2008年12月1日月曜日

野梅の枝作り

種木の状態から完成まで、梅の枝作りをご紹介します

この枝作りの方法は他の雑木類にも応用できる大切な技術ですから
しっかりとマスターしておけば、あなたの技術は大幅アップします



種木から枝作りを始めて2年経った樹齢20年の天草野梅



1年目(白点と白線にご注目)

・胴から吹いた芽の白点から白点までが1年目の枝
・入梅前の柔らかい新芽に針金をかけ、秋まで伸ばしっ放しにしました
・2年目の春に1~3芽くらいを残して切り詰めました

2年目(赤点と赤線にご注目)

・赤点を基点にして伸び始めた新芽に、針金で曲をつけながら赤矢印の方向に徒長させました
・今秋に先端の赤点の箇所で仮止めをしました 



3年目

・来春の芽出し前に、白線の箇所から1から3芽くらいを残して切り詰めます(芽当りを確かめてから)



3年目の入梅前~秋までの予想図

・入梅前に3年目の新枝に針金をかけて曲をつける
・水と肥料を多めに培養しながら、秋まで枝を充実させる
・3年目の枝で、基本の骨格はあらかた出来上がります



4年目以降の想像図

・太めの茶色の線が3年目の枝(1~3芽で切り詰めてある)です
・3年目の先端の細い枝が4年目以降の枝
・4年目以降は新芽に針金をかける必要はありません、以後は切込みにより小枝を密に仕上げていきます
・花芽は4年目あたりから本格的に鑑賞できるようになります

ほとんどの雑木の基本形は、このように3年~4年計画でこのように作り込んでいくのです
みなさん、しっかり勉強してくださいね

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