2003年7月25日金曜日

仕入れは命

今日は朝早くから仕入れに出かけました
私は昔から仕入れにかけてはマメなほうです

仕入れを怠けていると腕(目)がなってくるような気がしてきます
仕入れは盆栽屋の命なんですね
筋のいいものに出会ったときは、何年盆栽屋をやっていても嬉しい

そんな日は帰路の車の運転も苦にならないで
信号待ちの間に盆栽や小鉢を手にとって眺めていて
信号が青になっているのに気がつかず
後ろからクラクションを鳴らされることもしょっちゅうです

幸い今日もそんな嬉しい日になったので、数回鳴らされました
それでは今日の収穫を紹介します


(獅子頭もみじ)
取り木して3年は経っていて、堂々とした幹筋です
枝の張り具合もいい
将来の大物君です

来春鉢を替えればもっと男っぷりが上がるでしょう
二の枝が弱いので2~3年徒長させれば勢いがついて太くなります
いい買い物でした
それに予想以上に値切れました

相手の言い値が安い時はどんどん値切れ!!
これは私の仕入れの鉄則です


(平安東福寺鉢)
青味がかった海鼠(なまこ)釉の出来のいい東福寺
東福寺の場合、小さい鉢は手捻り鉢が多いのですが
これは普通のタタラ作り、珍しい
使いやすい鉢です


(平安香山鉢)
香山の白い薬の長方鉢
銀色がかったこの釉薬は香山独特のものです
これはいける、少々ホツがあるけど、その分値切りました

香山は東福寺の鉢作家の先輩です
初期のころ、東福寺は香山から影響も受けています
「はやく香山さんのようないい鉢を作れるようになりたいものだ」と言っていたそうで
東福寺は香山を尊敬していました


(竹本隼太鉢)
好きなんだなー竹本が!
いまや竹本鉢は盆栽鉢の古典です

竹本鉢を見ると、30数年の間に私が手を触れた(売買した)竹本鉢の数々の名品を思い出します
盆栽屋は売らなきゃご飯がたべられないから切ないですね
今でも忘れられないものがたくさんありますよ
ぐやしィー


(平安東福寺水滴)
それにしても東福寺はいろんなものを作りました
抹茶茶碗、ぐい飲み、急須、一輪挿し
だけど水滴(硯の水差し)は初めてお目にかかります
いい出来です
デザインが斬新です

以上5点が今日の買い物
朝早かったので午後2時ごろには帰宅しました
ご機嫌よし!!

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