盆栽界の人気者である真柏。その人気の秘密は、サバ幹やジンの魅力とともに、丈夫で育てやすいことも主な理由の一つでしょう。植え替え時期も2月の早春から今頃までと、秋は9月から年内いっぱいが可能です。
去年、東京の愛好家「達磨さん」から譲ってもらった中に入っていた真柏のミニ。
上下12×左右15㎝のミニサイズの懸崖で、古さと木姿は申し分ありません。ただ芽摘みなどの追い込みが足りなかったために、ちょっとばかりサイズが伸び過ぎてしまいましたね。
去年の秋ごろ、懸崖樹形の頭の部分を強く反対側の幹に縛り付けて癖をつけておきました。針金を外しても、もう十分に癖はついていました。
見どころは足元の根上り状の変化に富んだところ。ミニ盆栽でもサバ幹の捻じれた野性はなかなかです。
後ろからの足元もけっこうな姿です。
真柏は挿木や取木でも繁殖可能な樹種ですから、植替えの根ほどきも多めにやっても大丈夫です。
用土は赤玉土に2~3割の砂を入れてやります。
植替え後、水苔などで土の表面を保護してやることを忘れないようにします。
小枝を整理してしまったので、後ろから見た姿がものたりませんが、活着すれば徐々に不定芽も揃ってくるので、それらを使って枝配りを整えていきます。
植替え後の施肥について
1 今の時期の植替え出れば1ヶ月ほどで根は活着しますが
2 その後には施肥を急いではいけません。
3 施肥は活着を見極めてから1ヶ月後(つまり植替えから2ヶ月後)から始めます。
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