2020年4月7日火曜日

山もみじ懸崖・芽摘み

この山もみじの懸崖は、私たち業者が属する日本盆栽協同組合の本拠地である上野グリーンクラブの売店で見つけたもの。読者の中にはあそこへ行ったことのある愛好家さんも大勢いらっしゃると思いますが、たまには掘り出し物にぶつかることもありますよ。


うまく模様の入った古い傷なしの根っ子と面白い幹模様に惚れて手に入れました。たしか葉っぱのない時期だったような記憶がありますから、去年の秋から冬ごろだったでしょうか?


さて、ここで芽が出てみると、葉は切れ長で細いのですが、節間(せっかん)がやや長く伸びる性質のようです。


もちろん、もみじは節間(せっかん・節と節の間)の短い方が枝が好まれるのは当然ですが、細葉であれば手入れの仕方で細かい枝先を作るのは可能です。


山もみじは春の芽出しと共に、新芽が2~3節の伸びたら1節残して摘みます。


このように、刃物を使わずに爪の先や指先で摘んだ方が木が傷みません。


摘み残しのないようにていねいに摘むと、遅れた芽もドンドン勢いづいて伸びてきますから、1週間くらいで2度目の芽摘みをしてやりましょう。


懸崖式の樹形の場合なども垂れ下がった下方の枝などは、後から伸びてきます。


1回でなく1週間おきに数回実行しましょう。
このように芽摘みを繰り返すうちに葉の固まる時期がやってくると、自然に芽の伸びはおさまってくるので、片葉切りなど次の作業に移ります。

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