この欄の第3回目は、掲示板の常連「リョウ」さんが真柏の改作過程の画像を送ってくれました
問題は正面の決定です、改作に望んでこれが一番大切なことですね
リョウさんの思い切った改作の様子を見てください
1 購入時
2001年12月購入時
・人工で曲をつけたものですが、よくまとまった樹形で、葉の性質もよい
・持込がいいの樹勢が旺盛、思い切った改作可能
2 正面
思い切りよく葉を少なくし、全体の骨組みを立て直し、将来の姿を検討したようです
・双幹風の差し枝に変化があり、全体に優美な姿が好ましく感じられますね
リョウさんはこの段階で再び構想を練り直したようです
その目的は、この真柏を小品盆栽飾りの主木らしく、本格的模様木として作りこむことです
現在の姿は、変化ある双幹であるが、主木としての力強さにかけると考えたからでしょう
改作の結果は次の三枚の画像です
3 改作後正面
樹高15cm×左右18㎝(足元幅7cm)
・足元に変化があります
・足元から芯まで隙のない模様が出て、激しさもあります
・向かって右の枝に表情があり、ポイントの枝になったいます
・リョウさん「向かって左の枝が変化のある幹筋を隠してしまっているので
上部の充実を待って、将来は切る」と考えています
順当な正面でしょう、幹の捻転がおもしろく真柏らしい木姿です
4 改作後裏面(旧正面)
5 改作後側面
中間から上部の幹模様、枝順、前後の奥行き、が画像ではよくわかりませんが
この角度にも正面の資格はあると思います
足元の力が抜群だからです
そのせいで、泰然とし木の相が非常に大きく見える角度です
全体の講評
1 改作は成功しています、新正面も正解です
2 足元から3分の2までの幹模様が激しいので
それに倣って上部の屈曲を強くし、模様に遊びのないようにする
3 頭はもっとつぶして幹の力を強調していく
4 サバの幅が細いので、将来ふさがってしまう恐れもあります
幹の太り具合にあわせ、水吸いを削り、サバの幅をもっと広げた方がいいと思います
5 中深の木瓜型の朱泥の鉢が似合うでしょう
将来が楽しみです、がんばってください
0 件のコメント:
コメントを投稿