2022年4月1日金曜日

実生山もみじの作り方

春先に山もみじの種子を蒔いて、10から20本の実生苗で風景を形作り次第に盆栽らしく整えていきます。下にご紹介した株立ち状の風景はおおよそ5~6年生で、樹高は約30㎝(鉢の間口は15㎝)ほどですが、根元はすでに癒着しはじめておりあと数年もすれば盆栽としての古色感が見られるようになるでしょう。


松類の場合は寄せ植えした根と根が癒着するには相当な年月が必要です。ところがもみじや楓の場合は、割と短い年月の間に実生苗の足元が癒着して株立ち樹形と見分けがつかないように発達して、貫禄を示すように変形します。


後ろ姿


長短、大小、強弱などの表現に気を配りながら少しづつ景色を作り上げていきましょう。


山もみじとしては芽先が紅くて細かい。所謂素性のいい優良品種だといえます。


今年の植え替えは必要ありません。来年の春先の植え替えの際には、苗を一本一本ほぐさず、すべての幹(⒓本)を一本の幹として扱いましょう。

このようにすると、盆栽としてはわりと短期間に実生から盆栽を作り上げることができます。あなたもチャレンジして武蔵野の雑木林の風景を楽しんでください。

 

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