2~3年前に素材から取木して、1~2年間は仕立鉢、もう1年は化粧鉢で培養した舞姫もみじのミニサイズ。樹齢は素材の時代から数えてもいろいろで、5年から6年ほどと記憶しています。足元は太いもので中指の先ほどで、細いものは小指よりも細く割り箸の先くらいのものもけっこうあります。
挿し木や取木苗を数年育てた素材を、さらに取木をかけて得た基本のボディーから、単幹、双幹、三幹、株立ちなど、持って生まれた個性を活かしながら盆栽への道を歩み始めます。
早く大きく育てたいため、どうしてもきな鉢を使ってしまいがちですが、ミニ盆栽を作るのですからそう焦ることはありません。やや小さめの鉢で育てた方が、盆栽の表情は早くに大人びた雰囲気を身につけます。大きな鉢で育てれば図体は大きくなりますが、盆栽の第一の重要要素である「落ち着いた古色感」はなかなか表現することが難しくなります。
単幹の舞姫もみじ。樹高は5.5cmで足元の幹径は2.0cmくらいです。頭を左方向へ振り模様木の曲を完成させます。あとは左右の枝をもう少し賑やかにして模様木らしい雰囲気が欲しいと思っています。
株立ち状の樹形です。樹高は6.0cmで主幹の足元の太さは1.0cmくらいで、案外に力強いですね。
左右にはね出した枝先に動きがあって構図もなかなかいいですね。
以上の2鉢をご紹介しましたが、これらは早くから小さい鉢へ入れたため、木姿にしまりがあり、余分な徒長枝はありません。そのために基本のボディーがすっきりと簡潔に見えます。
このように、仕立て鉢の年月をハショッテ早めに盆栽への道を歩み始める積極的な精神も大切です。
果敢で闘志溢れた攻めの盆栽作りも心がけましょう。
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