ふつう専門家に、雑木類の葉刈りの適期と尋ねれば
「葉が固まったころ」という答えが返ってきます
その「葉が固まったころ」とは、おおよそ5月下旬から6月の始めにあたりますが
樹種や鉢によって春の芽出しに差がありますから、生育の状態から適期を判断するんですね
春の芽出し後に数回の芽摘みを繰り返しているうちに
葉の緑が深くなり、手で触れるとガサツイタ(ザラツイタ)感触になってきます
そうなったら、さあ、葉刈りにかかります
作業日は5月25日
春の芽出し後、数回の芽摘みを繰り返していますが
樹勢がいいので早くも輪郭線はかなり乱れてきています
楓の葉刈りは、葉柄を小バサミで一枚一枚切り取っていく根気のいる作業ですが
葉柄を手で引っ張って刈るのは禁じ手です
葉柄の元に隠れた芽を傷めてしまう恐れがあるからです
枝が細かくほぐれているので時間がかかりますね
でも、もっとも大切な作業ですから、根気よく丁寧にやりましょう
外側の葉はほとんど刈り取りました
鉢数がたくさんある方はフトコロにこの程度の葉を残しても差し支えありません
すでにフトコロにじゅうぶん日光が当たるし
通風もよくなっていますね
しかし、細部にわたって樹形の点検を行うためには
やはりこのようにすべての葉を刈り取ったがいいでしょうね
本格的な剪定は落葉時に行うのが普通ですが
不要枝の整理にはいい機会ですから細部の点検も欠かさないこと
主要枝の先端の拡大図
ちなみに、輪郭線の出来上がりつつある楓の場合
生育期の芽摘みの外に、年2回の葉刈りは欠かさないようにしてください
専門家の中には3回も敢行する人がいるほどですが
私は樹勢を考慮しながら、2回半くらいを心がけています
では
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