2011年5月10日火曜日

山もみじ株立ち大改作計画

この3月の末にすばらしい山もみじの素材を手に入れました
もっとも素材というのは、私がかってに決めているだけで、もともとは出来上った株立ちの古木です

25年も前になるでしょうか
地元松戸市の盆栽会を私が引率して大宮の盆栽村へ見学旅行へ行ったさい

副会長のHさんが気に入って求めたもので
以来、Hさんが大切に培養してきたものです

松戸の会員の中でも指導的な立場にあるHさんは
その手入れのよさで知られ、とくに根張りの作り方では定評があります

Hさんが長年手がけた盆栽は、特に根張りがよく発達して
会員のみんなが不思議がるほどです

そんなHさんも80歳をすぎて元気ではあっても、さすがに大きな盆栽には手こずるらしく
「もうこの山もみじも持ち上がらなくなっちゃったよ」といって、特別の安値で私にゆずってくれました



主幹の高さは約85㎝で鉢の間口は65㎝、盤状の根張りの間口は40㎝以上あります

現在は8本の幹が立っていますが、購入した25年前にはたしかあと2~3本多かった記憶がありますから
きっとHさんなりの感覚でそれらを切ったのでしょう



綺麗に裾を引いた盤状の根張り
25年前にも根張りはよかったけれど、左右の間口の大きさは25㎝くらいだったと記憶しています

しかし、このような細幹で幹数の多い株立ち樹形は
姿を維持するのが難しいんですね

主幹の元の方が日陰になってしまうため、付近の枝が育ちにくい下部が太らず
日当たりがよく枝が育ちやすい上部が太ってしまいがちです

この山もみじにもややその傾向が出始めていますね
やはり枝のない付近の幹は太りにくいものです

私は以前からこの裾を引いた根張りと
中央に立った主幹との関係に目をつけていました

この山もみじは大改作が必要だ
それによって再び世にでるぞ

Hさんのお宅におじゃましてこの株立ちを見るたびに
そう思っていたんです



私が目をつけていたのは、富士山のようにきれいに裾を引いた根張りと中央の主幹
あとの子幹はすべて切るつもりです(もちろん一気にではなく、3年くらいかけて)



子幹を切る施術と同時進行で、赤点の箇所に胴吹き芽を期待し
もし吹かなければ呼接ぎで枝や子幹を作ります

その際、主幹の切断および芯作りは一番最後の作業となります
ともかく大手術なので、根張りや幹がヤケないようすることが一番の注意点です



大きく裾を引いた根張りと中央に立ち上がった主幹
裾には子幹を立て、それが枝の役目もするような個性のある樹形を目指します

おそらく基本作りだけで、5年くらいはかかるでしょう
樹髙は30㎝以内で収ります

★ 現在、この山もみじ株立ちは多めの施肥で芽摘みをせずに枝を徒長させています
入梅ごろには数本の子幹を切り放つ段取りになると思います

では

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