2022年4月2日土曜日

小野義臣にそっくり

ご覧のように小野義臣にそっくりな鉄砂の丸鉢を手に入れました。もっとも手に入れたと大袈裟にさわぐほどに大枚をはたいたわけではなく、作家不明でも結構楽しめると思ったからです。


鉄砂釉(てっしゃゆう)間口11.5×奥行き11.5㎝


①鉄砂釉がほどよく変化していくつかの見所を作っています。
②透明感のある釉薬の魅力。


③胴から縁にかけてのまろやかな線が美しい。


④手に取る前にはひょとすると、と思いました。


限りなく似ていながら幾つかの決定的な相違点が眼を通し、手の皮膚を通し、私の感覚を刺激してきます。
⑤胴や縁の厚さの相違。
⑥胎土の異なり。
⑦造形的には足の部分の作りがもっとも気になるところでしょう。義臣の作品の足のイメージとはかなり異なります。
⑧無落款であることは気にする必要はありません。


⑩このように 小野義臣や市川苔州や竹本隼太などに似た無名の作は案外に多いものなので、これらの釉薬の変化などを無欲に楽しむのもひとつの趣味の方向性だと思います。

 

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