ジンと水吸いの絡みが見どころの真柏や杜松にも悩みはあります
それは、ジンと水吸いの接点が少ない場合、か細かった水吸いが成長とともに太ってきて断面が円くなってくると
ジンから離れてしまうことがあります(盆栽用語でジン離れという)
昨年に樹形の基本作りを頼まれた愛知県のKさんの杜松も、そのジン離れの兆候があったのであ
まずはそちらの方を矯正することを優先させました
裏から見るとジンと水吸いの下部はしっかりついているんですが
指で矯めてみると、上部はややジン離れの傾向があります
どうしたらいいでしょうね
接着剤?
無理でしょうね
根や幹に染み込んだら害になることは目に見えています
こんな時には外科的な矯正法が第一です
植物は切ったり張ったりにはとても強いものです
木ネジの頭の大きさに表皮と木質部を円くえぐる
その中心に細いドリルで道穴を開ける
木ネジの頭は表皮にめり込むように打つ
ゆくゆくは周囲が肉巻きして木ネジの頭が隠れるようにするわけです
2つ目の木ネジを打ちます
もちろんカットパスターを塗布するのを忘れないように
木ネジを打つだけの太さと元気が欲しいために、昨年は30㎝も徒長枝を引っ張りましたから
芽当たりから思い切って切り込んで、今年は構図の基本を決めます
作業後の後ろ姿
矯正作業から1ヶ月ほどが経ちました
二重鉢のおかげで水もたっぷり間に合って元気よく芽が伸びてきました
もう一息ですね
後ろ姿
ポイント
この作業は春から夏までの気温の高い時期に行いましょう
杜松が活発に活動するのは、4月から9月ごろの暖かい(暑い)季節ですから
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