆栽界の古典として非常な人気があります

夜中の帰宅でしたが、夜会の雰囲気のよさと
この珍鉢を買えたために、酒も飲まずにご機嫌さんの私でした

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