2003年9月10日水曜日

クチナシ再生計画

数年前に雅風展に出品された経歴を持つクチナシを手に入れましたが樹勢を落とし全盛期の勢いがありません

盆栽の一生は順風満帆のときばかりではありません
元気のないときもあります

このようなときが大切なのです
被害を最小で食い止めいかにして元の元気に戻すか
復活の再生計画を建てましょう

その計画を建てるには樹勢を落とした原因を究明することが第一の仕事です



全体的に葉の色が褪せています
これが特定の箇所だけとなるとかえって怖いのですが
この場合は、肥料不足、植替え不足による根詰まりなどが考えられます

注意してみると鉢土の表面が真っ黒ですね
肥料の粕をよく掃除しなかったためにそれが植え土の目に入り込んで
水はけや空気の流通が悪くなり、徐々に衰弱したのでしょう



検証した結果、内科的な緩やかな治療で健康を回復できそうです

今年中は水も肥料も少なめにして培養する

来春には鉢の表面の目詰まりした土を取り除くことを心がけ
やや大きめの仕立て鉢に植え替えます(四月下旬)

その場合に水はけよく植え込むことを第一に心がけます
また剪定は行いません

以後は根の充実を心がけます
根がよく伸びているかは新芽を観察すればわかります

六月中旬ごろまで肥料をやりませんが
以後は芽の伸びを見ながら少しずつ施肥します

入梅明けには元気を回復しているはずです

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