2013年2月18日月曜日

けやき実生挿木苗、2年生となる

昨年の春に播種され、4月から5月にかけて直根を切られて挿し木をされた当歳苗
今年はいよいよ2年生苗となって,いよいよ盆栽素材としての道を歩み始めます

誕生からわずかの日数で直根を切られ挿木をされる、という試練を受けて生き残ったけやき苗も
これからもさらに厳しい選択としつけを受け続けて、次第に一人前になっていくのです

さて、その2年生になるための大きな試練である根の追い込みは
けやきの箒作りには一番大切な要素である、素直な立ち上がりと八方根張り作りのための重要な作業です

じっくり勉強してくださいね

次を参照しながら       


ムロの中で春を待つけやき当歳苗
さてこれからスパルタ教育が始まります


ポットから抜いて用土をすべて落とす

挿木をした幹の元から2本の太い根が出ていて
その上の幹の途中からも数本のひげ根が出ていますね

この2本の太い根を(怖がって)長めに残すようでは
このけやきに素晴らしい将来は期待できません


(第1案)上のひげ根の位置を立ち上がりと想定するなら
赤線の箇所で切り取ります


(第2案)2本の太根の二又を立ち上がりとするなら
上のひげ根は切り取ります


今回は第2案を採用して上のひげ根を切り
同時に太根も短く切り詰めます


太根の二又から1cm未満まで切り込みましょう

え!こんなに短くって大丈夫ですか?ですって

大丈夫、実際にはもう一度切り戻しいますよ
このくらい根っ子があれば十分ですね

去年の春に直根を切られた時と比べてみてください
まったく枝根のない状態でも生き抜いてきたんですから、これくらいではメゲませんよ


根を傷めないように、細かい用土で植えてください
赤玉土と鹿沼土を半々にしました

ただし、いくら細かい用土でも
ミジン粉だけはしっかりぬいてくださいよ


枝も短く切り詰めて春の芽出しを待ちます

置き場所はビニールトンネルの保護室にします
(湿度があって凍らない置場)


もう1本見本の画像を添えましょう
この苗の発根状態はかなり上々ですね


ここでも太根は短く切り込まれていますね


反対側からの画像
とにかく太根は短めに切り込むことを心がけます

それでは、みなさんもがんばって

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