雄山の記事が続きますね
雄山鉢の人気が高く注目の的になっているので、もう少しお付き合い下さい
雄山鉢の山水画に描かれている人物は
単なる点景としてでなく、画題に深くかかわっていることが多いようです
この雪景色に描かれた6人の人物たちも、絵に物語性を吹き込んでいます
つまり小さくは描かれてはいても、主役を演じているのです
こちらの面
一面の雪景色、家の戸口に二人の人物がいて
お互いに顔を見合わせて声を掛け合っています
何を語っているかはわかりませんが、近郷もしくはこの家の住人でしょう
笠を被っていないのと服装でわかります
一方笠を被った旅装の主従は、やや前向きな急ぎ足ですから
吹雪の中を、この屋を頼って歩いている様子が想像できますね
藤掛雄山作 染付外縁楕円樹盆(そめつけそとえんだえんじゅぼん)
部分の拡大図
雪道を急ぐ旅の主従
前かがみになって吹雪の中を歩く様子がよく描かれていますね
吹雪の中にみつけたこの屋に一夜の宿を請うのでしょうか
側面の図
こちらにも橋の途中に主従がいます
この二人は旅人の感じではありませんね
雪に閉ざされ退屈した友人を訪ねる風情です
碁敵ででもあるんでしょうか
家の中の人物は、はや戸口に向かっています
友人が待ち遠しかったのでしょう
このように一歩突っ込んだ鑑賞を心がければ
登場人物と雪国の景色は、さらに生き生きと見えてくるでしょう
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