舞姫の素材種木のてっぺんを、数年かけて大まかに作り込んでおき、春先か入梅前に取り木をかけます。目標を立てれば、樹形やサイズは時間のかけようでいくらでも自由になります。
樹高8.0×左右16.5cm
今日のこの素材は、挿し木苗を3年、その後取り木して2年間培養したもので、そろそろ本格的に樹形の骨格を作り出す段階になりました。
何時もの年であればとっくに化粧鉢に入れているのに、今年は新型コロナウイルスのおかげで、とても落ち着いて仕事に没頭できず、もうあと1年間は仕立て鉢で木作りすることになりました。
伸びた先端の芽を摘むより先に、フトコロの無駄枝や余分な芽を取り除きます。するとフトコロの中まで見通しが利いて骨格の決定が容易になります。
ずいぶんと無駄枝が減りました。この段階になってから。伸び過ぎた芽を1~2芽残して摘むようにします。かぶさっていた枝葉が透けて樹形がよく見えます。
樹形としては変形の株立ちの、いわゆる変わり木といったところですね。
まだまだ外す枝は沢山ありますし、本格的な幹筋も決まってはいません。典型的な模様木とか直幹とかの樹形ならともかく、変わり木の場合は柔軟なものの見方を心がけ、木の成長に歩調を合わせて骨格を決めていくのが賢明です。
右半分の主幹部分はこのあたりで小休止!
ここで一気に行かずに、木の成長を見極めてから改めてチャレンジすることにします。
たまには頭を冷やして再度挑戦すると、思わぬいい構想が湧いて来るものです。
後姿。
ちなみに、この教材は盆栽屋.comのショッピングに出品されている舞姫です。
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