水野勇って誰だのことだか知っていますか?
知らない、と答えた常連さんは、ちょっと勉強不足ですね
たびたびつれづれ草でとり上げている、平安東福寺(水野喜三郎)の二代目さんです
すでに物故されていますが、盆栽界ではあまりにも有名な名前です、覚えておいてください
二代目は大正6年生まれで
本格的な鉢つくりは、中年になってからはじめたようです
先日ご紹介したように、晩年の初代が二代目のデビューの手助けをするために
自分の作品に二代目の落款を印した、という話の発端はそのあたりにも原因があるようです
さて、盆栽界であまりにも有名な平安東福寺
最近では、「初代の真作」、「コピー作品」、「二代目の作品」の再評価の機運がさらに高まっています
初代の真作はもちろん人気評価とも不動のものですが
二代目作品の再評価が進んでいます
二代目作品と断定する条件は東福寺の落款に加えて
「二代」「勇作」「ゆう作」などの落款が印されている、二つ落款の作品です
今日も東福寺の話ですが、盆栽界に席を置く人にとって
東福寺のことは勉強しすぎるということはありません
平安東福寺(二代作) 梨皮泥切立雲足丸型樹盆(りひでい・きったち・くもあし・まるがたじゅぼん)
(寸法は間口15cm)
落ち着いた土目の色彩、均衡のとれた丸型、雲足でちょっぴり豪華さを演出
焼も堅ろうで、鑑賞、実用両面に向く、優品です
鉢の内側はヘラで掻き取る技法による仕上げ
足の付け方も、初代の指導が垣間見える
落款の押し方もきれいです
初代と同じ落款使用
この落款が二代作品の決め手
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