まさに国難と云える大災害が起きてしまいました
地震と津波のもの凄さは言葉では尽くせないほどですが
同時に発生した福島原発の問題も、現在非常に厳しい状況が続いて、まことに心配です
気がつくと、既に大震災発生から9日目になりますが
春の大切な手入れの季節なのに、ちっとも仕事がてについていません
これじゃいかん、元気をださなきゃ
こんな時こそ各人が自らの職分に励むことが、日本の復活に寄与することだ
この数日、自らをそう鼓吹しつづけて
やっとのことで放心状態から立ち上がって、このつれづれ草を書きはじめました
さて、そこで、今日の話題は将来への夢がふくらむように
初心者からベテランまでが楽しめる、挿し木についての話題です
素材は私の大好きな紅千鳥もみじです
ここ何年も紅千鳥の挿し木苗を探しているのですが、まったく手に入らないので
とうとう自分で挿し木する気になったのです
それで、冬中に挿し穂がたくさん採取できる種木を仕入れておきました
一般に、もみじの挿し木は初心者には難しいとされ
業界でも、挿し木専門のプロの領域に入っているので
みなさんが実行して、活着率は数%くらいでも悲観することはないし
もし、50%くらい活着したならば、大成功と喜ぶべきでしょう
挿し木の時期は、2月ごろに前年枝を使う方法と
入梅時期に当歳枝(春の新梢)を挿す方法があります
入梅挿しは昔から行われている方法で、活着率もいいのですが
過湿に陥って病気が蔓延し、全滅なんてこともありますから、その点に気をつけましょう
今回の挿し木は、前年枝の3芽(3節)をつけた8~10㎝くらいの挿し穂を用い
2月26日に作業しました
ちなみに、用土は赤玉土の極小と鹿沼土のやはり極小を半々に混ぜたものですが
その他にも市販されている挿し木用土がありますから、それらを使ってください
それと、これらの用土を使っても鉢内の水はけのいいように
底にはゴロ土を敷いて水はけのいい環境を忘れないように
挿し穂作りのポイント
切り口はなるべく面積が大きい方がいいので、節のやや下方を斜めに鋭利な刃物で切る
反対面をわずかに切り返す
反対面をわずかに切り返す
挿し穂が完成しました
用土にやや湿り気を与える
棒や千枚通しであらかじめ小さな穴を開けてから穂を挿す
この場合、斜めの切り口の上の節は必ず用土の中に埋まるようにする
その節の近辺から発根する可能性があるからです
穂はやや斜めに挿す
挿し終えたらたっぷり水をやり、農業用のビニールドーム(大きなホームセンターにある)などで乾燥を防ぐ
以上が2月26日に行った作業です
さて、それから約20日間が経過したの観察してみましょう
8号仕立鉢に受け皿をつけて、ビニールハウスの棚の下でご覧のようです
棚下に置く理由は、日中に日光が当ってドーム内の温度が上がりすぎないようにするため
水やりは20日の間に、この日をふくめてたった2回です
くれぐれも過湿を避けること、ですから、受け皿には絶対水を入れないようにする
挿し穂の乾燥するために空気中の湿度は保ちますが
用土の過湿は、病気の入るもとになりますから水のやり過ぎは厳禁です
挿し穂がみずみずしい感じなのがわかりますね
順調に水を吸い上げている証拠です
挿したときには固い感じだった冬芽がややふくらみかけ
鮮やかな色合いに変化してきました
紅千鳥特有の赤みがかった軸が
心なしか、なお赤みを増しているようです
希望が持てますね
やっと元気が出てきました
それでは
次の報告を楽しみに
0 件のコメント:
コメントを投稿