盆栽界で最も名が知れて人気のある鉢といえば
10人が10人、平安東福寺と答えるでしょう
さてその東福寺鉢の手捻り鉢の鑑定を勉強しましょう
落款は小さくてスキャナーでもはっきり読み取れないので
外見からわかるポイントを数箇所お話します
A
本歌(ほんか・本物のこと)以下同じ
A’
複製品
↑の二つは同じように見えますね
複製品もかなりよくできています
本歌にも似たような土目のものもあります
Aの方が手捻りらしい温かみと柔らかさが感じられること、がポイントです
しかし、この角度からは間違えそうです!
B
B’
↑の二つの鉢の内側にポイントあり!
Bの方は手捻りの一発仕上げ
B’はヘラで削った痕があります
ほとんどの東福寺の手捻り鉢は、指だけ使った一発仕上げです
C
C’
↑の二つの鉢裏を観察
ここにも重要なポイントがありました
Cの富士山のような山形の裾野の部分はヘラで手早く切り取ったもの
C’の裾野は切れ味がいまいち
それに裾野の元には横線がありますね
東福寺はCのように後から修正しないでそのまんま
C’は線の痕を撫でて消しています
ここは最大のポイントです!
みなさん、よく観察して覚えてくださいね
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