2012年11月19日月曜日

スクール速報・真柏の検証

前項でご紹介したツカさんの相棒がターさん、この人がおもしろい
盆栽からはじまって、ギター、釣り、将棋からパチンコまで

無趣味の私などからみると、まるでやらないことはない感じで
その豊富な経験談を聞くはまことに楽しみです

さて、そのターさん愛培の真柏
飾れるレベルの持ち込み品で、今秋にサバやジンの部分に化粧を施しました

ところが、ターさんとしてはサバ幹の部分がややおとなしいのが気になったらしく
彫刻刀や電動工具を使って、新たな挑戦を始めたのです


サバの彫刻途中の画像です
白い部分は先日施した石灰硫黄合剤による化粧の跡

彫刻の結果はまだ出ていないので、そのご報告は後日として
今日はこの真柏の今後の樹形や培養方針について、あらためて観察して見たいと思います



1ー樹冠部が形よくぎりぎりの大きさまで成長しましたから
  今後は、これ以上の葉ガサにならないよう、摘み込みと剪定の繰り返しにより形を整えていきます

2ー1と2と3に囲まれた三角形の部分が、全体としての樹冠部になりますが
  独立した各枝がバランスよくまとまって一つの塊となるようにします

3ーこの枝の葉ガサを大きくすると幹筋が見えにくくなりますから
  適度な剪定と摘み込みを怠らないこと

4ー全体としての利き枝です
  常に力強く張り出すように努力しましょう

5ー木姿に弾みをつけるための大切な枝ですが、下垂しているために勢いがつきにくいですね
  常に上部の枝とのバランスを考えながら芽摘みをします

6ーこの枝も奥行きと動きを演出する大切な枝
  やはり下垂しているので丁寧な培養が要求されます



さて次に、ターさんは幹筋がよく見えるという理由から
この角度あたりを新しい正面とも考えているみたいなので、検証してみようと思います

画像をご覧になって、みなさんのご意見はいかがですか?
結論から言うと、私は反対で、現在の正面をとります

1 この角度だと足元の模様が緩くなり、ややおとなしくなってしまう

2 中間の幹筋の模様が、3曲とも同じリズムを繰り返しているので
  単調な印象をうけてしまう

の二つが主な理由です

私はそのことよりも、今回画像にして見て、植付け位置がやや狂っていること気がつきました
最初の2枚の画像を見て下さい

幹の傾き加減はぴったりと決まっていますが
やや左側に寄って植付けていますね

このように左に傾いた木の場合は
鉢の中央よりやや右側にずらして植付けるのが正解でしょうね

そうすれば構図的にバランスがとれて
さらに安定感が出るでしょう

そんなことに気がついた今回でした

それでは、また
ターさん、彫刻がんばって!

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