いっぱんに日本を代表する花と問われれば桜と答えるでしょう。今ではこれは日本人の100人中100人に異論のないところです。ところがこれと同じ質問を盆栽人にしたとなると、梅と答える方のほうが多いのではないでしょうか。梅か桜かの好みは別として、盆栽に向いた樹種の素質から考察すると、これは圧倒的に梅に分があります。
まずは、①梅は寿命が長い②梅は桜と異なって、樹性が強壮で切り込みに強い ②木質部が堅いためサバ状になっても朽ちて崩れることはない③徒長しにくいので締まった盆栽樹形を作りやすい。
ところでその人気の梅には花が一重咲きのものとやえざきのものがあります。その見分けのポイントを知っていると思わぬ得をすることがあるので、ついでに教えて差し上げましょう。
膨らんできた蕾を1個黒っぽい紙の上でほぐす。蕾をくるんでいるガクを安全ピンやピンセットの先でていねいに外す。
花びらを一枚ずつ傷つけないように剥がす。一重なら 5枚の花弁ですから、この場合は八重咲の可能性が大きいということですね。
このように枝の細いものは花蕾も小さく一重咲の可能性がたかい。それでは↑でやったように花蕾をていねいにばらしてみましょう。
蕾が小さいのでうまくばらせませせんが、どうやら5弁の花びら、つまり一重咲のようです。
この方法で調べると花の色調も調べることができますね。知っていると得することが多いですね。是非是非蕾の検査をやってみましょう!
ついでに、盆栽の格言を一つ
桜切るバカ! 梅切らぬバカ!
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