「第16回国風盆栽展記念帖」より
国風盆栽会 会長 伯爵 松平頼壽氏の出品作品の一部
昭和17年3月5日~7日に上野公園東京府美術館で行われたものです
上段 落霜紅(うめもどき)
中段 迎春花(げいしゅんか・黄梅のこと)
下段 野梅(やばい)
太平洋戦争のしょっぱなッ真珠案攻撃から半年経たない
日本軍が破竹の進撃をしているころですね
元気よかったでしょうね、日本中が
卓台(しょくだい)は斑竹(はんちく)という斑点のある竹を材料にしたかわいらしい飾り棚です
梅もどきのことを落霜紅、黄梅のことを迎春花と表示しています
なんとも昔風、でも日本語っていいなーと思えますね
松平伯爵がご夫妻でミニ盆栽をこよなく愛されことは有名です
ご夫妻でですよ!
羨ましがってるご主人さまもいるでしょうね(せめて水やり協力が欲しいなんて)
松平家のミニ盆栽の特徴は
小さな鉢でていねいに長く持ち込まれた
かわいらしいしゃれた感じの木が多かった
旅行や散策の折に野山で採取したものが多かった
ようです
重量感や構図を重視する現代の盆栽を見慣れてる我々には
やや迫力不足の感はあるけれど
ともかく古さや素朴さがそれを補ってまことに趣が深いですね
実物は写真より魅力的です(カラーならよくわかる)
この松平公爵夫妻の愛したミニ盆栽の伝統は現代にも受け継がれています
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