2023年1月13日金曜日

季節感を読む


姫柿  樹高12㎝

日本の伝統文芸である俳句において必須の約束事とされている「季節」の表現は、盆栽においても非常に大切な要素とされています。
それらは俳句の季語のように、ときに鮮烈に、ときにはさりげなく、さまざまな震度をもって観るものの心を揺さぶります。
盆栽を愛好する私たちは何よりもこの季節感に敏感であらねばなりません。
例えば↑に載せた一つ実の柿の木は、いつ頃の季節を表現しているのでしょうか?
柿はまさしく錦秋、すなわち秋の盛りを連想させさせてくれます。
ところが、このように一つ実の柿の木ななると、あらかた収穫し尽くした冬に限りなく近い晩秋の頃の寂しい農村の風景が眼に浮かんできますね。
このように、同じ秋でも深読みすれば、kかなりの季節の変化読み取れるはずです。



 

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