2018年8月2日木曜日

葉焼け・瀕死の重傷

7月22日のフリースクールに岩ちゃんが緊急で持ち込んだのは、ご夫妻が大切にしている出猩々もみじのミニでした。葉はほとんど焼けてチョリチョリ、それも始末の悪い慢性の焼けただれの症状です。葉焼けの症状としては、焼いて半日か一日以内に急激に落葉した場合の方が助かる確率が高いといわれます。このように、水を切らせてじわじわと葉を焼いた場合は、症状は重いのが普通です。

盆栽屋.comの盆栽棚の下に緊急入院です。真夏の猛烈な直射日光にも当てられませんが、水をやり過ぎてもいけません。弱った盆栽に水のやり過ぎは禁物です。だから鉢を斜めにして早く乾くようにしむけているとことです。

入院して約10日ほどが過ぎました。最初の私の診断は甘く見ても生死は半々くらいで、かなり厳しい感じでした。ところが今日見ると、徹底した「棚下半乾き」作戦の効果があったようで、小枝の先に僅かに生気が漂ってきているようです。

ほらご覧ください。僅かにふくらんだ芽先がほころびかかっています。奇跡的!

出猩々は芽先の繊細な種類ですから、猛暑の続く今年の夏などはたいへんな種類です。必ず助かるとはまだ断言できませんが、希望は出てきたとはいえるでしょう。

岩ちゃんご夫妻の歓びが糠喜びに終わらないように、あと10日くらいは頑張らないと・・・・!

と云う訳で、今日の締めは真夏の猛暑で葉を焼いてしまった盆栽の回復法のポイントをお知らせいたします。

1 置き場所は0~50%の日陰、症状が重いほど全日陰に置く。
2 水量を調節するために、雨水の当たらない場所。
3 水やりは半渇きの状態を最良とし、それを保つようにする。過湿に注意。肥料禁止。
4 芽が動き始めたら少しずつ日に当てる。

以上です。

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