2018年8月23日木曜日

唐楓寄せ植え

樹齢はわずかに5年生くらいでしょうか?主木の太さがやっと割り箸くらいのひょろ高い寄せ植えがおもしろい。つい最近、市内の小規模な交換会でセリ落としたものです。きっと数年前に、2年生くらいの実生苗を寄せて持ち込んだものでしょう。自然なやさしさにあふれ、あまり作為が感じられないのがかえって好感がもてて穏やかな里山の情景の一部になっています。
まさに肩のこらない涼しげな一鉢ですね。

ところで、今でも寄せ植えは盆栽の重要なジャンルを占めていますが、私たちが若かった頃と比べると人気という点でイマイチという気がしませんか?その理由はいくつか考えられますが、まず第一に大衆品の段階の寄せ植え盆栽を作るのは簡単でも、長い持ち込み後に、それらを高い次元で維持することは案外に難しいという現実のせいでしょう。その点、単幹ものであれば改作などの場合、選択の幅がひろく融通も利くといえますね。

とはいえ好きなものは好きなので、さほど高価なものでなくとも、春先には唐楓の当才苗なども通信販売で売り出されるので、5~15本くらいの数を用意して寄せてみると案外に楽しいものです。

1 長短、太細の調和をみながら植える。
2 ケト土と赤玉土を半々に混ぜた泥団子で根を安定させなだら植える。
3 真上から見た各幹の配置が二等辺三角形になるように植えて、遠近感を演出する。

中央部、向かって右と左へ流れる3つのグループを意識して植え込み、枝葉も3つのグループを基本としてまとめていく。

後ろから見た姿にも左右への動きが感じられるように作る。また、全体の軸と成る主木(しゅぼく)は重要なので必ずある程度の存在感を与えるように配置する。

作ってみてー!

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